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気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

正倉院展が終わり炉開きを

2023-11-17 20:10:17 | お稽古
正倉院展最終日11月13日は、奈良は朝から雨模様
      
外が明るくなってきて晴れるかなと思ったら
なんと天気雨!『狐雨』「狐のご祝儀」とも言いますが
「狐の嫁入り」と言う人も・・・・そんな不思議な空模様でした

   

今年は、東大寺初代別当・良弁僧正の1250年御遠忌
東大寺」では10月13日から16日にかけ
舞楽、献花、献茶、奉納、法要が盛大に行われ
良弁僧正の遺徳をしのばれた。

ただ慶讃奉納公演は9月30日から行われており
MISIAのステ-ジなどもあり
いつも静かな秋の奈良町に歓声と人人人・・・・・・
私は10月16日の午後7時から

   
『東大寺狂言 野村万作・萬斎・裕基、狂言三代』へ
小男鹿の声もバックミュージックとなり大仏さんの見つめる中
幽玄の世界を味わってまいりました


そして今年度の第75回正倉院展では、
    

聖武天皇縁の綺麗な鏡、枇杷(ポスター掲載)などとともに
  


1250年前に亡くなった良弁様の正筆書が出展され
「良弁杉」のお話の中の良弁様の文字を間近で見る事ができ
とっても嬉しく感激いたしました

初めて正倉院展協賛呈茶に参加させていただきました  
少しでも正倉院展を毎年開催されている奈良国立博物館に
呈茶で協賛する事ができ、私にとって幸いなこと

さて当日は、前日の雨が嘘のように晴れてくれました
呈茶席は八窓庵が見えるテラスでの立礼席

  

正倉院の校倉造りをイメ-ジされた素敵な棚で
お客様のご要望でお点前をさせていただきました

主菓子は大和郡山の「本家菊屋」の上用饅頭『花喰鳥
本家菊屋さんは400年以上前から続く奈良最古の菓子屋 
  

『花喰鳥』は花の枝をくわえた瑞鳥でササン朝ペルシアに
起源があり正倉院裂には多く馴染みの吉祥模様です
  残欠

抹茶は『聖の光』大和茶(山添村の川畑製茶園)で名前は
聖武天皇の『聖』、光明皇后の『光』に由来するそうです
茶碗は『奈良絵』大塩玉泉
  

奈良絵は室町時代の末期頃から江戸時代にかけてつくられた
絵草紙「奈良絵本」に描かれた絵を奈良絵と呼んでるようです
これは「過去現在因果経」にみられる大和絵を手本に古くは
江戸末期の赤膚焼名工奥田木白の茶碗がありますが
定義はよくわからないようです

ただ広く言えば
奈良のものを、奈良で描いたものが奈良絵らしいという方も

社中・お手伝いいただいた皆様のお蔭で正倉院展協賛呈茶席も
無事終わりやっと炉開きです    

神無月に入りもう早『霜降』

2023-10-22 20:09:23 | お稽古
今朝は8.3℃と今シーズン最低を記録したが・・・
地球温暖化で、平年より暖かな日が続き、秋の訪れも遅かった
やっと若草山の芝やススキの色が変わっている。
  9時半JR奈良駅手前から

インバウンド等の観光客もまだ半袖ですね。
  JR奈良駅前

この10月24日、二十四節気では「霜降(そうこう)」です
霜始降(しもはじめてふる)、山里に霜が降り始める頃
草木や作物を枯らす霜を警戒する時期というのに
一週間先まで晴れの日なのですが
奈良では最低気温は10℃、最高気温は23℃ほどとの予報
初霜はいつになるのでしょうか

神無月は風炉最後の月、名残の月となり
詫びた風情を楽しむ極陰の季節です
風炉は火がお客様に近づく中置となり
水指はお客様から遠ざけて勝手に
いつもの棚は使用できないので
茶入れの仕覆も勝手に置く事になり
勝手が少々手狭となります
そこで『大板』『五行棚』などを用いますが
まずは、いつもの敷板を用い中置のお稽古をして
次に、玄々斎好の一重棚『五行棚』を用いてのお稽古も  
  

五行棚には土風炉が約束で土、天板、地板の木、風炉中の火
釜の金、釜中の水と木火土金水の五行を納めるところからの
名称で、水指は畳の上、運びですので蓋置は竹となります
炭手前は風炉が点前畳の中央になりますので
炭斗、灰器は通常の風炉手前と同じですが
釜は勝手付けに置きます
それ以外は通常の風炉手前と同様です

神無月の主菓子
栗金団『山苞』・・・明日香村の栗でつくりました
   

上庸『雁便り』・・・金串を曲げて雁の焼き印に
   

神無月は何故か、もの哀しい気がしますが
神様がお出掛けだからでしょうか?

