① 4.22 ロシア外務省「一連のEU諸国は、米国の方針に反し、ロシア政府と協力」
「EUとの関係において、事実上、鍵を握るあらゆる方向に沿った協力が凍結された。それでも一部の国々は、ロシアとの協同行動を続けた。特にドイツは、重要な諸問題に関し、政府レベルでのプラグマチックな対話のチャンネルを開いたままにした。それ以外にも」、ハンガリー、スロヴァキア、セルビアはロシアとの協力を続けた」と指摘されている。
② 4.23 イタリアでNATO脱退を求める署名運動が始まる
社会団体「No war, no NATO」は、最近行われた会議でも発表を行った。活動家たちは、NATO加盟によるマイナスの結果として、イタリアはNATO加盟によって一日に5200万ユーロの費用を支払っていることを挙げた。
署名運動はほんの数日しか行われていないが、すでに6000人を超える署名が集まった。社会活動家たちは、全世界850ヶ所に基地を持つ米国の軍事的覇権を防止する必要性に注目している。
4.23 トムスク国立大:「ロシアの威力はシベリアによって高められる」
シベリアについては長らく厳しい気候、手付かずの自然、とのイメージが支配的だったが、それも過去のこと。今日シベリアは、科学および工業の一大中心地である。
中でも科学技術の発展に多大な寄与を果たしているのが学術都市トムスクである。ちょうど東シベリアと西シベリアの境目に位置する都市だ。市の創建は1604年。1878年にはトムスク国立国民研究大学が創立される。
ロシアがヴォルガ川より東の、いわゆるアジア・ロシアに持つ、最初の大学となった。今日、トムスク国立大学は、ロシアを代表する、学術研究の拠点である。既に学科数は25を数える。トムスク国立大学でどのような研究がなされているのか、その一端をご紹介しよう。
沸石で水質調査
人間の生産活動がしばしば周辺環境を汚染してしまう。トムスク大の化学者たちの発明によって、ロシアのエコロジストたちは、素早く、かつ安価に、流水・排水の高精度水質検査を実施し、重金属イオンによる汚染の有無と度合いを調べることが出来る。
トムスクの発明は、自然界に豊富に存在し、文字通り足元に眠っている、ゼオライト(沸石)という安価な鉱物を使用している点が強みである。鉄その他重金属またはレアメタルの有無が分かるし、その含有量が許容範囲内であるかどうかを判定できる、自然災害や技術災害の際に、状況把握を行うこともできる。何も複雑な設備を買い込む必要はない。訓練をつんだ専門家もいらない。調べたい水をインジケーター・パイプに通し、パイプに設置されたメーターを読んで、結果を評価すればよいだけである。
ミミズで生ゴミ再利用
トムスク大植物保護学科は、家庭から出る生ゴミから肥料を作る装置を開発している。必要なのはプラスチックのコンテナと、ミミズである。有機ゴミを素早く食べ、非常に旺盛に繁殖する、特別なミミズだ。。
一月半か二月あれば、もう農作に適した肥えた土が出来ている。人間存在に直結した重要問題が時には単純極まる技術で解決されることもあるのである。ミミズの動物性蛋白は多様な用途に用いられうる。ダイエット食品にも、医療機器にも、コスメティックにも。
骨組織切断レーザー
世界に類例のない興味深い発明を行っている。骨組織の切断のためのレーザーである。オペ後も皮膚に焦げ痕が残らない特殊な光線だ。米国でも同じことが試みられ、赤外線を使ったレーザー装置が開発された。しかし、装置はサイズが大きすぎ、実際に使用するには極めて不便だった。
トムスク大は、ストロンチウム蒸気を使ったレーザー装置を開発し、この問題を解決した。こちらは文字通り卓上版である。インプランテーションや神経外科、癌治療などへの応用が期待される。
やわらかい太陽電池
ナノテクノロジーを応用して、ある装置を開発した。やわらかい太陽電池だ。酸化物のナノ粒子を含んだ溶液を、繊維だとか、金属だとか、ポリマーだとか、ソフト・ガラスだとか、様々な柔らかい素材に、特別な方法で「焼き付ける」。それでナノ粒子がたしかに素材に固定されるようにするのである。
すると、その素材の表面に、極めて薄い、コーティングが出来る。これが太陽の光を受けて、電気を生産するのである。適応先は、日常生活にも、農業にも、さらには軍隊にも見出されるだろう。場所をとらないし、折り畳んで鞄やポケットに入れることも出来るわけだ。出かける際は、携帯電話やノートパソコンの充電にも非常に便利。
どころか、「やわらかい太陽電池」で服を作ることもできる。軽く、暖かい、自ら発熱する衣服。厳しい気象条件で生きる人々には福音だろう。何しろこの太陽電池の最大の売りは、曇天でも電力を生産できるという点なのだ。
トムスク国立国民研究大学の理工系学科が行っている研究の一端をご紹介したが、語り残したことは多い。実に多岐にわたる彼らの研究にひとつの共通項を見出すとしたら、それは「私たちの生活を足元から改善していく」という志向というものであろう。
☆ かつては悪魔達によってロシア人達を閉じ込めるための収容所が作られ、ロシアの残酷なイメージの象徴とされていたシベリア。
これからもずっと、あるサイドと魂を持つものたちは、あいも変わらず中露を嘘の歴史でつくりあげていくだろう。
時がたち、シベリアは母なる、養うための土地になったようである。
嘘を永遠に続けるものたちがいて、真実をかたりつづけるものたちも永遠にあきらめることはない。 今感じるのは、徹底的な嘘を言いながら、長く、長く、戦争と支配だけを目的にしていたものたちが、不思議なことに、その目的を完遂してはいないということである。
私の先祖は樺太に住んでいた。 母なるシベリアを私が訪れる日を夢見る。