サンフランシスコにあるダニーの病院。
今まで経験したことのない東洋人率であたし的にすごく居心地がいいの。
病室のお掃除担当は日本人女性だし。
いつも「おはよー」って満面の笑みで顔を出してくれて嬉しい限り。
病院側に希望要望がある時など、「それはあの人に言うのがいい」とか「こうすれば大丈夫」とか色々と助言してくれるし。
それ以外にも世間話や馬鹿話に花を咲かせてくれて嬉しい限り。
日本とハーフのセラピストもいたりして随分と精神的に助かってます。
こちらでは有りがちの靴を履いたままベッドに上がるのを毛嫌いする我々。
彼はその辺もちゃんと理解してくれて、ナースの作業を阻止してでもベッドに上がる前/降りた後に靴の面倒をみてくれる気遣いぶり。
しかも車椅子をオーダーする際、土禁の我が家のために外出用と家用とでタイヤを替えられるよう保険会社に「文化の尊重」みたいな名目で掛け合ってくれてるの。
これについては正にダメ元で最初から諦めているんだけど、例え駄目でも有難い話よね。
他には、あたしと同じくらい背の高い東洋人女性ナースがいてお互いビックリ。
推定年齢が10年くらい若いにも関わらず「双子の姉妹」とあたしのことを呼んでくれるフレンドリーさ。
若いのにツボを抑えてる子ね。
極めつけは時々現れるフィリピン出身のおいちゃんナース。
Mionaさん夫婦がお見舞いでくれた日本語のフレーズ本を「売ってくれ」とダニーに何度も交渉するも拒否られ「ならば貸してくれ」と頼むもダニーが拒んだ結果、病室に読みに来るというお茶目ぶり。
そして、悪くない発音で必ず何かを覚えて帰るわけ。
でも彼の記憶はあまり長くは続かないらしいわ。
深夜、ダニーの体制を変えたり何なりと2時間おきに病室に入ってくる彼。
ダニーは痛み止め飲んで寝ちゃってるけど、あたしは気配で起きるわけよ。
そして言うの。
「おやすみなしゃー」
多分「こんばんは」って言いたいんだろうなっていうのは分かるんだけどー。
度々人を起こしておいて「おやすみ」はないだろって思うわけ。
そして、朝になると寝不足気味のあたしに元気いっぱいで声を掛けてくれるの。
おっはよーごじゃいまーっ♪
亭主よ、3日4日貸してやれよ。