地球族日記

ものかきサーファー浅倉彩の日記

さびしくてもいい。

2018年06月07日 | お仕事日記
わたしは、さびしい。

と、はっきり言える人がどのくらいいるだろうか。

それぐらい、さびしいことは、恥ずかしくて情けなくてできれば隠しておきたいこととされている。
ような気がする。

だからわたしは、さびしくないふりをしていた。
外に対しても、わたし自身に対しても。

そうしたらある時、わたし全部が、悲鳴をあげた。
1ヶ月ぐらい、何もできなくなって、
立ち上がる前から膝カックンされてるようで、起き上がれない。
精神が空っぽになってげっそり痩せこけたような飢餓状態。

どうしようもなくなって、藁をもすがる思いで、
体を入り口にして心もみてくれる整体サロンの門をたたいた。

そこでわたしは、自分のこころをちゃんと覗き込み、
とうとう「さびしい」と言えた。
のどまで出かかった言葉の前に、最後のハードルが立ちはだかった。
「言いたくない」「言うのがこわい」とはっきりと思った。
でも、言った。言ってしまった。

そうしたら、何かが大きく、大丈夫になった。

不思議なことに、
そのあと数週間、会話の中に「自分は寂しがりやなので」とか
「それだと寂しいから」という言葉が相手からたくさん出てきた。
自分の内側のさびしさにちゃんと意識を向けたら、
自分以外もさびしいんだと、外からもメッセージがきた。

さびしいことは、恥ずかしいことじゃない。
さびしいは、病気じゃない。
さびしいは、自然なことだ。
食べなかったらおなかがすくぐらい、当たり前のことだ。
だから、「おなかがすいた」って言えるのと同じぐらいの軽さと重さで、
「さびしい」って言えるようになるといいと思う。