童心残筆を読み終えて次に手にしたのは
「危機清話」昭和28年5月15日発行
その中で「首領と側近」という稿
おしなべて現代政治家の根本的弱点は
その余りに人を知らぬこと、人を持たぬこと
人を見ぬこと、人を使えぬことに在ると思ふ。
政治は畢竟人を動かし、世を動かすことである。
・・・・
平生己を虚しうして勝れた人物を物色し
これと道交を結んで置くやうなことをしては居らない。
さういう心がけも養われて居らず、それだけに
さういう目が明いていない。
・・・・
そこで自然取巻きに舁がれるやうになる。
小人に取り入られるやうになる。
正しい、気骨の有る人物は遠ざかって、
本当のことが分らなくなる。
自分は焦って努力するが、
効果は一向上がらないばかりか
却って逆に失敗を招くに終るといふのが常である。
「危機清話」p34~35
閣僚の増員とか大連立とかの話はあるが
結局「人物」を待つしかないが
どうなって行くんじゃろう・・・・

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