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つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

深川めし

2008年11月08日 | 日記
                  深川どんぶり(深川釜匠)

地下鉄半蔵門線の「清澄白河」で下車した。
この近辺は深川の中心地である。

深川めし」が有名である。
農林水産省郷土料理100選のひとつ、「深川めし」は、ざっくりと切った葱と生のあさりを味噌で煮込んで熱いご飯にぶっかけた、漁師の知恵の一品。
「えっ、深川に漁師?」
そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ここ深川は、江戸時代は漁師の町として栄え、江戸前の魚貝類や海苔などを捕る漁師さんたちが大勢いました。
特に、良質のあさりやカキが沢山捕れ、それらは深川名物とされていたのです。
忙しい漁の合間に手早く作れ、しかもおいしく栄養価の高い「深川めし」は、漁師の日常食としてもてはやされました。
体を冷やして家に帰る漁師たちにとって、もってこいの食べ物だったのでしょう。
「深川めし」には、もう一つ、あさりの炊き込みご飯もありますが、それは大工などの職人さんが弁当に持っていけるものをという事で、生まれたと言われています。
深川めしの命、新鮮なあさりと、赤味噌と白味噌の絶妙なバランス。
噛むとじゅわっとあさりのエキスは、味噌味に一層のこくを加えます。

深川江戸資料館の近くの深川釜匠という店に入る。
深川めし、深川どんぶり、深川釜飯などのメニューが並ぶ。
深川めしの特徴は、アサリの具が入っているところ。

メニューの中から、深川どんぶりをオーダーする。
テーブルの上には、漬物が置いてあり「自由に食べて下さい」とのサービスは下町らしい。
深川めしは、アサリが炊き込んであるが、
深川どんぶりは、アサリの具とねぎや油揚げがご飯と混ぜてあり、その上にぶっ掛け汁を入れてあるどんぶりである。
汁の味とアサリの風味が良くマッチしていて、とても美味しかった。

下町深川を散策した時には、「深川めし」を賞味したらいいでしょう。

(11月8日記)
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