学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』

2010-03-04 20:42:01 | 読書感想
午前中はどんよりと曇っていて、お昼過ぎからは雨模様。雨が降ると、ますます寒くなりますね。今夜は体が温まるようにとカレーを作ろうと思い立ち、買い物を終え、いざ作らんとするに、ルーを買い忘れたことに気付き、結局もう一度買い物へ出かけました。何やっているのでしょう、私…(苦笑)

トルーマン・カポーティの『ティファニーで朝食を』を読みました。とても面白く、すいすいと楽しく読むことが出来ました。最も印象に残ったのは、ヒロインであるホリー・ゴライトリーが自由奔放に活字の中を動き回ること。これほど元気なヒロインは、今まで私が読んだ小説にはいなかったような気がします。「元気」と書きましたが、おそらく芯は弱い女性なのでしょう。それを隠すために「元気」に振舞っている、と私には見えました。ラストシーンは彼女らしい終わり方でしたが、そこに余韻が残り、読者はこの物語の続きを自分で想像して楽しむことができるよう。

しばらく、カポーティに夢中になりそうです。好きな作家が出来るというのは、楽しいことですよね!思う存分、カポーティの世界に浸ってみたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする