生きていくときに、古い勢力に乗っかるのか、それとも新しい勢力に加わるのか?というのは非常に面白い人間観察の物差しです。
現代は激動の時代ですから、この質問には非常に大きな意味があると思われます。ある意味、戦国時代がちょうど始まったばかりのような時代ですから。この時代に、古い勢力の中での官位を争うような反動的な生き方をするのか、それとも新たな時代の波にいかにして乗るかをいつも考えるような生き方をするのかは、今後の人生の浮き沈みに大いに関係してくるわけです。そのため我々は毎日、今までの平穏な時代には避けることができた決断という作業を、本人が望むと望まないとにかかわらず迫られることになっていると言えるでしょう。
こういう物差しから、週刊誌の見出しなどを見ていると、未来に対する不安から過去の権威にしがみつこうという読者の心理を上手く煽っているような記事もあるし、逆に新たな時代の動向について触れているような記事もあることに気が付きます。
ただ、戦国時代の稀代の革命家である織田信長ですら、足利義昭を奉じて京都に上ったわけで、古い勢力と新しい勢力のどちらかを二者択一で選択すべきということでもないです。
とすると、我々が実際に迫られている決断は、どちらかというと、「どの程度古い勢力に乗っかり、どの程度新しい勢力に加わるのか。」といった類のものになることが多いのかもしれません。
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