株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

文化を護る 未来へ繋ぐ 株式会社 文化財保存活用研究所

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大分県もお忘れなく

2012-10-15 20:00:00 | 日記

2014年のNHK大河ドラマが「黒田官兵衛」に決まったというニュースが先日ありました

黒田官兵衛の出身である播磨の国現在の兵庫県では大いに盛り上がっているそうです

戦国時代、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康という天下統一の影の功労者で戦略家で負けた戦はなかったようですが

どうも頭が良すぎてかえって報われない人生を送った方だと聞いております

のちに「黒田如水」と号してキリシタンとして余生を送ったそうです

武田鉄矢さんの歌や松本人志さんも黒田官兵衛に関して言及していたところから

教科書には載っていないけど小耳にはさんだ武将さんとして

存じ上げてはおりました

 

そこにきて、こちら大分県中津市もそのニュースに湧いております

大分県中津市はかつてその黒田官兵衛が豊臣秀吉が天下統一後、中津城を築いて治めていた場所だからです

中津市では「黒田如水」という名前のほうで有名です

ひそかに天下を獲るためちゃくちゃくと九州をおさえていった官兵衛

とんだ顛末を迎えることになろうとは

そんなストーリーの中で当時の大分をどう紹介してくれるのか楽しみです

 

兵庫県だけじゃなく大分県も一緒になって再来年の大河ドラマを盛り上げていけたらいいなぁと思います

 

主役を演じるのはV6の岡田准一君

ドラマ「SP」、これは映画化もされましたが、では力強いアクションも見事にスタントなしでやってのけ、

迫真的な演技に夢中になって見ていたので

大河の主役でもいい演技をしてくれることを期待

かなりイケメンな黒田官兵衛、楽しみにしてます!

 

 

 

 

 

 


津久見市の石造文化財

2012-10-13 10:00:00 | 日記

どうも、ウメです。

最近はすっかり秋らしい気候になってきました。暑がりの私でもさすがにここ数日の朝晩は寒さを感じておリます。

こういう季節の変わり目は風邪をひきやすく、私の知人にも風邪をひいた人がチラホラという状況であります。みなさんも気をつけられてください。

 

さて、今回は大分県津久見市の文化財です。

 

最初の写真は津久見市の川内地区公民館敷地内にあります川内石幢です。

こちらにはちょっとした言い伝えがありまして、なんでも歯が痛い人が自分の歳の数と同じ数の小石をお供えしてお参りすると、歯の痛みがよくなるという伝説が・・・。そのため、以前は中に彫られているお地蔵様が見えないような状態だったとか・・・。

これが見えないとなると、かなりの量ですね・・。

現在はそういったお参りはないようで、私が見たときは小石がありませんでした。

また現在は公民館の立て直しによって、道路からはほとんど見えない状態になっております。

もし現地にいかれる際は、川内地区公民館を目印にされてください。

 

次にご紹介するのは、村上神社宝篋印塔です。

 写真でわかるように、この宝篋印塔は一部が損失した状態です。

さて、こちらの村上神社ですが、かなりの山の中にあります。

そして、見学に行くのがかなり大変であります。

こんな急角度の石段を上らにゃなりません。途中何度か落ちそうになってしまいました。危ない・・・。下りは降りる度胸がありませんでした・・・。

 

しかし、山の上であるため、行く途中に下の写真のような景色が見えます。

あくまで途中であって・・・。

見学に行かれる際は階段には十分気をつけられてください。

 

 

 

 

 

 

 

 


日本の主食・・・

2012-10-12 19:00:34 | 日記

 こんにちは、馬頭です。今回は少し個人的に気になったことを記事にしました。

 先日、とある深夜のバラエティー番組で日本の主食「お米」についての問題がとりあげられていました。なんと「日本のお米の消費量がパンに抜かれた」とのことです!!つまり、長年日本の主食は「お米」と言ってきましたが、現在は「パン」と言わなければいけない状況であるということです・・・。まさに日本古来の食の文化が死滅してしまう状況にあるといっても過言ではありません!!文化(財)の保存を目的として会社をやっているものとしては、これは聞き捨てならないことです。

 個人的な勝手な意見ですが日本の食文化を護るため、どうにか「お米」を護るため微力ながら「お米普及」活動をおこなっていこうと思います!! ・・・と言っても何をしたらよいか分からないので、とりあず番組でもやっていた「お米」に合うおかずをご紹介して、皆さんに「お米」をモリモリ食べて頂いて、日本の主食をとり戻そうと思います!!ご賛同して頂ける方は是非ご協力お願いします!!

 ということで、記念すべき第一弾は・・・

 大分名物「とり天」です。大分のおかずの定番ですね。とり天といってもお店によって色々と個性があって、からしとポン酢をつけて食べるのが定番ですが、特製のタレを出してくれるお店もあります。ちなみに写真のとり天は臼杵石仏の入口にある石仏センターのとり天定食です。ふわふわした食感のとり天で、結構なボリュームがあるのですが、軽くペロッといってしまいます。そりゃ~ごはんもすすみます!!とり天と一緒に「お米」を食べて日本の主食をとり戻しましょう!!


