ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

円山原始林

2015-08-10 16:48:04 | ホルマリン漬け北海道 大自然の驚異編
(2011年訪問)

円山公園の奥に広がる、神秘のパワースポット。



 札幌市民には言わずと知れた、標高225mの小さな山「円山」。地下鉄駅からそれほど遠くなく、標高も低いので、誰でも気軽に登れる山として市民に親しまれている。四国八十八か所を模したという、地蔵の点在する登山道も魅力的だ。
 実は、円山を含む麓の森は、「円山原始林」として、国の天然記念物に指定されている。指定年は大正10(1921)年で、北海道で最初に指定された天然記念物となっている。
 この円山原始林は、とある雑誌でその存在を知り、「これは凄そうな場所だ」と言う事で、学校に提出する「写真講座」の素材集めも兼ねて、探索してきた。やはり、太古の姿を残す森と言われているだけあって、その凄さは期待以上のものであった。森のあちこちに、樹齢数百年はありそうな大木がたくさんあり、中央区に存在するにもかかわらず、少し「屋久島」的な光景が広がる。鳥の声に交じり、近くの道路を走る車の音や、夏の大会で白熱している円山球場からの歓声が聞こえてくるが、そんな事を忘れてしまうほど、この森は厳かな雰囲気に満ちている。









「円山原生林を散歩していると、時々リスに会えることがある」という話を耳にしていたので、少しワクワクしながら散策していたのだが、まさかこの1日で2種類も見られるとは思ってもいなかった。上のシマリスは2、3匹でじゃれあったり、倒木の近くを走り回っていたが、カメラを向けると立ち止まってポーズもとってくれた。イイ奴だ。

そして右のエゾリスは、登山道を歩いていた時、登山客の親子がしゃがみ込んでいたので、何かと思って見ると、何やら木の実を食べていた。すぐ近くでしばらく観察していたがまったく逃げず。人間慣れしているのだろうか。

完。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札幌市 気になる珍物件コレクション

2015-08-10 16:19:10 | ホルマリン漬け北海道 珍スポット編
札幌の街中にはワンダフルな珍物件があふれている!!

・人形屋佐吉  中央区南1条西6丁目


 この建物、誰もが気になったことあるはず!!ビルがそびえる中心街に、ひときわ小さな建物。真っ黒の看板には大きく「人形屋佐吉」の文字。そして最も謎なのが、ほとんど店が開いていないということ。不気味なオーラを放ち続けるこの人形屋佐吉こそ、札幌を代表するミステリースポットだ。
 僕もこの建物は前から気になっていて、前を通るたび「人形職人さんの工房かなぁ~??」などと考えたりした。中に入りたくても、シャッターがいつも降りていて、入れない。一度あの中に入ってみたかったので、ネットで開館時間を調べてみると、昔は年に1、2回ぐらいしか開いていなかったのだが、最近は頻繁に営業しているらしく、毎日15:00~19:00の4時間だけ開店しているということだ。
 土曜日の16:00頃に行ってみると、確かに開いている!!恐る恐る中に入ると、想像以上に狭い!中は意外と普通のアンティーク雑貨店で、壁には日本人形や西洋人形の写真がたくさん貼られていて、棚にはひな人形や年代物の人形、アクセサリーなどが売られていた。
(※人形屋佐吉は2014年に閉店し、現在は解体されてしまいました。)

・大同生命ビル  中央区北3条西3丁目


 駅前通りにそびえたつこのビル、おもしろい建物だなあと思ったら、なんと数々の珍建築で有名なあの故・黒川記章氏の設計ではないか!奇抜な選挙カーで東京都知事選に出馬したあの人である。
 渋谷109みたいな円筒形の建物の中はらせん階段になっていて、見上げてみるとドキドキしてくる。階段を登りきった先にあるビルの3~4階部分は空中庭園になっており、木が生い茂っていて不思議な雰囲気。建物を外側から見ると、ビルの上にビルが建っているようにも見える。とにかく、周りのビルと比べてもかなり目立つ、氏の作品らしい異色建築物である。
(※近ごろ建て替えられる計画があるようです。見学はお早めに!)

