ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

レンタカーで四国一周7日間 その21

2018-08-17 02:53:26 | 旅行(道外)2018~2019
7日目 午前11時。

「瀬戸大橋記念館」に到着!!

ずいぶんと立派な施設ですが、なんと入場料無料!!
昭和63年にオープンし、平成25年に大規模リニューアルしたばかりとの事。これは楽しみ。

さっそく内部へ。



館内は予想以上に大きく、各種模型やパネル展示で瀬戸大橋完成までの道のりや海峡の交通史などを学ぶことができます(*^_^*)。
なお、瀬戸大橋は1988年に開通、今年(2018年)でちょうど30周年を迎えます。建設期間は9年半にも及びました。

瀬戸大橋開通の要となったお二人

右は明治の香川県会議員であった大久保諶之丞氏。四国の発展に尽力し、現在も四国の大動脈となっている国道32号線(当時の名称は「四国新道」)を開削。そして本州と四国を結ぶ長大橋、すなわち現・瀬戸大橋の提唱者です。
左は杉田秀夫氏。「本州四国連絡橋公団坂出工事事務所」所長として、瀬戸大橋建設期間のうち約4年半のあいだ、工事関係者約5000人の先頭に立った責任者です。

2人の間にあるテレビでは、瀬戸大橋にまつわる映像を選択して視聴することが可能。なんとあのプロジェクトX・挑戦者たち『 男たち不屈のドラマ 瀬戸大橋 ~世紀の難工事に挑む~』(2001年/NHK)を全編フルで見ることができます!!(T_T)
時間があったらじっくり見たかったなぁ。


橋が架かるまでの順序が、各種模型により分かりやすく説明されているのが非常に嬉しいです(*^_^*)。
まずは陸地で「ケーソン」と呼ばれる巨大な箱をあらかじめ造り、それを海中に沈めます。
一番大きいケーソンは14階ビルに匹敵する高さなのだとか。やはりスケールが違いますね。
…可愛らしい模型はボタンを押すとケーソンが上下します(笑)。


そして、沈めたケーソンの中にまずは細かい石を大量に投入し、その隙間にモルタルを注入。コンクリートの強度を均一にするため、モルタルの注入は昼夜ノンストップで行われたそうです。
…こちらは模型に映像を投影し、音声とともに解説する展示でとても勉強になります(*^_^*)。

これにて橋の基礎部分が完成。その後、支柱を立てて橋げたを通して…と続きます。

その橋げたですが、なんと最大で5メートルもたわむのだとか…。

温度変化や橋、車、電車のすべての重さがいっぺんに加わったとすると、南備讃瀬戸大橋の場合5メートル下がるらしいです。
しかし、道路伸縮装置や鉄道緩衝桁の働きにより強度には問題ないとの事です。


――――――――――


…さて、期待以上に充実した展示で、無料なのが申し訳ないくらいに楽しんでしまいました(^_^;)。
そして、瀬戸大橋の展示ももちろん素晴らしかったのですが、館内の壁に描かれていたイラストに思わず感動してしまいました…。


道後温泉、宇和島の闘牛、はりまやばし、桂浜に坂本龍馬……。
あぁ、なんと私がこの1週間で見たもの全てが凝縮されています…。
1週間いろんな出会いと感動がありましたね。どの場所をとっても素敵な思い出ばかりです(*^_^*)。


四国、完全制覇したぜ!
……と言いたくなるショットですね(笑)。車で辿った道筋を指でなぞってみたのは言うまでもありません(^_^;)。
瀬戸大橋から上陸したところから始まり、祖谷渓、四国カルスト、足摺岬、室戸岬…。ぐるっと回ってまた瀬戸大橋に戻ってきました。
距離にすると1200キロ以上でしょうか??よく走ったものです。

記念館の上にある展望台へ。



瀬戸内海と、そこに架かる巨大な瀬戸大橋を一望することが出来ます。
1週間前に見た時と同じように、本日の瀬戸内海も青空の下で優しく輝いていました。

橋を渡る車や電車がよく見えます。

電車が来るときはゴーゴーとものすごい音がしますが、橋が大きすぎるせいで遠くに望む電車はNゲージのようです(笑)。
気持ちの良い風を受けながら、展望台のイスに座って行き交う電車をしばらく眺めました。

橋のふもとには、実際に工事で使われた機械類が。

自由に触ったり上に登ったりできるので、子どもたちの公園遊具のようにもなっていますね(笑)。
ちょっと時代を感じる複雑なボタン類を触れるのは何とも嬉しい……。子供みたいに押して遊んでしまいました(^_^;)。


次回、最終回。
最後に砂の巨大コイン!?そしてエヌボちゃんとお別れ…。
長かった旅がついに終わります……。

続く。
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レンタカーで四国一周7日間 その20

2018-08-17 01:07:44 | 旅行(道外)2018~2019
5月15日(火)午前7時。(最終日!)


