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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

無事皐月の茶事が

2015-05-25 09:40:56 | お茶会・お茶事
正午の茶事に従い、 
  
お客様8名、お水谷4名で皐月の茶事を行いました。
  
花菖蒲、色紙:鮎を釣る 狭に夕立の 名残雲 【北嶺(ソウガワ, ホクレイ)】

  
待合い:床 ”柳にツバメ ”三浦竹泉
  
腰掛待合い
   
本席;朝鮮風炉(麻生吉造)、釜:あられ(菊地政光)、皆具:荒磯(萬古焼、加賀瑞山)
     
初座 床:渓雲(東大寺 清水公照)、香合:堆黒(渡辺明泉)
     
後座 
未央柳 (びょうやなぎ)とヤマアジサイ 

 
濃茶点前;茶杓:好日(藤本寛道)、主茶碗:黒楽 曳き舟(吉村楽入)
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薄茶点前;茶杓:貝舟(時代)、茶碗:あやめ(白井半七)

   
水谷にて(*水屋と通常書くと思いますが、先日書の稽古にて、屋を谷にして先生は用いているとのこと。調べてもでてきませんが、使わせていただきました。)

お客様には喜んでいただくことができました。
お水谷の方々および料理方、すべて皆様のおかげです。
これからもお稽古の一環として、気軽に行いたいと思います。

松伯美術館の伯泉亭にて

2015-05-18 07:11:48 | お茶会・お茶事




松伯美術館伯泉亭のお茶会にお邪魔しました。

待合いは  持統天皇(2番) 『新古今集』夏・175
”春すぎて 夏来(き)にけらし 白妙(しろたへ)の 
    衣(ころも)ほすてふ 天(あま)の香具山(かぐやま)”

中宮寺さんのすっきりとした、良いお軸でした。

主菓子は萬々堂通則の”杜若”で、干菓子は”青もみじ”


20人ほどがお席に



お薄器は水玉、香合は牡丹(春日大社の古材を)

大海の茶入れは、瀬戸(時代…古瀬戸かも)

水指は唐津で内側に青海波が、一瞬引き込まれそうに

奈良風炉・・・

煙草盆の火入れが、楽で・・・・

青竹の清々しさ・・・等

忘れるところでした
お花は、伊賀焼に大山蓮華の蕾が
 *本ブログの花もオオヤマレンゲで、昨年7月に八経ヶ岳頂上直下で30年ぶりの再会でした。

お道具の素晴らしさとともに、本当に良いお茶事で、

ありがとうございました。

四頭茶会とはどんなものなんでしょうか

2015-04-22 10:52:00 | お茶会・お茶事
禅宗寺院でのお茶は、先人の遺徳を偲び、修道の方便、心のいましめとしていただきたいとのことです。



四頭茶会(よつがしらちゃかい)とは
四人の正客に準じて相伴客が茶をいただく、広間での作法が大体近いそうですが、
一般大衆に呈茶する普茶とは違い、特別にお招きする客のための
天目台と天目茶碗を使う貴人扱いをする特為茶(とくいさ)です。
この茶会では一般公開の形のため、特為茶と普茶の二面を同時に会得できました。
この式に斎飯(おとき)を併用すると、お茶の懐石と比較されて興味あるものになるそうです。


お点前と菓子のお運びなどは、四人の寺僧【供給(くきゅう)】が行います。
水屋と寺僧の間の取り次ぎをする役は【堤給(ていきゅう)】寺務諸役の従業員【行者(あんじゃ)】非僧が当たっていました。

正客と相伴客が所定の位置につくと、

座席配置図というべき照牌(しょうはい)が室外に用意されているので席に入る前に自分の位置がよくわかります。


【侍香(じこう)】役の僧が入堂し、
  正面ご開山の画像の前で一香を献じられ、
  中央卓前へ退いて、左右両手で一度ずつ焼香して席を清められました。
【供給】は
  縁高に入った菓子と、お茶の入った天目茶碗とを運ばれました。
  各々の客の前でお点前をされました。

