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ユニクロ! ユニファ?

2009年10月02日 | アパレル放談
“ながら族”でこのBlogを投稿しています。
決して仕事をサボっている訳ではありません。
夕方のニュースバラエティー番組は、コペンハーゲンのIOC会議の東京オリンピック招致に関する話題やユニクロの東京銀座の店のオープンに関する話題です。
オリンピックの招致の結論は今夜に決まり、それほど興味があるわけではありません。
快進撃を続けているユニクロの銀座の「+J」の新ブランドの発表は大いに興味があります。
テレビのバラエティー番組で、詳しく商品紹介をしていました。
「+J」がジルサンダーとのコラボレーションのことや商品を一点一点試着してコーディネートスタイルも詳しく映して紹介していました。
パリ店のオープンに800名の客が行列したとも伝えています。
ファッション業界のプロが店視察を行う前に、お客様側が情報を早く得てしまうという奇妙な現実です。
5兆円のグローバル企業を目指すユニクロの成功は、日本のファッション産業に要求されている将来のビジネスモデルのグローバル化のひとつと考えられるからです。
日本企業が全てこのビジネスモデルとはいえませんが「ひとつのビジネスモデル」となると考えていたからです。
私は、ユニクロの成功に少し懸念することがあります。
前からBlogに投稿してきた「矛盾」を感じることがあります。
先日の繊研新聞のコラムに柳井会長が「歴史に習え!」と力説されていました。
ユニクロのブランドの由来は「UNIQ CLOTHING」から始まったと私は解釈しています。
ユニクロの成功は、ベーシック単品=衣料(Clothe)を、究極価格の生産の仕組みとロジスティックスで展開し、メディアミックスとVMDの駆使と、規制緩和と日本デフレ経済下で、トップのカリスマ性と強い意志によるダイナミックな展開が消費者の強い支持を受けたといえましょう。
テレビの情報番組や紙上の広告から受ける感じは、クローズ(衣料)から「UNIQ FASHION」へ進化したイメージを強く感じます。
「UNIQLO」から「UNIFA」とブランドが進化!?しています。
ベーシックな単品=衣料からユニクロ(ユニファ)のファッションスタイルへの進化しつつあります。
10年ほど前にユニクロがファーストリテーリングにCIを行いましたが、ファーストリテーリングがグローバル企業への発展の時期といえましょう。

ユニクロの成功事例の研究を「偶然性と必然性、独創性と模倣性、右脳性と左脳性」等の観点から考察しても面白いのではないか?
最近読んだHarvad Business Review(当然日本語版!)に面白い論文がありました。
その中に「ファッション業界にイノベーション体制を学ぶ」とコラムがありました。
H・B・Rの8月号の不況期の経営力の中の「乱気流時代のイノベーション戦略」の論文の内容に付いては、後日、Blogに投稿しようと思っています。
私が興味を持ったのは、「先進のアメリカのビジネス界が、アメリカのファッションビジネス界のイノベーションを見習うことを提唱」していることです。
日本の成功企業のイノベーションの歴史を知ることの重要性を示唆しています。


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