泉区生活支援ネットワーク

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盲ろう者身近に感じて 「みみサポみやぎ」が冊子

2023年05月09日 | 視覚障害・聴覚障害支援
(「河北新報」令和5年5月8日付記事より引用)
 県聴覚障害者情報センター(仙台市青葉区、みみサポみやぎ)は、目と耳の両方に障害のある「盲ろう者」への理解を深めるための冊子を作成した。作成に関わった「みやぎ盲ろう児・者友の会」会長で、弱視難聴の小山賢一さん(43)=石巻市=は「盲ろう者の存在を身近に感じてほしい」と話す。

支援方法など記載
 盲ろう者の状態は、全く見えず、全く聞こえない「全盲ろう」や「全盲難聴」「弱視ろう」「弱視難聴」など多様。コミュニケーション方法もさまざまで、冊子は手のひらに指で直接文字を書いてもらう「手のひら書き」や、手話を触って読み取る「触手話」といった手段があることを紹介している。

 暮らしを紹介する項目では、食品スーパーで商品を触って確認したり、ルーペを使ったりするといった場合があることを伝える。伴走者がいればジョギングを楽しむ
など、サポートによって生活を豊かにできることも記載。災害発生時の支援方法も提案する。

 2012年の全国盲ろう者協会の調査で、盲ろう者は全国に少なくとも約1万4000人、県内では約180人いることが分かっている。支援が行き届かずに孤立し
ている人も多いとみられ、冊子では当事者と支援者が交流する「友の会」への参加を呼びかける。盲ろう者を支援する通訳・介助員の養成講座についての情報も盛り込
んだ。
 冊子は、当事者や家族、みみサポみやぎ職員らによる作成委員会が22年度に9回の会合を重ね、3月末に完成させた。委員を務めた友の会の小山さんは「工夫をした
り、支援を受けたりしながら、生き生きと生活をしている盲ろう者もいることを知ってもらいたい」と語る。
 A4判8ページ。県内の市町村などで配布し、みみサポみやぎのホームページでもダウンロードできる。連絡先はみみサポみやぎ022(393)5501、ファクス
 (393)5502。
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