fáint・hèart

[ フェイントハート ]  
【feint h:(r)t】
弱虫

For you

2010-02-27 23:28:10 | 時事?
     ERNESTO CORTAZAR My piano cries for you
     



な・・なんて可愛いんだ・・っ。い・・いや、そんなことはない、我 愛するジジ(♀)の方が何倍も可愛かったぞい。
生後4ヶ月でわが家に引き取られて来てから10年、先月 急に体調を崩してからほぼ1ヶ月、ついに亡くなってしまった我が家のアイドル。
何の前触れもなく それは突然やって来た。ケホン ケホンと 今まで聞いたことのない変な咳を初めて耳にした時、言いようのない不安に襲われていた。ただ その後何事もなかったように食事もし、惰眠を取っていたので、つい 見てみぬ振りをしてしまった。「何でもない・・何でもないんだ」と自分に言い聞かせながら。
しかし、何日かして また同じような咳を目の当たりにした時、もう それを否定することはできなかった。
『おかしい・・何か変だよ』 漠然とした不安に駆られるまま、[ 猫・咳 ] で ネット検索もしてみた。でも ほとんどが「毛玉を上手く吐き出せてない」「普通に食事を摂っていれば問題ない」という答えだったので、疑念は 完全に払拭されたように思われた。だが・・
それから少しして『ここんとこ ジジちゃん 元気ないんだよ~』と 心配そうな奥さんに言われて、見れば 確かに今までとは何か様子が違う。『病院に連れてってみるぅ?』 「ぅ~ん・・・何でもないと思うけどね」などというやり取りの後、結局 病院で診てもらうことになった。それでもまだ 「何の問題もないはず」と信じて疑わなかった。
病院でも「そうですねェ・・吐き出しきれない毛玉が残っちゃているのかも知れないですね~」という話で、本当であれば「ほら みろ」で済むはずだったのに。
でも 今回ばかりは そうはいかなかったようだ。まるで その日を境にしたように、ジジの体調は 衰えていった。
「そんなはずはない・・そんなはずはない」と思いながらも、日に日に元気がなくなっていく愛猫が「ただ事ではない」ことを やがて認めざるを得なくなっていた。
レントゲンを撮ってもらった。結果は「胸のところに 何か白い影があります」「こっちの白っぽいところは 水が溜まってるみたいですね」「たぶん・・リンパ腫か・・胸の腫瘍かと」 というものであった。「どうしますか・・・・」 開胸手術と抗がん剤治療で 30万円ほどかかるらしいが、正直 そこまでは出来ない・・。「人間と一緒で 抗がん剤治療は負担が大きくて、耐えられない猫ちゃんも・・」という『渡りに船』に乗ってしまった。その代わり、できる限りのことはやってあげようと心で詫びながら。
週に1~2回 病院での治療と検査は、見ている方もそうだが 辛かったことだろう。相当に デブ猫だったことは否定しない。過保護だったこともだ。だからこそ 一生懸命看病もできた。
最後は少し苦しそうだったが、腕の中で息を引き取った ジジのことを、家族として 最後まで看取ってあげられたのではないかと思っている。少しは赦されたのかなぁ。



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