Takekida's log

千里の道も一歩から

学び続けるためのノート

2023-05-03 23:40:52 | Books
 栗山ノート 栗山 英樹 (著)
 大谷翔平選手と栗山監督。この二人の関係は日ハム時代に招き入れたところからスタートしています。その際に手渡された共通言語として渋沢栄一の「論語と算盤 」があったようでまさに道徳観と資本主義という、ともや両立しないようなことを両立させることというのは二刀流に繋がっているのかもしれません。その栗山監督のルーツや信条を探ることのできるのが栗山監督が綴ったノートをまとめたこの本。論語と算段ではなく古典や経営者の著書から抜き出した言葉を重ねて解説されていてこれだけ毎日ノートをつけているというだけでも素晴らしいところですが勉強もしていないと出来事と言葉などと重ねることもできないわけで以下に常に学ぼうとしているかという姿勢が伝わってきます。著書の中にもこの点は記されていて人生常に勉強でありまず人徳というのを重んじたうえで仕事に臨む姿勢、人の話をよく聞いて自省し、それを次の場面に生かす姿勢というのがはっきりと伝わってきます。栗山さんはそれを苦としているのでなくむしろ楽しんでいる節もあります。好きな野球だからこそそれにつながるものはすべて楽しく全く苦にならないというのがあるのでしょう。まさに人を育てるProfessional ならではの知見が詰まった本だと思います。 

これを知る者はこれを好むに如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず
 論語より。学ぶことにおいて、その知識を知っているということは、勉強を好きな人間に及ばない。勉強を好きな人間は、勉強を楽しんでいる人間には及ばない。
 知ることよりも好きなことが、好きなことよりも楽しむことが上達につながる。


我事において後悔せず:
 宮本武蔵「独行道」から過去を後悔するのでなくなぜうまくいかなかったのかを考えて次の機会に生かす。 
 失敗を教訓ととらえ、次は成功しようという考え方。


成功は常に苦心の日に在り、敗時は多く得意の時に因ることを覚える:
 思想家 安岡正篤氏の言葉。成功とは苦しんだ日々の創意工夫と努力から生まれ、失敗とはおよそ順境のときに慢心し油断することによって起きる。


人生二度なし:
 哲学者 森信三氏の言葉。一度きりの人生だから、一日でも無駄に過ごしたくない。野球への情熱を燃やし続ける。

 
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