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ハンカチ王子と歌舞伎

2006年10月24日 | アパレル放談

女房は私のBlogをDocomo携帯で見ています。
昨日のハンカチ王子のBlogを見て、その話題に関して、歌舞伎の面白い話しをしていました。

先週の日曜日に市川染五郎の「10月花形歌舞伎」を友達仲間と観に行きました。

その通し狂言の中で、「私の息子もハンカチ王子のようになってくれると良いのに・・・」と青いハンカチを取り出して汗を拭くアドリブ的な演技が観客に大うけしていたそうです。
確かに「ハンカチ王子」の人気を支える観客の大半が中年女性である歌舞伎に、うけるアドリブかも知れませんが、古典芸能の歌舞伎にも、「ハンカチ王子」のような時事的なアドリブが使われているのを知り少し驚きました。

文楽や浪花節などの古典芸能がすたれた中で、最近の歌舞伎の人気は目を見張るものがあります。
古典を守りながら、新しい試みが、中年女性達が歌舞伎に興味を持つきっかけとなりました。

市川猿之助の「宙に舞うダイナミックなスーパー歌舞伎」や中村勘三郎の「馴染みやすい歌舞伎の平成中村座」など、気鋭の歌舞伎役者が、古い伝統に対して、新しい試み、挑戦が、古いしきたりの中で行われていました。
その結果、「ハンカチ王子」のアドリブに反応できるような中年女性を歌舞伎ファンに取り込みました。
その後、若手の歌舞伎役者の後継者が後に続き、歌舞伎の若返りのきっかけとなり、今日の隆盛となりました。

長く低迷していた大阪の落語会も、若手の地道な努力や大阪の繁盛亭の新しい試みなどで、新しいファンを掘り起こして、最近では人気の回復傾向が見られます。

低迷しているアパレル業界も、古い商慣習や、手法にとらわれることなく、歌舞伎や落語会に見習って、新しい取り組みが必要なのかも知れません。









 



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