5日目 午後1時半。
徳島県に向かって海沿いを走行中。
…え~っとですね、大雨のせいでロクに観光できず、朝の10時からず~っと同じような風景のなかを運転しているので飽きてきました(笑)。
っていうか、さすがに5日間も孤独な旅をしていると家に帰りたくなるもんですね(^_^.)。
意外にも私は長期間の放浪旅には向いていない事を実感しました。
やはり旅は3~4日ぐらいがちょうど良いです……。
ドンヨリとしたマンネリ気分の中ひたすら進み続けると、ついに徳島県へと入りました。
5日間かけて、四国をグルリと一周して徳島まで戻ってきたわけです。感慨深いですね。
川の向こうにステキな橋を見つけ、ちょっと寄り道!
おぉ、これは都築響一氏・『珍日本紀行』(アスペクト社)で見た事あるかもめ橋ですな!!
宍喰川に架かる小さな橋で、正式名称はそのまま「宍喰橋」ですが、ご覧のとおり全体でカモメを模している可愛らしい橋。もともとアーチ部分がカモメの羽に似ていることで地元の人から親しまれており、それにちなんでカモメのペイントが施されたとの事です(*^_^*)。
いやぁ、これは立ち寄る価値がありますよ。ちょっと元気が出ました(笑)。
さて、今日このあとの予定は詳しく決めていなかったのですが、とりあえず徳島市中心部に近づけるだけ近づこう、と決意。
時間にはまだ余裕があるので、立ち寄ろうか迷っていた道中の珍スポットを訪問してみることにしました。
午後3時、目的地の「正観寺」に到着!!
牟岐(むぎ)町で国道から少し逸れ、山の方へ向かってゆくとすぐに現れました。境内は中々に広く、あちこちに重厚な建物が建っており随分と立派なお寺です。
さて、私が目指すスポットはこちらの境内にある「立体八大地獄」です。
「人は地獄へ落ちたらどうなるか…」というのを大規模なジオラマと電動の人形で見せてくれる展示館との事で、珍スポットマニアには有名物件。
「八大地獄入館ご希望の方は社務所まで」の案内があったので、3階建ての立派な社務所へと向かいます。
窓口で申し出ると、どこからともなく傘を差したインド系の外国人の方が現れ、「彼と一緒に行ってください」との案内。
はて、この外国人も観光客なのかな?と思いきや、なぜか片手には小さな金庫を持っており「では、行きましょう」と流暢な日本語。
状況がよく理解できないまま、とりあえず外国人の方へついて行きます……。
聞いてみると、彼はスリランカからお手伝いに来ているお寺のスタッフとの事。
2000年頃からこのお寺と繋がりがあるそうで、毎回3か月くらいお手伝いして母国に帰るのだそうです。
日本語が非常にお上手で、北海道の気候の事などで話が盛り上がりました(*^_^*)。
案内されてしばらく歩いてゆくと、これまた立派なビルが現れました。
坂を下りた地下1階部分?に「八大地獄」の看板があり、どうやら1フロア全体が八大地獄の展示室になっているようです。
入場料は400円ですが、受付は無人……。
スリランカの人、手馴れた手つきで受付の鍵を開け、壁にある配電盤のスイッチをパチパチ点けています。
節約のためなのか、普段は展示室のスイッチを切っているのですね…(^_^.)。
「ごゆっくりどうぞ~!」と見送られ、いよいよ立体地獄の展示室へ潜入!
なのですが。
すみません……。
館内撮影禁止です…。
↑今回の旅はこのパターンばかりですね(^_^;)。
やはり屋内だと撮影が制限されている観光地も多く、これは仕方ないですよね。
ただ、ここは写真を載せなくて正解かもしれません……(笑)。
どこもかしこも血まみれでものすごい光景だからです!!
超グロテスクなので人によってはトラウマ必至!!
