ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

宗谷本線秘境駅紀行 その2

2016-01-22 16:09:32 | 北海道内の旅行・風景
宗谷本線 雄信内(おのっぷない)
…北海道天塩郡幌延町字興部


ずっと来てみたかった念願の駅舎。




格子窓が古めかしい。貼り合わされた木材の年季の入り具合も凄いですね…。
雪が酷くなってきたので、待合室へと入ってみます。



…素晴らしい。
広々とした待合室には立派な長椅子がひとつ。反対側には木の板で目張りされた切符売り場とおぼしき跡。かつては有人駅で、多くの利用客で振るわっていたのでしょう…。


現在、この駅に停まる列車は上り5本、下り5本。これでも宗谷本線の秘境駅の中では多い方だと思われます。1日の利用者はどのぐらいなのでしょうね…。
そして切符売り場だった台の上には、ローカル線の駅には定番の「駅ノート」が大切に置かれていました。駅を訪問した旅人たちが、このノートにそれぞれの想いを自由に綴るのです。
真ん中のノートは、いま人気のサイト『正々堂々と秘境駅に行ってきた』の管理人さんが置かれたものだと思います。字が綺麗で氏の人間性の良さが伺えました(^-^)。

…秘境駅で過ごす中での楽しみのひとつが「駅ノート」を読むひとときなのですが、これらは後でじっくり読ませていただきます。


…ノートをよけると感動しました。
まるで隠されていたかのように姿を現したのは「受け取り口」の溝。窓口はベニヤ板で塞がれてしまっていますが、これは窓口だった立派な証です。
駅員とお客さんは、この溝を介して小銭と切符のやりとりを行っていたのです。…恐らく、かなりの年月にわたって。

黒ずんだカウンター跡を見ていると、かつての利用者の姿が幻影となって浮かび上がってくるようです。
それはまさしく時間旅行と呼ぶにふさわしいもので、この駅に降りた者だけしか体験する事の出来ない贅沢な心地よさ。最高です。(*^_^*)


駅前に出てみます。




…これが見たかった。

あまりの風格に言葉を失う。こんなに年季の入った駅舎はそう見られるものではない。
建てられた時代は正式には分かっていないようですが、噂によると1953(昭和28)年ごろの建物だといいます。他の駅が次々と壊されていく中でよく残ったものです。

裸電球、ひびわれた壁、くすんだ木板…。最近は「白滝シリーズ」秘境駅の駅舎が注目されているようですが、僕はこの「雄信内駅」が最も雰囲気あると思います。

…なお、駅舎の横にある傾いた緑の小屋はトイレでした。
利用しようと中に入るとものすごい匂い(;一_一)。しかも便器にポッカリと巨大な穴が開いていて違和感が。まさか。
穴の中を恐る恐る覗きこんでみると……。

Oh…。
ボットン便所…!


え~、平成生まれのホルマリン、ボットン便所は初体験です…(^_^;)。なかなか凄い光景でカルチャーショックでした…(笑)。
いやー凄いね~雄信内駅。すべてにおいて時が止まっている。

駅前の光景。

唯一見える建物は廃墟です…。道の先に何かあるようには見えません。
相変わらずのひとけの無さですね…(^_^;)。

待合室で冷た~い弁当を食べ、しばらく雪がやむのを待ってから探索に出発です。




駅前通りを進むとすぐにT字路となりますが、道の先を見ても何も無し。家が2軒建っていると思ったら、やはりどちらも廃墟。左の1件は商店を営んでいたようですね。


T字路のもう片方の道路を進んでみても…この光景。車も全く通らないんですが…。
どうなってるの雄信内駅!?何て場所にあるんだ…。

農業用の施設?やっぱり廃墟。


…人はドコ?

次回!もう少しだけ雄信内駅。
周辺は完全にゴーストタウンと化していた!

続く。
コメント (8)
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