正客と相伴客との区別は
  正客 の前:胡跪(こき)【左立膝の姿勢】していました。
  相伴客の前:立ったままでした。

飾り付け 
写真が撮れないので下図を参照してください。


 中央の掛け軸はご開山栄西禅師のお姿絵【頂相(ちんそう)】で、
  のちの禅僧の墨跡や、茶道家元等の書におきかえられたそうです。
 頂相の左右には龍虎図、室町時代の画家秋月筆だそうです。
 室正面中央に螺鈿の前卓あり、
 中央に中国から渡来した螺鈿の香炉台と青磁の香炉が飾られています。


他の写真です。
  

  


  
雨の中、牡丹が咲き始めていました。

建仁寺の四頭茶会(よつがしら)へ

2015-04-21 10:54:05 | お茶会・お茶事
四頭の作法は、茶道を志す人は勿論のこと、日本の古文化に多少でも関心のある人の必見の儀式だそうで、機会があれば行きたい茶会でありました。
建仁寺四頭茶会


建仁寺で四頭式という珍しい伝統技法で茶会が開かれ、 もともとは栄西禅師は中国から茶の種を持ち帰り、喫茶の作法を広め、茶祖としても知られ、 その生誕日に茶会で遺徳を偲ぶものだそうです。


今朝もまた雨、着物を着ていくつもりが、平服で失礼しました。
八百人ほどの参列者の予定だそうです。
八時半過ぎにつき、受付を済まし、四頭本席の受付に急ぎましたが、雨のためやや遅れており、案内もあり
復席へと伺いましたが、もうすでに次席となり、右往左往しました。




境内は広いですね。



四頭本席拝服、大方丈にて


主菓子:そば粉と抹茶餡


復席は2席あり、霊洞院で表千家様と久昌院では裏千家さまが担当されていました。


煎茶席、両足院にて花月菴家元

茶碑前番茶席:抹茶樹徳せんべい、祇園辻利


帰りついたら5時過ぎでした。

【追加】4月22日にも、次のように記しております。
四頭茶会とはどんなものなんでしょうか』2.24.2016

中宮寺献茶に

2015-04-12 16:47:11 | お茶会・お茶事

中宮寺 第46回山吹茶会
裏千家今日庵千宗室家元御名代 千万紀子様が、本尊様へのお献茶式をされました。



さすがにお道具はすべて素晴らしく、
特に月日貝香合に目が行きました。
よく似たものをネットで検索しました。


本堂






なおあの有名な国宝菩薩半跏像(寺伝如意輪観音)も東洋のモナリザとも称されるアルカイックスマイルも拝見することができました。

和歌山まで茶飯釜の茶事へ行きました。

2015-03-10 08:35:32 | お茶会・お茶事
和歌山での茶飯釜のお茶事へ招待され、3名でお伺いいたしました。
寒くて大変で、途中雪が降り、帰りも府県堺は雪雲に覆われておりました。
なかなか経験できないお茶事で参考になりました。
お釜で炊いたご飯は格別においしかったです。
残念ながらカメラを忘れたため、写真はございません。

茶飯釜(ちゃはんがま、またはちゃめしがま)は、茶道大辞典によると
茶湯釜の一種。皆口の飯炊き釜の形状で、大蓋と、中央に小さな蓋のある蛇の目蓋がつく。蓋を替えることで飯炊きと茶湯の両方に使えるので、初座では席中で飯を炊いて懐石を出し、後座では茶湯釜として茶を出す茶飯釜の茶事に使われる。
 宗旦の弟子だった堺の銭屋宗徳(ぜにやそうとく)の好みで宗徳釜ともいわれ、本歌は胴に、宗旦と宗徳の参禅の師である清巌宗渭(せいがんそうい)の「餓来飯」(うえきたりてめし)、「渇来茶」(かわききたりてちゃ)、承応二年、自在庵宗徳 の語を鋳出してあるという。宗徳は生涯この釜一つを自在にかけて、飯を炊き、湯を沸し茶を点て、このため一釜宗徳とよばれ、自在庵一釜斎と号したといいます。