ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

紙芝居×ストップ・タバコ

2012年11月10日 | ごみ処分場の子どもたち
ようすけ@まにら

東京都足立区立第四中学校、美術部の生徒さんからフィリピンの子どもたちへ、教材用の紙芝居が届きました。パヤタスの子どもたちの保健教育で早速使わせてもらいました。4~10歳の23人の子どもたちが話を聞くために集まりました。今日のお話会は、保健教育トレーニングを受けてきた、パヤタスの青年が担当しました。


【保健のセッションに参加した子どもたち】

(紙芝居のあらすじ)
7歳を迎えるユニースの誕生日パーティで、クラスメイトが彼女に聞きました。「ユニースのお父さんはどこにいるの?」ユニースは、お父さんに会ったことがありません。「いないよ」と言っても友達は「そんなことありえないよ」と言います。ユニース自身もなぜ自分に父親がいないのか知りません。
彼女は、母親に聞きました。「お母さん、私のお父さんはどこにいるの?」お母さんは、悲しい顔をして言いました。「ユニース、あなたのお父さんは、あなたが小さい時に亡くなってしまったのよ。」と。何があったのかユニースは不思議に思いました。
祖母が、教えてくれました。「ユニース、お前のお父さんは、タバコのせいで亡くなったのよ。タバコを吸ってばかりで、何度か止めようとしたけど、結局止めることができなかった。そして、咳が止まらない肺の病気になってしまったの。入院したけど、もうその時は余命6カ月だったわ。あなたのお父さんは、あなたが成長していく姿を見たかったけどそれはかなわなかったの。あなたが、大きくなったら、タバコを吸ってはいけないよ。それに、あなたがタバコを吸わなくても、タバコを吸っている人は避けた方がいいわ。その煙を吸っても害は同じなの。」(終わり)


【足立区立第四中学校美術部から送られてきた紙芝居】

保健教育を担当した青年もかつてタバコを吸ったことがあります。タバコは、フィリピンでは安く(1本2円程)、年頃になると友達に勧められたりして、気軽な気持ちで試してしまう子どもたちがいます。そして、吸い始めるとなかなか止められません。だからこそ、若い時に、簡単にタバコに手を出さないように、タバコの害について正しい知識を持つ必要があります。
 




最後にスタッフが「みんなは、タバコを吸いたいですか?」と聞きました。子どもたち全員が、「タバコって怖いよ。体に悪いから吸わない。」と答えていました。紙芝居を通じて、子どもたちは、タバコによる死の恐怖や家族を悲しませることを想像することができたようです。

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