関関同立戦の1回戦が行われました。京都市右京区のわかさスタジアム京都、オールドファンなら懐かしい響きの残る「西京極球場」です。
第7節を迎える前で優勝の可能性が残るのは、関大と同大の2校のみでした。
その条件は、
関大が1勝するか、同大が1敗する・・・関大の優勝
関大が2連敗した上で、同大が2連勝する・・・両校の優勝決定戦
のみでした。圧倒的に関大が優勝に近い条件下での最終節の関関同立戦を迎えたのでした。
では、第1日の1回戦2試合の試合結果です。
▽1回戦(関大1勝)
関 大 100 000 100│2
関 学 000 000 000│0
(関)金丸-有馬
(学)平山・執行・堀池・溝口-石井
⚾金丸は決して調子が良かったとは思えません。ストレートの球速こそ140km/h台後半から150km/h台前半を出していたものの、結構ヒットを打たれていましたし、四球も2つ出しました。そんな状態でも今季のリーグ戦の中では1人だけレベルの違いを見せつける圧巻の投球でした。
金丸はこの試合を被安打6、7奪三振、無失点の完封劇で秋季リーグ戦は6勝0敗、完投4試合、完封2試合、投球回数は1人だけ群を抜く51回で防御率は0.35でした。リーグ戦を通しての奪三振率は13.06(9回を完投した場合の平均奪三振数)と2位以下を圧倒しています。
金丸が投げる試合は1点取れば勝てるという計算になりますが、この試合は以前のタイムリー欠乏症の関大に逆戻りしたかのような試合内容でほめられたものではありませんでした。1回に押し出しで先制したものの、なかなか追加点が取れず、7回に藤原の犠飛でやっと2点目を取り逃げ切りました。
重苦しい試合内容に加えて、空模様も薄暗く怪しいものでした。以前から何度も激しい通り雨に見舞われたことのある「雨の通り道」の西京極、流石は「京の西の極み」というだけある不気味な土地柄です(笑)
関大はこの試合に勝利して、2季ぶり40回目のリーグ優勝を決めました。さあ、次は神宮大会出場に向けての代表決定戦に勝たないといけません。金丸が本調子なら間違いなく勝てると信じていますが、こればかりはどうなるか分かりませんね。
▽1回戦(立命1勝)
同 大 000 000 000│0
立 命 001 000 10X│2
(同)真野・阪上陸・橋本裕・清川-辻井
(立)谷脇-加藤
⚾立命の谷脇がノーヒットノーランを達成しました。8奪三振、2四死球の内容で被安打0、無失点の完封でした。最終節の伝統の一戦でのノーヒットノーランは非常に稀な偉業と言えます。
立命打線は7安打、2得点でしたから決して好調ではありませんでしたが、谷脇の好投で先勝しました。
秋季リーグ戦は結局2試合の現地参戦になりましたが、関大が優勝できて本当に嬉しく思います。
そして、関関戦に連勝して勢いに乗って神宮まで行きましょう。