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光触媒繊維とインパナトーレ Ⅳ

2006年06月19日 | アパレル放談

一本の電話からT氏と光触媒繊維のマーケティングをすることになりました。

 光触媒の繊維業界での評価は、他産業に比べて低いこともわかりました。

T氏が開発されたポリエステルの短繊維(スパン)の練り込み方式は、既に展開している長繊維(フィラメント)の練り込みや塗布(後加工)の方式に比べ大きな長所があることも理解できました。

既に展開している方式は、長繊維のため展開する製品が限られたり後加工による機能の低下が避けられません

練り込み方式は両方の劣性がカバーできます

介護衣料、制服、スポーツなどの実用衣料やシャツ等の衣料にも展開の幅が広がります。

インテリアやカー用品、寝具などや、其の他の産業資材への展開も可能と思われます。

市場の需要と供給の関係を知るために、インターネットで調べてみたところ、一つの仮説を立てることが出来ました。

Googleで光触媒のキーワードの検索数を調べると、250万の検索数がありました。

同じくオーバーチュアのキーワードアドバイスツールで検索結果数を調べると2万2千でした。

光触媒に関しては、情報供給も多いが情報の需要も多いことが分かりました。

光触媒繊維のキーワードを同様にに調べたところ検索数(需要)が35万で、キーワードアドバイスツールの需要は、たったの80しかありません。

 この事は繊維業界では光触媒の情報の需要が少ないという事が伺えます。

光触媒は日本が先進国で、特に外壁や壁紙、ガラス、便器等の建築関係や内装関係の業界の産業資材が大きなシェアーを占めています。

 繊維業界では光触媒に対する認識がないと考えられ、これからのマーケットを開発することが先決です

そのためには、T氏の開発した光触媒練り込み方式の機能効果実証することが重要です。

光触媒練り込み方式の機能効果の詳しい試験データーが必要となります。

T氏の持っておられた試験結果は期待する内容でしたが、ワタ・糸の試験結果しかありません。 生機と染め加工後の試験結果が必要となります。

機屋かコンバーターとの共同作業が必要です。

川上同様川中も厳しい環境でした。期待できるとはいえ、未知のマーケット開発を伴う事業など、当時は見向きもされない状況でした。

しばらく暗中模索の状況が続きました。

 昨年遅れに、インパナトーレの別件の商談で大阪の繊維専門商社にお伺いした時に、商談終了後の雑談で、光触媒の練り込みの話しをしたところ、商談相手の部長の顔が変わりました。

その部長は光触媒のことに詳しく、矢継ぎ早に専門的な内容の質問がありました。

その部長の光触媒に対する知識や情報はは、私のそれを上回っていました。

私は専門的な質問に答えられるわけがなく、詳しい説明にT氏と同行することで、その場を凌ぎました。

その部長との何の気なしの雑談が、光触媒繊維の新しい展開のきっかけになりました。

 以下次回・・・・。



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