第14回のチャイナファッションフェアーから居ながらにして中国のファッション・アパレルの現在の状況を理解し、今後を予測する事が出来る。
たいへん参考になった。
今回は、会場も広く出展企業数も多いのではないかと感じた。
出展企業の中で、特に南通地区と、威海、煙台、大連、青島などの東北地域の企業が印象に残る企業が多くある。
多く感じたのは「日本企業のビジネスにジャストフィット」すると感じたからであろう。
何のことは無い、これらの地域は日本の中小の専門商社や問屋系のOEM企業などとの取り引きが多い地域だ。
特に南通市は、名岐地区のフランチャイズと言っても過言ではない地域だ。
また、東北地区は韓中生産で韓国の企業が中心になって日本の専門店系のSPA向けに開発したところと考えられる。
両地区とも日本のヤング、キャリアの小売出身のSPAの生産を支えた地域と私は前々から分析している。
日本の大手商社や大手アパレルが利便性のある(インフラが整っている)上海地域に集中したのに反し、利便性には劣るが、中小の専門商社や問屋、零細なOEM企業が苦労して開発した地域だ。
彼らは、実に日本を研究していると感じられる。
別に高度なマーケティングを行なっているわけではない。日頃の商談や交流を通じての情報を得て、それを巧みに商売に活用している。
以前に商社、問屋やアパレルなどに勤務して海外生産担当そしていた日本人と上手に活用している。(日本人側も利用(?)しているのだろうが・・・)
「バングラディシュ生産」、「生地ストック・ノーミニマム」、「機能性」などの日本語で書かれたPOPが目に付いた。
例年との違いを感じを受けたのは、テキスタイルの出展企業が減ったのではないかとの印象を受けた。
考えてみると、日本の生産構造が空洞化した中で、テキスタイルの日本向けのビジネスは意味を持たなくなってきたと考えるべきなのかも知れない。
一階に出展している「アパレルグループ」は、私の想像するところ、欧米とのビジネスで経験を積んだところが多いのではないかと想像する。
子供服やスポーツライン、カジュアルラインなどは、かなり欧米のSPAとの取り引きが多いのではないかと感じた。
商談のスタイルもかなりスマートで洗練されているように見えた。
日本のバイヤー側がそれに対応するようなスマートさを持ち合わせているだろうかと少し気がかりだ。
5年前の「ハーフ&ハーフ」「お互いが学び会おう」とCFFの出展スタッフの講義で呼びかけたことが気恥ずかしく感じた。
日本のファッション・アパレル産業がグローバル化が叫ばれているが、今回の「CFFの覗き見」で色んな発見が出来て有意義だった。
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