   秋明菊に水引
    


六人揃ったので『茶カブキ之式』を

2023-09-29 22:48:31 | お稽古
秋分に入り「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」
9月23日頃 雷が鳴らなくなる頃
春分に始まり夏の間鳴り響いた雷も、鳴りをひそめるそうです
そういえば21日にものすごい雷が奈良に轟ましたが
  9/21、16時頃

それ以来静かな空模様ですが、今年はどうでしょう。
長月も末なのに30度以上の真夏日が5日も続くという異常気象
予報に寄れば、来週には爽やかな秋がやってくるようですね。

さてコロナの中、無理ではと思っていた『茶カブキの式
先日、先生のところでお稽古させていただきましたので
私も入り六人揃いましたので、家のお稽古場でも

  

試み茶2服、本茶2服を茶碗を替えて
実際に御茶をいただくのを
正客→次客→三客→四客とし
形だけの茶カブキになります

  

偈頌『干古干今裁断舌頭始可知真味
(いにしえにいまにぜっとうをせつだんしてはじめてしんみをしるべし) 
味覚の修練である七事式には反しますが
お稽古としては今のところ仕方がないかな?

  

今月のお菓子は
着せ綿
白菊(ゆり根餡)に黄色の真綿(安穏芋餡)を作ってみました
  

兎上庸』(耳を焼き鏝で食紅で目を)
写真では耳も目もよくみえませんね。
お月様の兎と同じようによ~く見てくださいませ。
  

この29日は「仲秋の名月」、東の空から満月が昇りました
仲秋の名月が満月と重なる次回は、7年後の2030年になります

心が洗われるような良いお月様でした。


もうすぐ白露

2023-09-06 22:49:16 | お稽古
葉月下旬から残暑厳しい日々が続いておりましたが
葉月晦日はスーパーブルームーンと呼ばれる一年で
最大の満月が東の空に上がっていましたね。
だが長月に入り次から次へと発生した熱帯低気圧や台風の影響で
急に天候が崩れるようになっている奈良です。

暦の上ではこの8日からは二十四節気では「白露
七十二候・初候は「草露白(くさのつゆしろし)」

確かに少しは朝夕は涼しくなりだし
草に降りた露が白く光って見えるはずが・・・
暦の上だけの様で、日中はまだまだ30度越えの真夏日が続き
長月も平年より気温が高い日が続くとの予報が出ております

さて土用の内にはできなかった湿し灰、遅れましたが
真夏日が長かったお蔭で上出来の物ができました

この9日は「重陽の節句
菊はどんどん伸びて大きくなるも
花はかたい蕾さえつけていない
旧暦では9月9日は、今年は10月23日
その頃には庭の菊の花も咲くでしょうね



長月の「主菓子」はこれまでに二種類
 『葛桜』 春に摘んだ桜の塩漬けで葛饅頭に    
  

着せ綿』白餡を赤に、白綿はゆり根餡で
 

「干菓子」は今月も茶箱のお稽古の方もいらっしゃるので
金平糖、れんこんチップス、ゆり祭(率川神社・いさがわじんじゃ) 
     

「ゆり祭」は三輪明神・大神神社の摂社「率川神社」のお祭りからで
正式名は『三枝祭』、6月の笹百合の咲く頃のお祭りになります
ご祭神である「媛蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)」
百合の花が咲く三輪山の麓にお住まいであった故事に則り
姫神様にお喜びいただくため酒樽に「笹百合の花」を飾り
お祭りが行われるようになったと伝えられている
ゆり祭のお干菓子はその時の神社からのお下がりのいただきもの
   

花は鮎籠に
  萩、吾亦紅、西洋藤袴、風船かづら、宗旦木槿
   

我が社中も、よく稽古を続けてくださり
嬉しい事に、許状申請をされる方、淡交会に入会される方も増え
四ヶ伝、行之行など上のお点前をされる方も増え
お稽古もいっそう充実してまいりました
本当に嬉しい事、私も頑張らなくてはと!!!

