最近「死生観」について考えることが多くなって来た。 反面、生きることへの執着心は強くなる一方で、これまで「生を通して死を見詰める」ことは、比較的少なかった様に思う。 先日も友人から「国民の二人に一人はがんに罹患する時代私もそんな歳になって来た。。。それを乗り越えて来たあなたに教えて欲しい。 がんの宣告をされた時に、あなたはどう対処して来たのか。」と、そう言えば先般、親しくして頂いているブログ友さんが、入院、手術、その後の経過などについてブログに書かれていて思ったのだが。 同じ病を得て、たった今も、闘病や手術を控えていらっしゃる方も多いと思うので、 そこで入院の度に付けている「闘病日記」なるノートを見ながらが、私自身が、現在はとても元気になって日常生活を楽しく送っているので、少しでもそのような境遇にある方の参考になればと思い、ノートを見ながら、当時の状況を綴って見ることにした。(これは二回目の手術の際の闘病日記である。)~~私はこれまで、病気の事については一度も書いたことがなく、どちらかと言えばこれは重たいテーマなので、興味のない方はスルーして下さい。 〇〇年〇月23日~26日 日大付属板橋病院で、肝・胆・膵(取り分け肝臓がんの手術)の手術にかけては、世界的な名医・高山忠利教授直々の執刀により手術を受けるために上京、(この先生に全てを託したのには、それなりの経緯があって、それは、〇年〇月17日、地元の掛かり付け医で、肝細胞がん二個ステージ3の早期発見をして頂いた、第1回目入院前に遡る。 どうしたものかと途方に暮れる中、たまたま立ち寄った書店で手にした本によって、高山教授の事を知ったからである。 迷うことなく直接教授に電話で診察を依頼して見た、その結果快諾を得たのだ。 セカンドオピニオンも当たり前の時代だが、地元のDRに事情を話し、高山教授の外来診察を受けることに決めたのである。) 今回の入院当日、病院から直ぐ近くのウイークリーマンションに妻の入居手続きをした後、入院日には、各種入院手続きや、各種同意書を書き、続いて四日間に渡り、心電図・呼気検査・レントゲン・採血・エコー検査等々を行う予定。 これらの各種検査をクリアー出来れば手術が可能かどうかが分かるとのこと、予定としては〇月27日の8:45から、肝細胞がん(約2センチのがん1個)の摘出手術の日程が決まる。 病室は6人部屋で、同室者は人それぞれに大きな手術を何回か経験し、またはこれから手術する人ばかりなのだが、ここを乗り越えればまた平穏な日が戻って来ると信じている人ばかりだから、以外と悲壮感はみじんも感じられず、部屋の雰囲気も明るい様だ。 そして、入院第1日目が終わった。 これから連日、検査々々の繰り返しなのだが、これも手術へ向けての準備であり、生きるためのウォーミングアップと思えば、何一つ無駄な検査は無く、正にこれこそこれが「一瞬一瞬を大切に生きると、云うこと何だろうな~」と実感した次第である。 気持ちをしっかりと持って目的に向かう決意が、一番大切な事だろうと思う。 人間、そうそう誰でも体験できることではない。 まだまだ検査は続くよ。。。 この四日間検査とは別に、精神鍛錬と体力維持や肺活量を高める訓練などもあるから、一日一日がとても忙しい四日間になりそうだ。 〇年〇月24日 同室者とのコミュニケーションも図りながら、聞けば三回目の手術の人、今回の手術後一旦退院して一か月後に再手術を控えている人、人様々であるが中でも特別重病の方もあって、時折話し掛けても無言で睨み返すだけ、崖っ淵に立っている様子である。 だが徐々に話し掛けるいる内に次第に心を開き、話しにも加わってくれる様になった。 そうした中にも、日に数回ナースコール(逆コール)で呼び出され、午前、午後と検査を繰り返す。 中には大変辛い検査もあるが、そんな時には口からゆっくりと息をはきだす様にしている。(私は、そうする事によって痛みに耐えられる。 あまり経験したくない生活の知恵なのだが。~リラックス効果あるのだろうか??) 今日は夜になって、手術に備えるための点滴用の針を腕に取り付けた。 入院二日目もこうして日が暮れたのだが心は穏やか田ある。 夜もよく眠れている。 ~続 く~
マルティナ・マクブライト:Abroken Wing