池田パソコン塾

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「ICT活用で豊かな生活のご提案」をさせていただきます。

懐かしき人との別れ

2016-12-13 21:35:33 | 未来ギフト

13年前、70代のおじいちゃんが訪ねてきて、パソコンを習いたい。

目的は、ホームページを使えば門川の自然を広く知ってもらえると聞いてきたからだという。

この年で、ホームページを作成することを教えるのは大変である。

しかし、本人の思いは強いので、まずは基本からやりましょうと、文字入力からしていただきました。

タイピングソフトを使い、ローマ字も抵抗なく使えるようになり、1本指でも入力の速さは素晴らしいものでした。

 

その当時に出てきたのがブログ。

ホームページは無理でも、ブログなら使えるかもしれないとブログを教え、門川で育った子供のころの様子を絵にかきたい。

パソコンで絵をかくために、タブレットを買いこちらが教える間もなく、一生懸命に書かれていました。

それをブログに載せ、近所の幼馴染と昔話をしていたら、懐かしい幼馴染に60年ぶりに会えたうれしさ。

ブログをまとめて本にしたいと言い出し、初めての本づくりもさせていただきました。

1冊400ページからなる大作が2冊出来上がりました。

それからは、夕刊デイリーに載ったり、ラジオ出演に地元のテレビまで取材してくださいました。

認知症が入ってきた奥さんが、パソコンの前に座っているとかまってもらえないことから、パソコンの前に座ることを嫌がりあまり投稿をしなくなりましたが、それでも2014年脳梗塞で倒れてから、時々あげている様子がわかりましたがぱったりとさわらなくなったのは、やはり思うようにならないことがあったのだと思います。

その川崎さんですが、昨日お亡くなりになりました。

門川に教室を移したので、一度伺おうかと思っていた矢先のことでした。

お通夜でお顔を拝見させていただきましたが、聞き上手な川崎さんが「先生あのね」って聞いてきそうなくらい明るいお顔をされていました。

10年という長いお付き合いをさせていただき、川崎さんのおかげでメディアだとかいろいろな関係を作っていただいたことも、年配の方でもやれないことはないということを教えていただきました。

お孫さんのことも心配され、私にいつも相談しに来てくれました。

おじいちゃんの一生懸命さはしっかりと伝わっていると思います。

娘さんとも話ができ、父はパソコンを習っていたあの時代が一番楽しそうだったと言ってくださいました。

たくさんの思い出をありがとうございました。

祭壇には、2冊の本が置かれていました。

合掌

 門川の自然について http://blog.goo.ne.jp/narukogawa