ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

路上の子どものお母さんたちへ

2011年11月10日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

路上で働く子どもたちのお母さんに声をかけ、セミナーを開催しました。お母さんたちは、普段仕事を持っているお母さんもいれば、主婦の人もいます。家事や仕事の忙しいなか集まってくれました。



路上で子どもたちが働くことは、児童労働となるため、禁止されています。しかし、家計が厳しいために、子どもたちも働かざるを得ない状況があります。そこまでは、アイキャンが長年関わってきたゴミ処分場のパヤタスの子どもたちの状況と同じです。しかし、路上の子どもたちは、パヤタスの子どもたちに比べて、就学率は格段に低く、事故や病気で亡くなる数もとても多いのです。そこには、やはり親の意識の問題があります。子どもたちが、守られた環境で過ごすことが出来るように、親へのアプローチを行っています。



この日、少し立ち止まって、家庭のこと、家族のことを振り返って考える時間となれるようなワークショップをしました。まず、「家庭の中で大切にすべきだと思うこと」をみなさんに挙げてもらいました。いろいろな意見が出て来ました。
・ご飯は、家族揃って食べる
・出かける時は、家族に知らせる
・子どもたちは、早く寝て早く起きる
・家事をみんなで助け合う
・年長者を尊敬する
・子どもが問題を抱えている時は、解決策を一緒に考える
・子どもたちに正しいこととそうでないことを教える



スタッフのマイエン「たくさんの意見をありがとうございます。ここに書かれていること、とても大切なことばかりですね。では、これ、みなさんの家庭で出来ていますか?」

お母さんたち「なかなか出来てないわ。」

スタッフのマイエン「そうですよね。これ、全て出来たら、きっと素晴らしい家庭になることでしょう。私も子どもが2人いますが、全て出来ているかと言われると出来てない時があります。得に、子どもたちが問題を抱えている時、子どもは持っている言葉が少なくなかなか伝えることが出来ません。こちらが子どもたちの状況を汲み取り、耳を傾ける時間を持つことがとても大切なのではないかと思います。みなさんが、大切にすべきと言われたことを少しずつ家庭でやってみてもらえると嬉しいです。



最後にこの言葉を共有して、今日は終わりたいと思います。
「親になると、親であることを休憩することも、辞めることもできず、給料がもらえる訳でもありません。しかし、他に変えることのできない素晴らしい仕事であり、一生ものの子どもとの契約なのです。」

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