ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

宗谷本線秘境駅紀行 その4

2016-01-26 11:11:56 | 北海道内の旅行・風景
1日目 午後3時

普通列車 稚内行きに乗車中。
乗客はやはり少なく4人ほど。皆さん心なしか、雄信内駅からひとり乗りこんできた僕を珍奇の目で見ていた気がする…(^_^;)。
列車内は暖房が効いており、ずっと極寒の中にいた僕にとっては束の間の休息です。
…しかしもう次の駅で降りなくてはなりません…(笑)。再び極寒の中へ。

午後3時2分、温まる間もなく下車。


宗谷本線 安牛(北海道天塩郡幌延町字開進)



列車を降りたとたんに鼻を突く強烈なバイオトイレの臭い(笑)。ここも近くに汲み取り式トイレがあるのでしょうか。
しかもホームは申し訳程度にしか除雪されておらず、積雪のおかげでものすごく狭い(;一_一)。先程からの大雪のせいでいきなり足首まで真っ白に。

ホームからの眺め。…やはり何もない。


ポツンと置かれた待合室は貨車(車掌車)の廃車体。しかもボロボロ。



…こういった駅舎は道内には比較的多いですが、いくら何でもココは酷過ぎるのでは…(^_^;)。塗装が浮いてパリパリになっていますよ。薄い鉄板の部分なんてサビすぎて破れそうです。

この駅、さっきから中々のレベルですね。
こんなにみすぼらしい駅は初めて見ました(笑)。

待合室の中へ。



壁が腐りかけている…。耐久年数ギリギリのようですね~大丈夫なんでしょうか。
列車本数は上り3本、下り3本。次の列車は1時間後ですが…ちょうどいい感じですね、この駅に関しては(^_^;)。

ここにも駅ノートが。

最終の書き込みは1月6日でした。やはりここも全国からの訪問者が多いようです。
…どんな駅にもファンは必ずいる。

駅前通りへ。

完 全 無 人 地 帯 です(^_^;)

数年前は廃屋と数軒の民家が並んでいたようですが、もはやここも人が去ってしまった後なのでしょうか。
数百メートル続く1本道からは、ただただ雪原が広がるのみ。
大雪の中をしばらく歩いて見ましたが、道路には車の通った跡すらありません。

無人地帯に取り残された駅


…真ん中に写る黒い箱が、先ほどの腐りかけの待合室。改めて駅の立地に驚かされます。
この駅の現状は雄信内駅以上に危ういですね。いつ廃止されてもおかしくないです。

やっと建物があると思ったら…廃墟。

これは廃校跡でしょうか?雪に埋もれており近づくのは不可能でした。


こちらは牧場設備の残骸でしょうか。駅前通りから見えるものといえば、廃校とこれだけ。

T字路に出るも…何も無し。

車通りは比較的ありました。皆さん無人地帯に突っ立っている僕を不審そうに眺めています…。
車が通るたびに雪が巻き上がって周囲が真っ白になるので、ヘタに道路に立っていると後続車にはね飛ばされかねない(汗)。
…秘境駅巡りも命がけですね(^_^;)。


おぉ~い!誰かぁ~!!

どこを見回しても真っ白。現在、安牛駅の利用者は本当にいるのでしょうか??
これ以上探索しても何もないので、駅へ戻ります。雪も強くなってきたし。


安牛駅、間違いなく「いま最も廃止に近い駅」と言えるでしょう…。あと何年持ちこたえられるか。
それにしても。


こりゃヒドい…。

海が近いわけでもないのに、この異様なサビ具合は何故なんでしょうね。ここまで補修されないのは、やはり駅の将来も長くないからなのでしょうね…。
待合所から外を眺めていると、程なくして列車の明かりが。

16時2分 旭川行き普通列車

ほとんど定刻どおりでした。近年のJR北海道はいろいろと言われていますが、この大雪の中での定時運行は凄いと思いますよ。
薄暗くなってきましたが、本日最後の秘境駅へと向かいましょう!(^O^)/

次回!安牛を越える衝撃待合室が登場!
板張り極小ホームに●●!

続く。