おはようございます。
1週間前から始まった「レンタカーで四国一周7日間」の旅ですが、本日が最終日でございます。
夕方にレンタカーを返却し、夜8時の高松空港発の飛行機で四国とお別れしなくてはいけません。
今日の日程は、レンタカーを返却する午後6時までに香川県内をぐるっと観光しつつ、高松空港方面に向けて移動することになります。走行距離は100キロ少々ですかね~。
最終日も気を抜かず行きましょう!!

その前に…。朝の散歩がてら「津田の松原」を観光(*^_^*)。

昭和31年に瀬戸内海国定公園に指定された、広さ6万坪に及ぶ松林です。
江戸時代初頭に津田八幡宮境内の植林から始まったものとされ、大正4年に「琴林公園」の名で県立の公園に指定されて以来、香川県を代表する景勝地になっています。
隣接する砂浜との見事なコントラストから、多くの時代劇の撮影地にも使用されてきたそうです。


願い橋」と名づけられた素敵な赤い橋を渡り、さっそく砂浜へ。
なお、戻る時は「叶え橋」という名前に変身します(*^_^*)。
松林の中に七福神の名前が付けられた7本の松があり、それらを巡るとともに、願い事を唱えながらこの橋を渡ると叶うのだとか。

白い砂浜に見事な松原……。

平日の朝で誰もいないことも相まって、とても気持ちが良いです(*^_^*)。映画の撮影に何度も使われている事もうなずけますね。
そして赤い橋がこれまた似合う…。
この地を訪れた名優は嵐寛寿郎、石原裕次郎、高橋秀樹、浅岡ルリ子などなど…。

「棟方志功絶賛の銘木」らしい。

版画家の棟方志功はここ津田の松原を「四国でいちばん素晴らしいところだ…」と絶賛し、とりわけこの松は「おお兄弟ここにおったか!」と特に気に入ったそうです。
樹齢は600年程とのこと。


各地の松原から植樹された若松もありました。
三保の松原(静岡県)、気比の松原(福井県)、虹の松原(佐賀県)は日本三大松原と言われているそうです。
そして岩手県の高田松原から来た若松もありましたが、「陸前高田市」という地名を見て、東日本大震災で消失した、あの「奇跡の一本松」の松原だという事を思い出して暗い気持ちになりました…。
流されてしまった多くの松の分も含めて、今後も元気に育ってほしいですね。


午前8時半、出発。

さて、本日はまず、瀬戸大橋ふもとにある「瀬戸大橋記念館」を訪問することにしました!(*^_^*)。
1週間前に「サンライズ瀬戸」の窓から眺めた長大な橋と穏やかな瀬戸内海。北海道に帰る前にもう一度見ておきたいと思いまして。
…ということで、瀬戸大橋に向けて国道11号線を高松市方面へ。


高松市中心部を抜け…。
このまま国道を走っても良かったのですが、せっかくなので海沿いギリギリを走る県道16号線へと逸れてみました。
1.5車線の道路をしばらく走ってゆくと、ついに瀬戸内海の向こうに瀬戸大橋が見えてきました!!


…少し霞んでしまっていますが、島々を経由して本土に向かって果てしなく伸びているのがよく分かります(*^_^*)。
なんてスケールの大きな橋なのでしょう!!

交通量が少ない道だったので、路肩に車を停めてゆっくりと景色を楽しむことができました。
これは海沿いを選んで正解だったね。


午前10時半、瀬戸大橋ふもとの工業地帯へ到着しました。
橋に向かって、高速道路と鉄道の線路を支える柱がグングン高くなっていくのが圧巻です!!

記念館そばの裏道で一息。

レンタカーのエヌボちゃんと瀬戸大橋を一緒にパシャリ。
1週間ぶりに瀬戸大橋に戻ってきたんだ…!
すでに心の中は達成感でいっぱいでした。


次回!終わりは近い!
そして記念館が予想以上に凄かった!!
続く。

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