・菊水円形歩道橋  白石区菊水3条4丁目


 菊水にあるこの歩道橋、僕の下手な写真では分かりにくいかもしれないが、上空から見るときれいな円形をしている珍しい歩道橋である。全日本建設技術協会・全建準賞も受賞した美しい物件だ。「水曜どうでしょう」の伝説の企画「雅楽戦隊ホワイトストーンズ」で取り上げられ、一部で有名に。珍スポット雑誌「ワンダーJAPAN」第5号の最初のページにもドドンと紹介されている。直径56メートルのこの歩道橋は、階段を上ってみると緩やかな曲線が楽しく、グルグルと何周でもしたくなる。

・千秋庵の子供  中央区南3西3丁目


 冬の札幌の隠れた名物として、市民には比較的知られているのがこちら。毎年雪まつり期間になると、千秋庵本店の前に現れる子供のマネキンである。スキーウェアを着た後ろ姿はあまりにもリアルで、実際に本物の子供と間違う人もいるとかいないとか。

・東月寒の仰天集会所  豊平区東月寒2条14丁目


豊平区東月寒に存在する町内会の集会所。小さな公園内にあり、1階建ての何とも細長い建物である。
それはともかく、建物の右半分、なんか変だ。何故かドキリとしてしまう、この形と雰囲気。どこかで見たことのあるドアには「自動扉」とある。もしかしてこれは・・・。


うをっ!!廃バス!!
しかも2台!!


…そう、この建物は、前代未聞の「廃バスリサイクル集会所」だった!


なんか怖い!!

後ろから見てみると、「バス2台持ってきて無理やり建物の一部にしちゃいました~」感が伝わってくる。建築費削減のためだったのだろうか?
バスとバスの間のスキマが鉄板で丁寧にふさがれているのが微笑ましい。

この日は建物内は無人だったので、内部を拝見させてもらいたかったのだが無理だった。2台のバスの接合部分や、運転席はどうなっているのかが気になるところ。

完。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かっぱ淵

2015-08-10 15:23:38 | ホルマリン漬け北海道 珍スポット編
(2010年訪問)

 札幌の奥座敷・定山渓温泉といえばカッパである。現在は温泉街のマスコットとして定着しており、いたるところにカッパをモチーフにした像やモニュメントを見つけることができる。そして温泉街の奥の方には、「かっぱ淵」というそそる名前の場所が。調べてみると、この場所は定山渓カッパ伝説発祥の地というではないか!
 時は明治。この淵で魚捕りをしていた美青年が突然、川の中に引き込まれてしまう。仲間が助けようとしたものの、淵が深かったために救助することは出来なかった。青年はあっという間に川底に見えなくなってしまった・・・。
 青年はその後見つかることはなく、両親は悲しみに暮れていたが、ちょうど1年後の夜に父の夢の中に現れ、「私は現在、カッパの妻と子供と一緒に幸せに暮らしております・・・。」と語る。なんと青年はカッパと結婚していたのだ!・・・以来、青年が消えたこの淵を「かっぱ淵」と呼ぶようになった、というのが、「定山渓カッパ伝説」である。
 それにしても、この札幌という大都市にもカッパ伝説があったというのは驚きである。果たして、かつてカッパの出た「かっぱ淵」とはどのような場所なのだろうか。いざ取材へGO!


温泉街のメインストリートから、「ホテルミリオーネ」の手前を右折し奥へ進み、「定山渓ホテル」裏の細い道を少し進むと、「二見公園」という小さな公園がある。ここがかっぱ淵への入り口だ。なんだかワクワクしてきた。
それにしても、この辺は「岩戸観音堂」もあるし、なかなかディープなスポットである。

公園周辺には、なぜか沢山の野良猫がうろうろしていて、不思議な雰囲気。左の猫はかなりおとなしく、触っても全く動かず。


そして公園内にはカッパのオブジェが多く、B級スポットの空気。テンション上がりますね~!
(左)カッパの水飲み器。
(下左)こんなところにもカッパ。鳥獣戯画的なシルエット。
(下右)川沿いにあった、カッパというよりは人間の子供のような石像。




その中でも特に圧巻なのは、公園中心にデ~ンと鎮座している「カッパ大王」。定山渓のカッパのボスらしい。コンクリ像にコテコテの色合いがステキ。

さて、かっぱ淵に向かいましょう。ここからかっぱ淵までは散策路になっており、紅葉を楽しみながら歩く。
そして散策路の途中に出現するのが、真っ赤な「二見吊橋」。かっぱ淵周辺の不思議な雰囲気をさらに盛り上げている存在だ。

橋の上は予想以上に揺れる。高さはそれほどないが、この日は風が強く、なかなかスリリングであった。
そして、橋の上からは、かっぱ淵を上から眺めることができる。

これが「かっぱ淵」である!!!


うむ。なかなか雰囲気がある。温泉街からすぐの所とは思えない風景だ。岩の上にほこらが乗っているが、あれは何なんだろう。

橋を渡り、さらに散策路を少し歩くと、かっぱ淵ズバリの所に出ることができた。


現在はダムができたため、流れは穏やかだが、かつてはかなり深い淵になっていたようである。そのころはいかにもカッパの住んでいそうな雰囲気だったのだろう。

なんとも不思議な「カッパ伝説」の残る定山渓「かっぱ淵」。かつてこの場所に本当にカッパがいたのかどうか、また、美青年が川底に消え、カッパと結婚した伝説は本当なのかどうかは神のみぞ知る。

完。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする