ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

紙芝居の贈り物 第2弾

2011年01月24日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

去年の春に日本の中学生からマニラの子どもたちの教材にと、紙芝居が届けられました。

その第2弾として、2つ目の紙芝居がこの年末に届けられました。
さすが美術部のみなさん、絵の迫力や色使いに引き込まれるような紙芝居です。



今回の紙芝居のお話は、「お兄ちゃんがモンスターになっちゃった」という題で麻薬の危険性を分りやすく子どもたちに教えてくれる内容になっています。ベトリスちゃんという女の子が主人公です。ベトリスちゃんのお兄ちゃんのライアン君は、友達の誘惑に乗り、麻薬に手を出してしまいます。ライアン君は、麻薬中毒になるまでは、いつも妹の相手をして遊んでくれるとてもやさしいお兄ちゃんでした。そのお兄ちゃんが麻薬のせいでモンスターのように変わり果ててしまい、その姿に心を痛めるベトリスちゃんのお話です。



ストリートエデュケーターのエドセルによる紙芝居の始まりです。

エドセル「みんなモンスターって知ってる?どういうのをモンスターって呼ぶのかな?」
子どもたち「悪い霊に取り付かれたらモンスターになるんだよ。」
子どもたち「病気になったらモンスターになるんじゃないかな。」
エドセル「そっか、そんなモンスターもいるかもしれないね。じゃ、このお話の中のモンスターがどんなモンスターか見てみようか。」

エドセルは、子どもたちが理解しているのを確かめながら、ゆっくりとお話を進めて行きます。

エドセル「みんなこのお話を聞いて、どんな気持ちになった?どう思ったかな?」

子どもたち「お兄ちゃんが中々良くならなくて悲しかった。」
子どもたち「他の知らない人や、悪い人に付いていっちゃいけないなと思いました。何をしようとしてるか分らないから。」
子どもたち「子どもでも、誰が信用できるか、何が良くないことか分ってないといけないんだと思いました。」



この紙芝居、路上の各事業地で使わせてもらいました。私が仕事帰りに事業地の近くを通りかかった時、1人の子どもが駆け寄って来て言いました。「この前ね、セッションで麻薬のお話を聞いたんだよ。絵がすごかったんだよ。さえも来ればよかったのに!」

日本の高校生のみなさんの気持ちは、確実に子どもたちに届いたんだなと、私もとても暖かい気持ちになりました。

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