東野圭吾さんの10年前の作品です。
彼のデビュー2作目の作品で剣道学生として主役で登場する加賀恭一郎が、その後中学の先生を経て、刑事になって出てくる作品は東野圭吾さんの「加賀シリーズ」とも呼ばれます。
「悪意」もそのひとつですが、9つの章からなるこの小説、3章目を読み終えたところで一瞬、これでおわりで次からまた新しい話が始まる連作短編集かと錯覚してしまいました。
ところが実はそこからがこの小説の真骨頂。
東野圭吾さんは、ほんとにいろんな書き方のできる作家ですね。
彼の作品は20冊以上読みましたが、やっと最近になって直木賞を受賞されたっていうのが遅すぎて気の毒な作家です。
でも書き方、謎解きなど素晴らしい話ですが、わずかにひっかかる部分もあるんですよね。
設定に少し無理を感じたりすると読んでいて気になります。
もちろん「事実は小説よりも奇なり」っていうぐらい現実の事件でも奇妙な偶然の重なりや“そこまでやるかよ!”っていうことをやってたなんてこともあるんでしょうけど。
アラ捜しをしたりケチをつけてたらキリがないですが、そういうのも勢いで読まされると気にならないものなので、そのあたりもテクニックなのでしょうか。
彼のデビュー2作目の作品で剣道学生として主役で登場する加賀恭一郎が、その後中学の先生を経て、刑事になって出てくる作品は東野圭吾さんの「加賀シリーズ」とも呼ばれます。
「悪意」もそのひとつですが、9つの章からなるこの小説、3章目を読み終えたところで一瞬、これでおわりで次からまた新しい話が始まる連作短編集かと錯覚してしまいました。
ところが実はそこからがこの小説の真骨頂。
東野圭吾さんは、ほんとにいろんな書き方のできる作家ですね。
彼の作品は20冊以上読みましたが、やっと最近になって直木賞を受賞されたっていうのが遅すぎて気の毒な作家です。
でも書き方、謎解きなど素晴らしい話ですが、わずかにひっかかる部分もあるんですよね。
設定に少し無理を感じたりすると読んでいて気になります。
もちろん「事実は小説よりも奇なり」っていうぐらい現実の事件でも奇妙な偶然の重なりや“そこまでやるかよ!”っていうことをやってたなんてこともあるんでしょうけど。
アラ捜しをしたりケチをつけてたらキリがないですが、そういうのも勢いで読まされると気にならないものなので、そのあたりもテクニックなのでしょうか。