刀の目利きになるための訓練は、とにかく名刀ばかり毎日見飽きるくらい何本も眺めることだと言います。その間、贋物は全く見せないらしい・・・
それをずっと続けていると、贋物を見たときに一発で「これは違う。」と分かるようになると言います。
こういうことって、他のことにもある程度言えますよね。
例えば、人間。
質の悪い人間ばかり毎日見ていると、それが当たり前のように感じるようになってしまいます。そうすると、本物人間が現れても、それが本物であることが理解できず、見逃してしまう恐れが出てきます。
一方で、本物人間ばかり見ていると、質の悪い人が来たときに、「これは違うっ!」って分かるようになるのではないでしょうか。
もちろん、免疫を付ける、という意味で質の悪い人と付き合う意味はないとは言えないと思いますが、そういう人は世の中には沢山いますから、わざわざそんなことをする必要はないと思います。できるだけそういうことに使う時間は限定していきたいところです。
一方で本物人間には、何としてでもお近づきになり、その人の良い質をインプットしていきたいと思います。それが自分を向上するために最も有効な手段の一つだと思います。
ただ、本物人間に相手にされるためには、自分を日頃から磨いておく必要がありますよね。がんばろうっと。
人間以外についても、食べ物、芸術、住宅、デザイン、などなどありとあらゆるとところで上と同様のこと、すなわち、本物に接して学ぶべし、ということが言えるのではないでしょうか。
ま、本物と贋物の区別基準というのは、それはそれで一つ項目を立てて論じるだけの価値があることですから、別の機会に書いていきたいと思います。