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やや日刊カルト新聞4月24日より)
幸福実現党、交代した党首がさらに交代
夏の参院選が近づき、自民党の分裂が加速していますが、幸福の科学の宗教政党「幸福実現党」の動きもせわしなくなっています。4月15日付で木村智重党首が辞任し、小林早賢氏が党首就任。ところが直後の21日付で小林党首が辞任。今度は石川悦男氏が新党首に就任。さらに、昨年の衆院選後に党総裁を辞任していた大川隆法氏が、こんどは党の名誉総裁に就任しました。
■お家芸です。心配いりません。
木村元党首は、3月23日付で党首として著書『幸福維新を起こさん!』を発刊したばかり。4月6日には「紀伊国屋書店 新宿南口店」でサイン会と著書の即売会も行っていました。党首としての著書発刊から1カ月足らずの辞任です。
これだけでもビックリなのに、今度は木村氏の後を継いで党首に就任した小林氏が、わずか4日で辞任。2度ビックリです。
「木村氏から小林氏への党首交代は、(参院選に向けて)より発信力のある体制を目指そうという理由からでした。ところが小林氏が体調不良によって辞任を表明したため、さらに党主が交代することになりました。大川先生の党名誉総裁就任は、さらに求心力を高めていこうという考えによるものです」(幸福実現党広報部)
幸福実現党は、昨年の衆院選前後でもめまぐるしく体制が変わっていました。党主ほかの役員が大きく交代を繰り返し、大川隆法総裁の妻・きょう子氏が出馬を取りやめる等々の動きもありました。一般有権者もわけわからなくなったようで、「あれ? 大川隆法氏は出馬しないんじゃなかったっけ?」という人までいたほど(実際は出馬しました)。
言ってみれば、体制刷新は幸福実現党のお家芸です。いつもどおりなので、たぶん何も問題ありません。
■木村党首、実は党史上“最長政権”だった
木村氏の党首在任期間は約7カ月でした。実はこれ、幸福実現党史上最長“政権”でした。一方、当たり前ですが在任7日間の小林氏は党史上最短です。幸福実現党結成から現在までの歴代党首の在任期間を並べてみましょう。
初代:饗庭直道(2009/5/27~6/4)
2代:大川きょう子(6/4~7/29)
※衆院選期間は党主不在
3代:本地川瑞祥(9/2~9/16)
4代:木村智重(9/16~2010/04/15)
5代:小林早賢(4/15~4/21)
6代:石川悦男(4/21~)
小林氏が党首を辞任するまでは、幸福実現党史上最短の在任期間を誇っていたのが、なんと初代党首(9日間)でした。ちなみに、同党広報担当者によると、党首の通常の任期は3年だとのことです。
幸福実現党は、今夏の参院選について当初50人を予定していた立候補予定者を20人に縮小することも発表しています。タイミングも内容も全く予測できない幸福実現党の人事、今後も目が離せません。