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法華寺創建時の瓦を焼いた窯跡へ

2016-07-22 06:54:10 | 散策
今日は夏で一番暑い「大暑」、
ニガウリ(苦瓜・ゴーヤ)の根元の葉が一部黄色に、
いえ採り忘れられた果実です。
こんなに早くも果実が熟してきております。
『黄ゴーヤだ見えし葉影に大暑かな』愚句

まだ緑の果実は1本しか収穫していないのに、もう黄色、
きっと一番成りを、葉影で見落としていたのですね。
なんとかスムージーに使いますが、色は緑ではなく黄土色、
苦みが弱いような気がします。
灯台下暗しですね。
そういえば散策中、私の地元にもこんなところが・・・
平城京造営用の瓦窯跡があるのは知っておりましたが、
一番近い窯跡は、京都府・奈良県境を境に並ぶ
『音如ヶ谷瓦窯跡』と『歌姫西瓦窯跡』で、説明版には
発掘により出土した瓦の文様から、法華寺創建時の瓦と
書かれており、驚き!
 
実物の写真は平城京資料博物館より
 

歌姫西瓦窯跡』は、なだらかな斜面に

6つの窯跡が見つかり、窯底は平らで、火力を強くする
分焔柱と煙突用の「煙出し」をもつ「平窯」だそうで、
当時の工人たちの良質の瓦を造るための工夫がみられます。
 1972年発掘時
ここから北へ50mに『音如ヶ谷瓦窯跡』があり、
1979年の発掘調査によって4基の瓦窯跡と
数棟の堀立柱建物が発見されました。
音如ヶ谷遺跡公園として2基の瓦窯跡レプリカ(原寸大)
が設置され、公園整備(トイレ付)されています。
 

現在2基の瓦窯跡原寸大のレプリカが、

このように、奈良県と京都府の県境に広がる低丘陵地帯・
所謂平城山丘陵には、瓦に必要な粘土や燃料に恵まれており、
平城京造営用の瓦が数百万枚生産されたそうで、釜跡は此処を含め
国の史跡奈良山瓦窯跡としてと、6か所指定されております。
奈良県側は、歌姫瓦窯跡(歌姫西瓦窯跡を含む)と中山瓦窯跡、
中山瓦窯跡は、第一次大極殿院の造営瓦の窯と判明しています。
京都府側は、音如ヶ谷瓦窯跡、市坂瓦窯跡、梅谷瓦窯跡、
鹿背山瓦窯跡の4か所です。
ところで     
先日訪れたお店で、唐招提寺の古瓦が出されており、
後側が割れ、土で汚れた跡もあるのに、?万円とのこと。
今後は文化財保存法が厳しくなっており、・・・寺の古材から
造られたお道具なども、ますます高価になり、
今後あまり出回らないことでしょう。

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