薄暗い館内は、人形が動く機械音がひたすら聞こえるだけの不気味な空間。
ぐねぐねした通路を進んでゆくと、掛軸で見た事のある地獄の様子が、リアルな等身大人形で展開されます。
昔の特撮アニメのモンスター風な鬼たちが、罪人たちをノコギリで真っ二つにし、体を八つ裂きにし、大鍋にてんこ盛りに詰め込んで煮こむ、刺す、切る。
ギッチギチに詰め込まれた大量の罪人たちが、巨大な石臼ですり潰され、周囲は血でグチャグチャ。
罪人たちは手足がバラバラで骨や内臓が丸見え、体の至るところから血が噴き出しています。
そこらじゅうに転がった罪人たちの残骸。
鬼やその周辺の怪物たちは返り血で真っ赤。壁や床も血まみれです。
…こんな展示が薄暗いフロアにずっと続きます。
…上記の説明だけじゃあ、館内の様子は容易に想像できませんよね(^_^;)。
お祭りによくあるからくりのお化け屋敷をリアルにし、常設展示にした感じでしょうか。
気になる方はネットで調べて頂くと、写真禁止になる前の館内の様子を見ることが出来る…かも。
立体地獄は他にも全国にいくつかありますが、ここ正観寺の立体地獄はその規模とグロさではトップレベルでスゴいと、マニアの間ではかなり評価の高い場所なんです。
噂の通りにものすごい空間でした。非常に見ごたえがあり、2周もしてしまいましたよ(笑)。
すごすぎる展示物に圧倒されたまま、建物裏の出口から外へ。
さっきのスリランカの人に出た事を教えなきゃ、と入口まで戻ると、ちょうど彼がスタスタと受付から出てくるところでした。
あれ、もしかしてモニターで見学者を監視できる仕組みなのかな??
スリランカの彼にお礼を言い、正観寺を後にしました。
ここは珍スポ好きでもそうでなくても、相当見ごたえのある場所ですよ……。
----------
午後4時。
徳島市の中心部に向けて、再び移動を開始しました。
1時間ちょっと走り続けるとだんだんと栄えてきて、車通りも多くなってきたのですが…。
大雨のせいもあると思うのですが、このへんやけに事故が多くないか??
ミニバンが変な角度で歩道に止まっていたり、バンパーの外れた軽自動車が駐車場で立ち往生しているかと思えば、国道のすぐ脇で田んぼに車が落ちていたりしました(^_^;)。
おいおい。いったいどうしたんだ徳島!!
とりあえず中心部を抜け、郊外のスーパーで割引の弁当を調達。
少し外れたところにある道の駅を本日のゴールとしました。
午後7時、道の駅「第九の里」に到着!!
周りには山と田んぼが広がっているので、薄暗くてちょっと不気味ですが(^_^;)。
そもそも「第九の里」っていう名前もよく分からなくて気味悪いし…。
この道の駅の名前の由来は、翌朝に知ることになるのですが…。
本日の走行距離:258キロ(雨のため移動メインになりましたね)
5日目、完。
次回!晴れてくれるか?6日目!
衝撃の男根大量奉納神社!!
続く。
徳島県に向かって海沿いを走行中。
…え~っとですね、大雨のせいでロクに観光できず、朝の10時からず~っと同じような風景のなかを運転しているので飽きてきました(笑)。
っていうか、さすがに5日間も孤独な旅をしていると家に帰りたくなるもんですね(^_^.)。
意外にも私は長期間の放浪旅には向いていない事を実感しました。
やはり旅は3~4日ぐらいがちょうど良いです……。
ドンヨリとしたマンネリ気分の中ひたすら進み続けると、ついに徳島県へと入りました。
5日間かけて、四国をグルリと一周して徳島まで戻ってきたわけです。感慨深いですね。
川の向こうにステキな橋を見つけ、ちょっと寄り道!
おぉ、これは都築響一氏・『珍日本紀行』(アスペクト社)で見た事あるかもめ橋ですな!!
宍喰川に架かる小さな橋で、正式名称はそのまま「宍喰橋」ですが、ご覧のとおり全体でカモメを模している可愛らしい橋。もともとアーチ部分がカモメの羽に似ていることで地元の人から親しまれており、それにちなんでカモメのペイントが施されたとの事です(*^_^*)。
いやぁ、これは立ち寄る価値がありますよ。ちょっと元気が出ました(笑)。
さて、今日このあとの予定は詳しく決めていなかったのですが、とりあえず徳島市中心部に近づけるだけ近づこう、と決意。
時間にはまだ余裕があるので、立ち寄ろうか迷っていた道中の珍スポットを訪問してみることにしました。
午後3時、目的地の「正観寺」に到着!!
