株式会社 文化財保存活用研究所 Blog

大分県を中心に文化財の保存修復をメイン事業として活動している「株式会社 文化財保存活用研究所」の企業ブログです。

文化を護る 未来へ繋ぐ 株式会社 文化財保存活用研究所

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放浪(?)記

2011-09-17 13:00:00 | 日記

こんにちは!

最近携帯を機種変更して、タッチパネル式なんですが、なかなか自分の押したと思われる場所に

押せず意図しないサイトによく飛んでしまう今日この頃。地蔵です。

 

仕事でたくさんの市町村を訪問しますが、その道中で文化財を見学することもよくあります。

だから伺う市町村の文化財の場所をあらかじめ確認しておいたり、道すがら文化財の案内看板はよく気にしながら運転しています。

というわけで今回は最近の移動中に見かけた文化財...ではなくて

を紹介したいと思います。

 

豊後大野市大野町の「沈堕の滝」

 

同市は緒方にある原尻の滝が有名で、別名「東洋のナイアガラ」とも呼ばれ、春にはチューチップがたくさん咲き誇って多くの観光客が

訪れています。

一方ここ「沈堕の滝」は別名「豊後のナイアガアラ」と呼ばれているそうで、流れ落ちている壁面の形状もきれいだし、迫力も原尻の滝同様に

あります。

千歳大野道路から県道26号線に乗って清川方面へ行く途中に展望所があったので一時停車。

展望所で滝とその全体的な風景を楽しむのもいいですが、やっぱり滝を間近で見たい!

遊歩道を歩いて滝の近くに行ってみました。

 

行ってみないと分からないものってあるわぁ~ってなもんで、滝のほかに新たな発見がありました!

遊歩道の途中に明治時代につくられたと思われる沈堕発電所の跡地がありました。

ここは日本の近代化を支えた近代化遺産としての位置づけもされているようで、その価値もさることながら

当時のモダンな建築様式はとても趣があって素晴らしいものでした。

もともと産業遺産をはじめとした近代的遺産にも興味のある私は思わぬ発見に興奮しながら写真を撮っていました。

やっぱり滝の近くだから水力発電でしょうか?

アーチがいいです

最近の建物にないですね、こんなアーチの造りって。お洒落だと思います。

 

そしてこんな場所も。

江戸時代豊後は小藩が並立しており各藩と海をつないだ交易路として交通の要だった大野川。当時の船着き場跡。

 

そしてメインである沈堕の滝へ

水墨画で有名な雪舟がここ沈堕の滝を描いたことでも知られ毎年雪舟まつりが行われているようで、今年は10月30日開かれる予定だそうです。

滝の保存会もあるようで、こうした方々のおかげで沈堕の滝周辺が大事にされ、活かされている事を考えると、

地域住民の思いが大きな力となって地元の文化などを守っていくことで次世代に引き継がれていくんだなと改めて感じました。

引き継いでいく世代もうまくバトンを受けられるようにしないといけないですね

 

ちなみに、沈堕の滝は紹介した滝を「雄滝」として旧発電所近くに「雌滝」があります。つれあいがいるんですよ。

ところが、近くに降りたにもかかわらずその雌滝を見てないんです

もし行かれることがあったら皆さん、「雌滝」も是非見てきてくださいね!