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![]() | 幸せを届けるボランティア、不幸を招くボランティア (14歳の世渡り術) |
クリエーター情報なし | |
河出書房新社 |
ボランティアというのは自分が子供頃よりもはるかに市民権を得てきています。とくに東日本大震災でも災害復興ボランティアは脚光を浴びましたし大学などでもボランティアが単位になったりするようなこともあり… 街頭募金、空き缶ひろいに始まり災害復興支援に海外支援まで本当に役になっているのかというのは気になるところでしょう。この本は改めてそんなボランティア活動の先にあるものに目を向けて善意を届けるために何をしたらよいかに切り込んだ本です。
日本ではボランティアというのは我慢をしてでも自己犠牲をして成り立たせる美徳のようなものというイメージがありますがそもそもは「自主的な」行動なわけです。なので自身の生活がきちんと成り立っているうえで自らが好きで進んでできる活動でなくてはいけないというのを指摘されています。
この点、そもそもがボランティアありきでのめり込んでしまうとベースとなっていた生活基盤そのものが崩れてしまったりと危険な点です。
あとは今まで優勝で行っていたことをボランティアで提供してしまうのもそもそも仕事を奪ってしまうという視点でまずいことになります。特に増えているのが公共機関でボランティアなどを募集してしまうケース。ボランティアで置き換える問うことは人件費は抑えられるしなんだかよいことをしているように思えるのですがやっている立場から考えるとその仕事で生活できる人を減らしてしまっているわけで質は落ちてしまう可能性がありますしそれで生活していた人は追い出される可能性があります。 また古着を送って役に立つかもしれませんが現地で繊維産業は全く育たなくなってしまうでしょう。また海外援助でも援助を受けるている人と受けていない人の差分から逆に仕事をしなくなったりとかそういった問題も生じたりするわけです。こういった観点からは変に変に援助に依存させない仕組みが必要になるのだと思います。ボランティアは自発的な心掛けの世界でもあるのですが実際に心がけだけでは限界があるというのが事実です。そのためにも仕組みづくりというのも重要でしょう。税金や空き缶回収、資産投資など仕組みから変えてしまうことはハードルもありますが確実な方法なのだと思います。
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