大分県日出町の下川久保宝篋印塔・国東塔

2012-10-08 14:28:40 | 日記

 こんにちは、馬頭です。最近、朝・夜は冬を感じさせる寒さだなと思っていたら、日中は汗をかく暑さで着るものに大変困ります。季節の変わり目は体調をくずしやすいのでみなさんもお気をつけてください。

 さてさて、寒くなるにつれて毎年当社は繁忙期を迎えます。大変ありがたいことで、今年もいくつかの作業現場をお任せしていただけるようになりました。その中の1つで、大分県日出町にあります下川久保地区の公民館におかれている宝篋印塔と国東塔の2つの石塔の保存処理をおこなうことになりました。

 

 先日検討委員会がおこなわれ、保存作業の方針なども決まり今月下旬より作業が開始されます。作業期間中は現地説明会が数回おこなわれるため、ご興味のあるかたはぜひお越しください。※開催日については詳細な日程が決まり次第掲載いたします。

 また、こちらのブログでも作業の様子などを随時掲載していきたいと思いますので、ぜひご覧ください。


大分に西洋文化?

2012-10-05 22:00:00 | 日記

こちら大分は良い天気が続いています

吹く風もからっとしていて空の雲も高い位置にあります

ここ最近はキンモクセイの香りがあちらこちらでしていて

その香りにリラックスさせてもらっています

そんな気持ちのいい季節

大分市民なら改めて、ここらで、今一度、しっかり歩いておいていただきたいところがあります。

大分市大手町の遊歩公園

 

府内城址から県庁を通り過ぎながら南へ向かう細長い公園です

一見すると只の遊歩道です

ここが主役になるのは夏にある「府内パッチン」という大分市民の祭りで使われる山車が展示される時か

クリスマスの季節にある樹々のライトアップくらいで(今はもう無いかも)

その時ですら山車やイルミネーションにばかり目が行って

本来の遊歩公園がどんなものなのか大分市民である私ですらスルーしていました

「なんかたくさん像的なものがあるのは知ってる」くらいで

 

最近大分県では「大友氏」が密かなブームであると前回ブログで書きましたが

じゃあ大友宗麟って何をした人なの?って聞かれて説明するとき、きっかけとしてここ遊歩公園がおススメなんです。

 

その大友氏の功績の一つである「西洋文化をこの地にもたらした」ということを今に伝える像やレリーフが設置されているのです。

なんで西洋文化なの?

「日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルは、東洋宣教の途次1549(天文18年)年日本に渡来した。

その後鹿児島、平戸、山口で布教し、1551年(天文20年)大友宗麟の招きにより、大分に来て布教した。

かくてこの地は日本における中心地となり、西洋文化が目覚ましく開花した。

少年たちはビオラを弾き、讃美歌を歌った。これは日本で唱歌を歌った最初である。

またクリスマスにはこれも日本最初の西洋劇が演ぜられた。更に日本で初めての西洋病院さえあった。その他初等学校、問答学校、通訳学校、

伝道士学校、コレデオもあった。実に大分こそは当時西洋文化の花園であった。」―大分県キリシタン史跡顕彰会 上田保氏による文を一部抜粋ー

だそうなんですね。

織田信長をはじめ豊臣秀吉とか全国を統一した武将はとにかく、九州では加藤清正とか、武士が後世まで有名であるのには戦いっぷりがすごい

ことがポイントとなりがちですが、この大友宗麟、「西洋文化を自国に取り入れ自分もキリシタンになっちゃった」という珍しいパターンとして

語ってもいいじゃないでしょうか。

大分県は今では人口密度的に留学生の数が全国的に上位にあるそうですが、

当時もポルトガル人をはじめとして西洋人が多くいたようですよ。今も昔も様子が似てるっておもしろいです。

 

なんか話が長くなったので、この先はさっきの文章をそのまま表現している遊歩公園の風景を写真で紹介します

 全てはここから始まりました フランシスコ・ザビエル渡来

 西洋劇が初めて日本で演じられたそうです 

 芸術作品なんだと見ていました、今まで。 

                                                   大分の歴史を語ってもいたのです。

 西洋医術もここからなんですって

 

このほかにも滝廉太郎像があったり、それぞれのレリーフや像には説明板があります

府内町でランチやお茶した後にゆっくり散歩するのもよしです。

戦国武将はなんだか難しくて、女性は敬遠しがちですが、他の武将と一味ちがった大友宗麟という人物を西洋文化という面からたどってみると

とっつきやすくていいかもしれない。

 

遊歩公園の主役達があなたのお越しをお待ちしていますよ。