初めて名前を見たのは下のブログを読んでいたときだった。「ニコライ・カスプーチン」名前が、クラッシックの音楽家っぽいのでさして興味もわくこともなく月日はすぎていった。
テル先生のジャズぴあの夢実現法
先日目黒区八雲の図書館でみつけた佐藤充彦氏のエッセイ「一拍遅れの一番乗り」にこのカスプーチンとりあげられていた。佐藤氏曰く、
サックスの山口真文氏から送られてきたテープを聴いて驚いた。「マシンガンのようなピアノが昨日の酔いを吹き飛ばした。アートテイタムかアール・ハインズかエロール・ガーナーかオスカー・ピーターソン。サウンドはまごうことなきその系統のジャズなのだがノリがきりたった崖のように垂直で、打鍵の強さは紛れもなくクラッシック。」山口氏にメールを返信した。「一聴して度肝をぬかれました。日本で知られていないのはもったいない」
佐藤氏はご自分のコンサートでカスプーチンの曲「八つの演奏会用エチュード」を練習し披露することになる。
「何度か聴いているうちに、私もこういうスピードで弾いてみたいが、練習すればできるものなのだろうか、と思うようになった。」「この手のことは締め切りを設定して自分を追い込むにかぎる、サントリーホールのトリプルピアノで弾くと宣言してしまった。」
ジャズピアニストの食指に触れる魅力があったのだろう。テンポ132で滞っていた速さを202まで上げて披露したそうだ。
ちょっと聞いていただこう。
坂本輝先生のブログはよく覗きにいきます。ジャズを志す人への「学問のススメ」みたいなブログで読みどころ満載でおすすめです。
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