母の猫、「眉」が帰ってこないと連絡があった。
五日間も戻ってこないのだという。
「眉」は元々、実家の倉庫に住み着いた野良猫母さんから生まれた猫だ。
野良猫母さんは六匹の子猫を生んだが、あちこちに分散され
最終的には「眉」だけが実家に残っていた。
年齢は十六歳ぐらいなので、母から「眉が帰ってこない」と聞いたとき、
「そろそろ虹の橋を渡って行くために出かけたのかもしれない」と思った。
しかし出て行って六日後、母が家の向かいの倉庫を見に行ったところ、
ひょこひょこと出てきたそうだ。
「眉」の長いお出かけは、どうも母の後をついて倉庫に入り
出てこられない「閉じ込め」状態だったらしい。
しかし母は「閉じ込めていない、何度も倉庫に見に行った」と言い張る。
こうして「虹の橋」は無事回避されたらしい。
やれやれ・・・・。