泉区生活支援ネットワーク

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発達障害者向けアプリ グーグルも注目 遊びながら声量コントロール

2018年05月19日 | 発達障害・自閉症支援情報
yahoo!,産経新聞記事引用
 発達障害を中心に障害者の支援事業を展開する「LITALICO(リタリコ)」(東京)が開発したスマートフォン向けアプリ「こえキャッチ」が、全世界の優れたアプリを表彰するグーグルのコンテスト「2018 Google Play アワード」にノミネートされた。発達障害のある子供にとって難しい声の大きさのコントロール方法を遊びながら学べるアプリで、大賞は逃したものの、同社が開発した他の発達障害者向けアプリと合わせて100万ダウンロードを突破。世界の注目を集めている。(藤井沙織)

 木の上から次々と落ちてくる果物。画面に向かって「あー」と声を出すと下から籠を持った動物が現れ、果物をキャッチする。小さい声なら左端にネズミ、大きい声なら右端にライオン、中ぐらいの声なら中央にネコ。「こえキャッチ」は声の大きさを使い分けながら、より多くの果物を集めるゲームだ。

 他者とコミュニケーションをとるには、家の中や外出先など、周囲の環境に合わせて声の大きさを調整する必要がある。だが、発達障害のある子供は「声を出す筋肉をうまく使えなかったり、『もっと小さい声で』といった抽象的な説明が分からなかったりして、ボリュームをうまくコントロールできないことがある」と、専門医の永井利(とし)三(さぶ)郎(ろう)・桃山学院教育大教授は話す。

 「こえキャッチ」では声量が視覚化され、遊びながらボリュームの調節方法を訓練できる。昨夏に150以上の国と地域に配信され、先月までに1万1千超ダウンロードされた。利用者は「電車ではネズミ、家ではネコ、公園ではライオンもOK」と説明するなど、暮らしに生かしているという。

 アワードはアプリストア「Google Play」の主催で、障害など特別なニーズのある人向けのアプリを対象とした部門でノミネート。大賞は逃したが、ノミネートされた5つのうち発達障害者向けとしては唯一の選出だった。

 同社は自社で展開する支援事業のスタッフらの要望を受け、昨年1月からアプリ開発を始めた。「こえキャッチ」のほか、ネズミがリンゴを食べていくアニメーションで時間の長さを“見える化”した「ねずみタイマー」や、イラストや写真でスケジュールの流れを視覚化する「やることカード」など、8つのアプリを無料で配信。合計ダウンロード数は100万を超えている。

 「IT技術で支援できることはたくさんある」と、開発担当の比(ひ)護(ご)賢(よし)之(ゆき)さん(42)。しかし、ゲームなど一般向けのアプリに比べると市場が小さく収益につながりにくいため、開発企業は世界的に少ないのが現状だ。比護さんは「支援の充実に向けて他の企業でも取り組みが進み、利用者が選べるくらいにアプリが増えれば」と話している。

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