TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

KENJI SHOCK/大村憲司 その1

2006-11-25 00:07:03 | TOTO&FUSION
先日、ようやくヤフオクで入手した大村憲司の「KENJI SHOCK」(1978)について。

小生の世代にとってはYMOのサポートギタリストというのが大村憲司を知るきっかけではないだろうか。そしてその頃にリリースされた「春がいっぱい」というアルバムも同様に聴いている人は多いかもしれない。どうしてもこの「春がいっぱい」はYMOのテクノテイストがあり、大村憲司というギタリストがYMOファミリーの一員である、という印象を自分の中で更に強めてしまっていたんでしょうね。
しかし、このアルバムを聴いてそれが大きな間違いであることを知りました。これほどまでにスカっとしたフュージョンをやってくれているとは...正に目から鱗がボロボロ。すんばらしいアルバムでありました。

1.LEFT-HANDED WOMAN
初っ端から高中か、LARRY CARLTONか、というような飛ばしっぷり。これもJEFF PORCAROのゴーストノーツでリズムの隙間を作らないドラミングが作り出すノリのなせる技か...でも特筆すべきはMIKE PORCAROのベースじゃないだろうか。あまりTOTOではチョッパーベーシストという印象はないが、この曲では軽々しい音ながらも兄貴のドラムを更に際立たせる絶妙なノリを作り出している。そもそもMIKEのセッションワーク自体結構珍しいですしね。弾きまくる大村さんに対し、後半のSTEVE LUKATHERによるうねるようなギターソロの対比がまた特徴が良く出ていて面白い。
いや~1曲目からもうノックアウトですわ。

2.BETTER MAKE IT THROUGH TODAY
ERIC CLAPTONのカバー。ま、決してうまいとは言えないかも知れないけど、大村さん渋いボーカルを披露してます。GREG MATHIESONのピアノソロがまたいいですね~。

3.YUMEDONO
心に残るリフ、そしてJEFFのシングルハンド16ビートとMIKEのチョッパーの絡みがまた素晴らしい。大村さんのギタープレイに歌心が感じられる傑作です。STEVE LUKATHERも参加してますが、どのパートを演っているのかがわからないのが難点。ギターのユニゾン部分?それとももしかしてサイドギターオンリー?なんて贅沢な。

4.SHOCK
アルバムタイトルにもなったこの曲、HARVEY MASONによる"~ショック!"という掛け声?が一度聴いたら忘れられません。
この曲もJEFFはシングルハンド16。バスドラの刻みがめっちゃかっこいいです。MICHAEL MCDONALDの「I KEEP FORGETTIN'」を彷彿としますね。それから恐らくLUKATHERでしょうか、バッキングのギターカッティングもイケてます。この曲の大村さんのギタープレイを聴くと、何故だか「音の魔術師」なんて言葉を思い出します。

5.RHYTHM ROAD
よくよく見てみたら是方博邦の曲なんですね。そういや是さん「カミーノ」で大村憲司と一緒に演ってましたから、そのつてということなんでしょうね。この曲のドラムはHARVEY MASON。軽~くタムをなでるようなドラミングはJEFFとの違いが如実に現れます。ちなみにギターソロパートでのベースもめちゃくちゃかっこいいんですが、これを弾いてるEMBAMBAって誰なんでしょう...聞いたことありません。
でもやっぱりこの曲はDAVID PAICHによるピアノ、エレピ、シンセがなんともいい味を出してます。

これから先は次回ということで。
コメント
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