段ボールのなか・・・弐

段ボールというのは猫の好きな道具ではあるが、特別の細工がなければ
直ぐに飽きるものだ。
マルは一番に入りたがるが出るのも早い。
ずっとウロウロと待っていたフクを差し置いてサッサと入り込んだのは
アンちゃんだった。

「わたしは暫く出ないから」
順番に入りなさいよ。

段ボールのなか・・・壱

久々に丁度いい大きさの段ボールが空いたので、遊び用に出してみた。
最初に入るのは勿論一番偉いマルなのだが、久々の空き箱なので、
皆ちょっぴり興奮気味で空きを待つ。

「暫く出ないから」

雪の降るころ

ある朝起きると、妙に外が明るい。
初雪の降る日は大体いつもそうだ。
実際には先月下旬に、みぞれ交じりの初雪が降っていたのだが、
道路に積雪するほど降って、ようやく「冬になった」いう実感がわくものだ。

しかし、寒気が移動してしまい雪も融けてべちゃべちゃになる。
このくだりは降り始めの一番いやなところでもある。
もう、一気に積雪してくれ。