牟岐(むぎ)町で国道から少し逸れ、山の方へ向かってゆくとすぐに現れました。境内は中々に広く、あちこちに重厚な建物が建っており随分と立派なお寺です。
さて、私が目指すスポットはこちらの境内にある「立体八大地獄」です。
「人は地獄へ落ちたらどうなるか…」というのを大規模なジオラマと電動の人形で見せてくれる展示館との事で、珍スポットマニアには有名物件。
「八大地獄入館ご希望の方は社務所まで」の案内があったので、3階建ての立派な社務所へと向かいます。
窓口で申し出ると、どこからともなく傘を差したインド系の外国人の方が現れ、「彼と一緒に行ってください」との案内。
はて、この外国人も観光客なのかな?と思いきや、なぜか片手には小さな金庫を持っており「では、行きましょう」と流暢な日本語。
状況がよく理解できないまま、とりあえず外国人の方へついて行きます……。
聞いてみると、彼はスリランカからお手伝いに来ているお寺のスタッフとの事。
2000年頃からこのお寺と繋がりがあるそうで、毎回3か月くらいお手伝いして母国に帰るのだそうです。
日本語が非常にお上手で、北海道の気候の事などで話が盛り上がりました(*^_^*)。
案内されてしばらく歩いてゆくと、これまた立派なビルが現れました。
坂を下りた地下1階部分?に「八大地獄」の看板があり、どうやら1フロア全体が八大地獄の展示室になっているようです。
入場料は400円ですが、受付は無人……。
スリランカの人、手馴れた手つきで受付の鍵を開け、壁にある配電盤のスイッチをパチパチ点けています。
節約のためなのか、普段は展示室のスイッチを切っているのですね…(^_^.)。
「ごゆっくりどうぞ~!」と見送られ、いよいよ立体地獄の展示室へ潜入!
なのですが。
すみません……。
館内撮影禁止です…。
↑今回の旅はこのパターンばかりですね(^_^;)。
やはり屋内だと撮影が制限されている観光地も多く、これは仕方ないですよね。
ただ、ここは写真を載せなくて正解かもしれません……(笑)。
どこもかしこも血まみれでものすごい光景だからです!!
超グロテスクなので人によってはトラウマ必至!!
薄暗い館内は、人形が動く機械音がひたすら聞こえるだけの不気味な空間。
ぐねぐねした通路を進んでゆくと、掛軸で見た事のある地獄の様子が、リアルな等身大人形で展開されます。
昔の特撮アニメのモンスター風な鬼たちが、罪人たちをノコギリで真っ二つにし、体を八つ裂きにし、大鍋にてんこ盛りに詰め込んで煮こむ、刺す、切る。
ギッチギチに詰め込まれた大量の罪人たちが、巨大な石臼ですり潰され、周囲は血でグチャグチャ。
罪人たちは手足がバラバラで骨や内臓が丸見え、体の至るところから血が噴き出しています。
そこらじゅうに転がった罪人たちの残骸。
鬼やその周辺の怪物たちは返り血で真っ赤。壁や床も血まみれです。
…こんな展示が薄暗いフロアにずっと続きます。
…上記の説明だけじゃあ、館内の様子は容易に想像できませんよね(^_^;)。
お祭りによくあるからくりのお化け屋敷をリアルにし、常設展示にした感じでしょうか。
気になる方はネットで調べて頂くと、写真禁止になる前の館内の様子を見ることが出来る…かも。
立体地獄は他にも全国にいくつかありますが、ここ正観寺の立体地獄はその規模とグロさではトップレベルでスゴいと、マニアの間ではかなり評価の高い場所なんです。
噂の通りにものすごい空間でした。非常に見ごたえがあり、2周もしてしまいましたよ(笑)。
すごすぎる展示物に圧倒されたまま、建物裏の出口から外へ。
さっきのスリランカの人に出た事を教えなきゃ、と入口まで戻ると、ちょうど彼がスタスタと受付から出てくるところでした。
あれ、もしかしてモニターで見学者を監視できる仕組みなのかな??
スリランカの彼にお礼を言い、正観寺を後にしました。
ここは珍スポ好きでもそうでなくても、相当見ごたえのある場所ですよ……。
----------
午後4時。
徳島市の中心部に向けて、再び移動を開始しました。
1時間ちょっと走り続けるとだんだんと栄えてきて、車通りも多くなってきたのですが…。
大雨のせいもあると思うのですが、このへんやけに事故が多くないか??
ミニバンが変な角度で歩道に止まっていたり、バンパーの外れた軽自動車が駐車場で立ち往生しているかと思えば、国道のすぐ脇で田んぼに車が落ちていたりしました(^_^;)。
おいおい。いったいどうしたんだ徳島!!
とりあえず中心部を抜け、郊外のスーパーで割引の弁当を調達。
少し外れたところにある道の駅を本日のゴールとしました。
午後7時、道の駅「第九の里」に到着!!
周りには山と田んぼが広がっているので、薄暗くてちょっと不気味ですが(^_^;)。
そもそも「第九の里」っていう名前もよく分からなくて気味悪いし…。
この道の駅の名前の由来は、翌朝に知ることになるのですが…。
本日の走行距離:258キロ(雨のため移動メインになりましたね)
5日目、完。
次回!晴れてくれるか?6日目!
衝撃の男根大量奉納神社!!
続く。