(「河北新報」平成23年12月28日(水)付け記事より引用)
視覚障害者が安心して街を歩ける環境にしようと、東北福祉大の岡正彦准教授(54)の研究室が国の補助事業を活用し、信号や横断歩道の位置、段差などを音声で伝えるシステムの開発に取り組んでいる。仙台市太白区の長町地区をモデルにデータを集め、実用化を目指す。岡准教授は「視覚障害者が1人で歩ける街づくりにつなげたい」と話している。
<信号機や段差も>
開発を目指しているのは、携帯型の音声タッチペンを使ってバスの停留所や駅に設置した専用の読み取りコードに触れれば、目的地までの道案内の音声情報が流れる仕組み。さらに横断歩道や信号機、道路の段差などに近づくと、自動的に携帯型のタッチペンから音声で案内が流れる機能も付ける。
音声タッチペンによる案内システムは京都市などで観光客向けに利用されており、技術的にはほぼ完成している。
視覚障害者向けシステムの研究は、総務省の補助事業指定を受け、ことし9月に始まった。案内の音量や長さ、タイミングなどを実際の交通環境にどう適合させるか、などが主な課題になる。
<仙台長町で調査>
16日には研究室の学生らが太白区のJR長町駅の周辺地図やバス停の案内などを調査。今後、宮城県視覚支援学校(青葉区)の生徒たちに協力してもらい、実際に音声タッチペンを使った街頭実験を行う。
岡准教授によると、光を感じたり、物の輪郭を判別したりできる弱視の人でもシステムの利用は可能だという。
岡准教授は「視覚障害者の点字の識字率は約13%と低く、音声案内の役割は大きい。視力が弱い人も外出をためらわずに済む街にしていきたい」と話している。
視覚障害者が安心して街を歩ける環境にしようと、東北福祉大の岡正彦准教授(54)の研究室が国の補助事業を活用し、信号や横断歩道の位置、段差などを音声で伝えるシステムの開発に取り組んでいる。仙台市太白区の長町地区をモデルにデータを集め、実用化を目指す。岡准教授は「視覚障害者が1人で歩ける街づくりにつなげたい」と話している。
<信号機や段差も>
開発を目指しているのは、携帯型の音声タッチペンを使ってバスの停留所や駅に設置した専用の読み取りコードに触れれば、目的地までの道案内の音声情報が流れる仕組み。さらに横断歩道や信号機、道路の段差などに近づくと、自動的に携帯型のタッチペンから音声で案内が流れる機能も付ける。
音声タッチペンによる案内システムは京都市などで観光客向けに利用されており、技術的にはほぼ完成している。
視覚障害者向けシステムの研究は、総務省の補助事業指定を受け、ことし9月に始まった。案内の音量や長さ、タイミングなどを実際の交通環境にどう適合させるか、などが主な課題になる。
<仙台長町で調査>
16日には研究室の学生らが太白区のJR長町駅の周辺地図やバス停の案内などを調査。今後、宮城県視覚支援学校(青葉区)の生徒たちに協力してもらい、実際に音声タッチペンを使った街頭実験を行う。
岡准教授によると、光を感じたり、物の輪郭を判別したりできる弱視の人でもシステムの利用は可能だという。
岡准教授は「視覚障害者の点字の識字率は約13%と低く、音声案内の役割は大きい。視力が弱い人も外出をためらわずに済む街にしていきたい」と話している。