気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

梅雨晴れの稽古は「縞葦」で涼を

2017-06-11 07:31:12 | お稽古
一昨日の「ストロベリームーン」、赤い?
よーく判りません。湿気が少なかったためでしょうか?

でも、家にある冬でも花が咲く野生種?の「イチゴ」は
二倍以上の大きさにそだっております。スッパイ!
でもこれを乾燥させて、お茶事に使う手もあるのです。
 

昨日は梅雨晴れで朝からのお稽古ですが、
気温が上がるとのことで、何か涼を求める手立ては・・・
 
お稽古は、薄茶平点前で、菓子は水無月を
 
花は赤花蛍袋、ヤマアジサイに「縞葦」を入れてみました。
   
「縞葦」はクサヨシの変種でシマガヤやリボングラスとも。
水を欲しがる植物で、梅雨の季節は椿の片隅でも
勢いを増していますが、真夏になればすぐ葉が枯れ気味に。
今が使い時で、葉の白いたて縞が良く似合います。
暑くなる前に、お稽古は終わってしまいました。

 
写真の様に縞葦に丈高く生える葦穂の姿が見られますね。
葦穂は秋になると見られますが、縞葦は早いですね。
この葦の初生を「葭カ」、長く連なり生えるを「蘆ロ」、
長大に成熟したものを「葦」とも称されております。

『万葉集』では、52首のなかで、「葦」が30首と最も多く、
古代日本の国名として「葦原の国 瑞穂の国に・・」
も詠まれております。
石川女郎(いしかわのいらつめ)が巻2、128に詠んだ歌は
伴田主の足の病気を見舞った歌で
『吾聞之 耳尓好似 葦若末乃 足痛吾勢 勤多扶倍思』
「我が聞きし、耳によく似る、葦(あし)の末(うれ)の、
       足ひく我が背(せ)、つとめ給(た)ぶべし」
意味は、話に聞いた通りに、葦の先のように弱々しい足を
    引きづっているあなた、早く直してくださいね。
誰かは(相方)、私の歩く姿をみても何も言わないのに、
今日のお稽古では、見舞いの言葉がありました。
”中腰で痛々しそうに歩いていませんか?”と
大分マシにはなりましたが・・・用心せねばね。

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