伊豆の渓流を考える日々

Fishing club HUSLER 伊豆前戦基地
伊豆の渓流、釣行報告等を書き留める。
渓流オフは海を楽しむ。

持越川釣行(2008.09.21)

2008-09-24 | 狩野川水系
 鵜殿さんと伊東港でエギングをやっていたが雨に降られて撤退と為り、当初予定していた時刻よりも少し早く狩野川水系に移動と成った。鵜殿さんの車をMyハウスに駐めてMyキャラバンで行くのだ。途中で約束していたいつものkidをピックアップするのだが、前日の電話では「エギング一緒にやらないなら、川には遅く行くので0600を回るのは確実。」と言っていたのに「狩野川へ行くよ。家の近くまで来たよ。」と電話を入れたのが0600、電話の向こうで「えっ、速ッ。」と明らかに慌てている様子です。
 kidをピックアップして松川を見ながら中伊豆バイパスですが松川はニゴニゴ増水で、鵜殿さんは「ここがこんなで狩野川大丈夫?」とちょっと不安そうです。中伊豆バイパスを抜け狩野川水系に入る。徳永川は増水しているものの濁りは薄濁り程度だが遡行は大変そうです。冷川は徳永川よりも厳しい感じです。「大丈夫かな?まっ、やれる所を探してやれば良いか。」と鵜殿さん。「大丈夫、西側の川はそれほどでも無いと思うよ。」と答えた私。台風の雨の降り方をレーダーや雨量計のデーターなどを調べて伊豆半島の天城山を境に東側よりも西側の方が降水量が少ない事は判っていたし、増水で他がダメでも唯一釣りが出来る持越川の上流部へ向かっているのですから。私と鵜殿さんは既に朝食を済ませていたのでkidの朝食調達でいつものコンビニにお立ち寄り。大見川を見ながら鮎見橋まで行き、今度は本流を上るが、大見川は増水濁り、本流は増水しているものの濁りは大見川ほどではない。吉奈川を見ながら小さい峠を越えて持越川中流へ行くコースを選んだ。吉奈川は少し増水気味だが笹濁り程度で十分釣りが出来そうである。持越川に出てこの日の目的の所まで上るのだが川を見て「これは良い感じじゃないですか。」と鵜殿さんとkidが言い、予測通りの状態で私も少しホッとしました。

 いつもの青菜橋の所にMyキャラバンを駐めてこの近辺が目的のエリアです。鵜殿さんとkidはここから少し歩いて日帰り温泉の辺りから入ると言うので、私はこの日に入ろうと密かに考えていた中外工業の工場(鉱山?)の辺りへ入ろうと少し上流へ向かって歩く事にして仕度です。一人なのでゆっくり仕度をすれば良いなとワレットにアスリートをチョイスしていなかったので、先ずはそれからとアスリートのボックスを探したが無い、そうです。忘れて来ました。鵜殿さんに「たまには他のルアーを使った方が良いよ。色々使えばと色々と身に付くし(笑)」kidも「そうそう。」とアスリートしか使わない私を見ながらニコニコしています。ベストに入っているもう一つのワレットに入れてあったkidビルダーにもらったハンドメイドミノー「Mjin」と私の要望に応えて製作してくれた「Mjin部隊長モデル」を使う事にして一応リールなどを入れているタックルボックスに入れてあったメッキ用に使っているボロボロのトラウトチューンを念のためワレットに入れて、本日のスタメンのチョイス完了。私がのそのそと仕度をしている時に雨が降り始めたのです。それもけっこうな降り様で先にポイントに向かった2人の事がちょと心配でキャラバンを走らせようかと考えたが急な土砂降りだったのでもうしょうがないかなてな事で私だけはしっかりウエーディングジャケットを着てポイントに向かったのです。
 工場の直ぐ下にあるスロープから入ろうと考えていたが、ちょと距離が在るので少し下流に在る親水護岸の階段状護岸から入ることにして、アスリートを忘れるドジを踏んだのでこの日はkidが作ったMjinミノー、それも部隊長モデルのシルバーチャートバックを結んでのファーストキャストでなんと本日のファーストフィシュをキャッチ。さほど大きくはないがkidから貰ってから未だ一つも掛けていなかったので嬉しいのとホッとしたのとで記念に撮ったのが次の画像です。



