株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

宇佐市長洲地区

2013-11-09 12:00:00 | 日記

こんにちは

先日ヘリテージマネージャーのフィールドワークに行ってきました

今回は宇佐市の長洲地区と豊後高田市のお寺、旧家を見て回りました

いくら父親が大工といえ建築のことは無知に等しい私なので

建築士のメンバーの方たちが多い中、建物の特徴や出来栄えなどがいまいち理解できず

正直勉強不足の恥ずかしさと少しさみしい思いにかられました

 

ただ、港町として栄えていた長洲地区の町並み散策はとても楽しめました

宇佐市長洲地区は四方わずか1キロぐらいの狭い地区ですが

独特な町並みでせど間といわれる狭い小道(幅1メートルあるかないかくらい)がこの地区には何本も走っていて

ここの代表的な特徴となっています

 

またこの地区は瀬戸内海をはさんで中国地方の町と交流が盛んであったことから

御影石がたくさん使われていたそうで門扉や基礎石などに御影石が見られたり

小さい地区の中に酒や焼酎といった古くから酒造りしているところあり長洲そうめんを作っていたり

毎月1回は浜の市をやっていて漁師町であるがゆえに港で新鮮な魚やてんぷら、水産加工品などが売られています

建物が密集している地区なので火事対策として木造ではなく土壁で漆喰仕上げの建物が多かったとされ

今でもその面影が残っています

味のある町でした

散策ガイドマップも作られていて散策途中に立ち寄れるお店も結構あるし

面白い町を見つけちゃったという得した気分です

 

途中で漆喰を塗りなおしているお宅に遭遇しました

職人さんではなくそこのお宅の方が実際に塗られていました

そこの家はもう100年ものだそうです

ちゃんとメンテナンスをすることの大切さを改めて思いました

 

また今月末もフィールドワークがあります

本来の目的である建築分野の勉強も怠らずに

少しずつ事例を見ていくことで知識を増やしていって

こういった町並みの発見もできていったらいいな!

 

 

 


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