一日一幸

2011年6月乳がんステーⅣ判明。現在ホルモン療法とゾメタ投入中。2014年2月小脳の手術をしました。

「学校」のモデルとなった松崎先生(西田敏行さんが演じた先生)

2013-07-06 | 仕事関係
 右肩の下あたりにグリグリしたものが・・・・
たぶん、血の巡りが悪いのだろう。
と思いつつ、マッサージ機に座ってモミモミしつつ、明日の戦略を考えている。

 今、全摘の右とまだ残っている左の高低差が顕著になって、今はやりのピタッとしたシャツはもう着られない。
ワンサイズ大きなものを着てごましている。かといって、パットは面倒くさいし・・
今はこれが一番お悩みかなあ~

 さて、昨日出張先で講演を聞いてきた。講師は映画の「学校」のモデルとなった松崎運之助さん。
 夜間中学校時代のエピソードを2~3お話して、さらにご自身の若いころの暮らしぶりなども語っていた。満州で生まれて、日本に寄港する途中1歳の兄さんが餓死したこと、お父さんが愛人と逃げたのち、お母さんが土木作業で家計を支え、小さな子供3人がおかあさんの帰ってくるのを出迎えて、一斉に今日のことをおしゃべりするのが一番楽しい思い出だったことなどを語られると、泣いてる人も見受けられた。
 夜間中学との出会いも、実習する時に、昼間働いて実家に仕送りをしていたので、夜実習をできるところということで、教えられた場所であったということだった。
 夜間中学校のエピソードも実に聞かせる。金髪ピアスの若者が、70過ぎのおばあちゃんに漢字を教えてくれと言われ、しぶしぶ教えたら、ありがとうと丁寧に頭を下げられ「自分でも役に立つんだ。」と初めてわかった話や、掃除の仕事をしている若者が、校舎に入ろうとして、昼間担当の教師が生徒への罰として掃除を押し付けるのを目撃して大いに憤慨した話など、我々が見聞きすることの少ない話を聞くことができた。話自体が、もうドラマの世界であり、それが嘘ではなく、本当にあったことであるということが説得力を持つ。
 公演を終ってステージから控室に行くときに、客席の1列ずつに頭を下げて行ったことが印象に残った。
 昔のエピソードもそうだし、夜間中学校のエピソードもそうだが、物がなくても、馬鹿にされても自分の信じる道があれば、人は幸せになれる、ということを教えられた気がした。



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