 平水から比べるとちょっと増水しているが、この辺りは川幅も広く河原が広いので遡行は楽に出来る。入って一発目からキャッチで気分良くスタートが切れた上に投げるところ投げるところ必ずチェイスが見え良い感じだがサイズはちょと小さい。昨年も台風の直後に何処も出来ない時にここに入って良い魚に逢えた渕では今回はオチビちゃんに遊んでもらった。本当に魚影が濃い感じで何処に投げてもチェイスが有る。



こんなサイズが殆どだが流れの中から、渕の石の影からや砂が溜まる流れのヨレからと彼方此方からチェイスしてきて、バラシやキャッチ&リリースを繰り返しながら途中土砂降りも在ったりしたがぽんぽんと良い感じで釣り上がれたが、なかなかサイズが上がらないが実に楽しい。

 トップ画像の所の少し下流、川がクランクする手前の渕辺りからサイズが出始めた。渕尻から流れ込み手前に落としてのリトリーブでまあまあサイズがヒット。残念ながら元気が良くて写真に収める前にネットから飛び出して逃げられてしまったが、気を取り直して今一度同じポイントへで今度はバラれしまったのでそのまま私の立ち位置の横までリトリーブを続けると立ている目の前に在る石の影からグッドサイズがチェイス。幸いルアーには触らなかったので今一度同じコースを通すとまたもやチェイスしたが見切ってターンしてしまった。ダメかと思いつつも目先を変える為にボロボロのトラウトチューン金ヤマメにチェンジして同じコースでまた出てきました。やる気の在る魚でしたが今度はフックにちょと触っただけて残念ながら掛からずでその後は出て来てくれませんでした。また部隊長モデルに戻して遡行。

 クランクの上流側のブッツケの手前でキャッチしたのがこんな感じの魚。



この辺りから護岸が切り立ち流れが集まり太く成って来た。クランクの上流側のブッツケ、こんな感じの所から



この日最大のこんな良い魚が出てきてくれたのです。

 24㎝のアマゴ

手前の石が沈んでいる辺りで小さいのを一つ獲り、リリースしてから核心の白泡から岩盤の渕へMjin部隊長モデルを沈めリトリーブでグッドサイズのチェイスが見えたので沈んでいる石の辺りでちょとスピードに変化を付けた処でバイト。この処バラシが多いのできっちり巻き合わせを入れてからやり取りで半ば強引に浮かせてやり取りするも右側に、次は左側に走られたが何とかネットインでキャッチ出来ました。
 クランクブッツケで良い思いをしてから直ぐの所、木が倒れ込んでいて数メートルしか引けない所なので油断をしていたらなんとグッドサイズがチェイスでルアーにアタックして来てちょとだけフックに触ってから逃げて行ってしまった。その後も相変わらず小さいののチェイスは多いその上ナイスサイズのチェイスも有りで確か2つ位獲ったと思う。

上流を見ると水叩きがコンクリートの3段連なった堰堤が有り、来る途中に話をしていたのだがヤマメやアマゴは助走する所すなわち落ち込みの溜まりが在ればかなりの落差でも上るとの話をしていたのですが、正しく魚が上れない構造の堰堤でした。堰堤の少し下流で道路に登れる所が在ったのでここで終了としたのでした。結果は24センチを頭に余裕のツ抜け。今回もバラシ多数でした。

 産卵を意識した成熟魚は良い産卵場所を求めて遡上すると考えているのですが、今回も魚止めに成っている堰堤のおかげで少し下流にナイスサイズが多く居たのではと改めて確認出来た様な釣行でした。

 川から上がってMyキャラバンに戻って片付けを済ませて休んでいると、下流側に入った鵜殿さんとkidの二人が釣り上がって来たので見ていると実に楽しそうです。Myキャラバンを駐車した所で上がってくるかと思ったが、まだまだ上って行くのでゆっくり待つことにしてウトウトしていると、2人がニコニコ状態で戻ってきたので様子を聞くとなんと鵜殿さんが18キャッチでバラシの数は覚えていないで、kidはなんと30匹キャッチでバラシは数匹と大爆釣との事でした。サイズは12~20㎝位で大きさはさることなが数の多さにビックリ。案の定2人共びしょ濡れでしたが、釣れまくって雨なんか気にならなかったとの事でした。

 今回通して使った「Mjin部隊長モデル」ですが、kidが私のトゥイッチやロッドワークなど、私のスタイルに合う様に作ってくれたモデルでなかなか良い動きです。良く一緒に釣り歩いて私の癖などを良く知った上でのモデルで良い感じに実にいい仕事をしてくれました。kidくんありがとうございます。