そろそろ、展覧会準備のために、図録へ掲載する原稿を作成する時期となりました。図録を時間として見た場合、最も時間がかかるのが論文です、私の場合…には。これは研究成果の発表ですね。展覧会のテーマで調べていったら、実はこういう風なことが新しくわかってきた、という内容で書かれるべきもの。これまでの研究成果を調べ、新しく論を組み立てる必要があります。
論文をどう組み立てるか。私の場合、まずは美術館内や図書館での資料探しから始めます。これは当たり前ですね。必要だと思った項目や文章は、原則としてコピーは取らずに手で筆写していきます。じかにノートに写し取っていくと、文章が自分のなかに染みてきて、記憶に残りますし、筆写しながら、あっと新しいことに気付いたりすることがしばしばあるためです。写し取ったノートは、お昼休みや、ちょっとした時間の合間に眺めながら、ぼんやりと自分の中で文章を組み立てていきます。
次に収蔵庫で作品をジックリと見ます。そうして気付いたことをあれこれメモします。事前の資料探しで知識は積んでありますから、ふだんはあまり気に止めなかったことに気付いたり、今までとは別な視点で絵を見ることができたりする。作品と間近に接することができるのが学芸員であって、その人が書いた文章なら自ずと作品の観察から生まれたものでなければならない、と新人のときに館長から言われた言葉が常に頭にあります。
資料と観察を踏まえ、そこに発想を加えて、いよいよ論文作成!文章で書くと簡単ですが、ここまでの道程が意外に長いものです。以上が私なりの論文の書き方となります。さて、今回の論文はどうなりますやら。良い文章が書けるように、頑張ってまいります!
論文をどう組み立てるか。私の場合、まずは美術館内や図書館での資料探しから始めます。これは当たり前ですね。必要だと思った項目や文章は、原則としてコピーは取らずに手で筆写していきます。じかにノートに写し取っていくと、文章が自分のなかに染みてきて、記憶に残りますし、筆写しながら、あっと新しいことに気付いたりすることがしばしばあるためです。写し取ったノートは、お昼休みや、ちょっとした時間の合間に眺めながら、ぼんやりと自分の中で文章を組み立てていきます。
次に収蔵庫で作品をジックリと見ます。そうして気付いたことをあれこれメモします。事前の資料探しで知識は積んでありますから、ふだんはあまり気に止めなかったことに気付いたり、今までとは別な視点で絵を見ることができたりする。作品と間近に接することができるのが学芸員であって、その人が書いた文章なら自ずと作品の観察から生まれたものでなければならない、と新人のときに館長から言われた言葉が常に頭にあります。
資料と観察を踏まえ、そこに発想を加えて、いよいよ論文作成!文章で書くと簡単ですが、ここまでの道程が意外に長いものです。以上が私なりの論文の書き方となります。さて、今回の論文はどうなりますやら。良い文章が書けるように、頑張ってまいります!