株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

やっぱり師走です・・・。

2011-12-21 18:06:39 | 日記

 ご無沙汰しております、馬頭です。12月もいよいよ残すとこ10日となりましたね。私は忙しさのあまり年末ジャンボも買えておらず、年賀状も書けてなくて、クリスマスの予定もたっていません。(これは毎年のことですが・・・。)ということで、師走の忙しさも佳境となっております・・・。

 さてさて、12月が始まって1週間ほどお隣の県の宮崎県にあります蓮ヶ池横穴群で横穴墓内の劣化調査を行っておりました。

 蓮ヶ池横穴群は、長い前室と玄室で構成されている内部が広いものや副葬品や線刻があるものなど3つの丘陵の斜面に6~8世紀に造られたとされる横穴が82基も点在しています。

※横穴墓群の周辺は史跡公園となっており、敷地内にはみやざき歴史文化館をはじめ竪穴住居や高床式倉庫など古代の住居が復元してあり、古代の雰囲気を身近に感じることができる場所になっています。

 今回は横穴墓内の劣化調査ということで、弊社で推奨している赤外線サーモグラフィー(以下、赤外線サーモ)を用いての劣化調査を行いました。

 赤外線サーモとは、ニュースや教育番組などで時々目にすると思いますが、物体の温度の違いを画像として見ることができるものです。これを用いることで、同じ材質の壁面などでも剥離面や滞水している箇所などを特定することができます。この方法は、対象物に対して非接触で調査が行え、従来の調査方法では難しかった劣化箇所を画像化して記録することができます。

※テレビなどでお馴染みの赤外線サーモグラフィーですが、これを分析することで石材などの劣化状況を知ることができます。赤外線サーモグラフィーによる劣化診断については今後もっと詳しい内容をブログやホームページなどに掲載しようと思いますので、ご期待ください。

 今年も本当の意味でラストスパート!今年できることは今年の内にといいますが、頑張りすぎで風邪など引かないようにもうひと踏ん張り頑張っていきましょう!!


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