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ル・ボナーのこと  (ソニーファミリークラブで展開)

2006年04月26日 | アパレル放談
ル・ボナーの松本佳樹さんの24日のブログにソニーファミリークラブの通販で5月にオリジナルのポシェットを販売すると書かれていました。(ル・ボナー松本佳樹氏のことは24日のインパナトーレBlog参照してください)

ファッション誌のミセスが掲載したル・ボナーの記事を見て、ソニーファミリークラブが取り上げたようです。
ソニーファミリークラブが新商品の開発によくやる手法です。
これもメディアミックスの一つの事例といえるでしょう。

ブランド名は「松本佳樹」を使用するらしいが、何故ルボナーのブランドを使用しないのかは、彼独特のブランドに対する考え方があるのかもしれない。
ブランドに対する彼の考え方を後日聞いてみようと思っています。

日曜日に彼が話していた事もこのブログに書いています。

彼のバックは素材の革に特別のこだわりを持っています。
イタリヤ、スペイン、フランスなどの革が多いようですが、今回のポシェットの革はフランス産とのことです。
オリジナルで造ってもらっている革だそうですが、入荷が遅れて困っているようです。

その原因は、話題になったフランスの雇用制度の法律に対する反対デモの影響で入荷遅れがしているとのことです。
海外の政治の問題がこんなところにも影響しているようで困っていました。

松本氏自身は日本の革を使いたいようですが、彼のメガネにかなうものは無いようです。
ナメシの方法に問題があるようです。

私の素人考えですが、ナメシの技術の問題ではなく、彼の希望するレベル(内容)のナメシの需要が日本にそれほど無く、コマーシャルベースにならないために生産されていないのではと想像します。

彼は「日本の革を使いたいんだけど・・・」と寂しそうに話していましたが、良い商品を適地で調達する仕組を持てば良いわけですから、別に日本製にこだわる事も無いと思います。

素材原料について何時も思っている事があります。

日本の機能素材や合繊の加工の技術、ナノテク、バイオ加工、少ロット生産、品質管理
特殊プリント等などグローバル化可能な素材製品がたくさんあります。

デニムのカイハラが福山市からグローバル化した例もあり、逆に日本の得意な素材や商品をもっとグローバル化させるべきだと思います。

グローバル化出来ないのはグローバル化しようとする意欲が少ないのかも知れません。
機会が少ないといえるかも知れんません。

官製の大きなコンベンションや大手商社などによる大規模な仕掛けは必要ないと思います。
小さな試みから始められるかもしれません。

想像ですが、カイハラのデニムも最初から大きな仕掛けがあったのではなく、小さな試みから始まったのではないでしょうか?

サクセスストーリーは最初からサクセスのシナリオが書かれていた訳ではなく、成功した後に書かれたものです。
私など大したサクセスをした訳では有りませんが、振り返って見れば、その時、その時に必死で取り組んできた事が結果として成功して、いっぱしのサクセスストーリーが出来上がり、周到な戦略のように見えるものがたまに有ります。

フランスの特殊ナメシの革メーカーは南仏の小さなメーカのようです。
そのような小さなメーカーでも世界のマーケットを相手にしているのです。
その革を輸入しているのは、神戸の六甲アイランドの小さな革バックの工房の職人さんです。






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