来月にはもう中置、いよいよ開炉が近づいてきますね

葉月に入り茶箱のお稽古

2023-08-15 21:57:59 | お稽古
葉月に入り、あっという間に土用が過ぎ
暑い日本の夏のまま、立秋となり
お盆で子供達や孫達が帰って来て
台風のように去って行き
ほっと一息していると・・・

ずっと気になっていた本物の台風7号が
なんと関西を直撃するコースに
昨夜に明日のお稽古はどうなる事かと
思いながら床につきました

三時頃からの激しい風音がしていたようで
激しくなった5時頃(丁度潮岬近辺に上陸)
目が覚まし寝室を出ると
階段と二階の廊下に明かりが灯っていた
消し忘れ?かなと二階へ上がれば
夫と鉢合わせ
ベッドに寝ていると思っていたのでびっくり!!
夫は夜が白み始め、二階から外周りを点検中

台風7号はその後、和歌山市から紀淡海峡へ抜け
午前中はずーっと爆風のような風音が続いていたが
11時頃に止み間が、それを見計らい花摘みに庭に出て見れば
爆風に負けずしがみついている花に
ありがとうと声をかけ
「木槿」「風船蔓」「吾亦紅」「河原撫子」を摘み
四ツ目籠に活けてみました
   

台風7号は昼頃に明石に再上陸すれば
午後1時前には奈良では風雨も急に静かに
午後1時半ごろからの稽古開始でよかった
  

そして「主菓子」いつもは朝から作るのですが
台風の影響が長引けばお稽古の中止も考えられたため
京都・菓匠清閑院の『涼清水(すずしみず)』に
  

緑をちょっと落とした透き通る錦玉羹
二種類の鹿の子豆がゴロゴロ敷かれ
オレンジ色の羊羹の鮎が泳ぎ
清流の景をあらわす 
錦玉羹はわずかに柑橘系の味で爽やか
美味しい錦玉羹でしたよ
悔しいけれどやはり京都のプロ
素人の作る日頃のお稽古の物とは違いますね
  HPより

お稽古は『茶箱
今日は「卯の花」と「月」を
一年ぶり、二年ぶり、初めてと
身の入った二時間強の稽古となりました
お疲れ様でした

梅雨明けで土用にかけ忙しい

2023-07-23 16:51:07 | お稽古
梅雨明け(したとみられる)は嬉しい
今年は7月19日、平年より一日遅く、昨年より3日早い
気温は高くても日陰に入ると涼しい
梅雨前線が太平洋へと南下し、北の高気圧に覆われたからか
   7/20
    👆若草山    👆御蓋山 👆高円山  

しかし やらなくってはいけない事が
梅の土用干し
炉灰は篩にかけて桶に入ったまま
湿し灰作りをしなければ・・・・・

さて七月に入り「名水点」
       「洗い茶巾」
       「葉蓋」と・・・夏のお稽古を

   軸は「瀧直下三千丈
   

   半夏生、八重の木槿を宗全籠に
   

   主菓子は「鵲の橋
中国の七夕伝説では、織姫と彦星を七夕の日に逢わせるため
たくさんのかささぎが翼を連ねて橋を作ったとされ
天の川をさす言葉から
   

   「観世水・かんぜみず」
水が渦巻いている様子を描く流水文様の1つ
由来は能楽の流派「観世流」の観世太夫が定式文様として使用したことから
   

文月も残り一週間ほど、祇園さんも24日の後祭の山鉾巡行
24日・25日と大阪の天満宮「天神祭 」と関西は賑わいます

浮かれてばかりでは・・・気を引き締めて
八月にかけては「茶箱」のお稽古をしたいと思います

文月のお稽古は名水点

2023-07-17 19:58:36 | お稽古
文月に入り、1日から京都では祇園さんの吉符入り
長刀鉾町お千度、くじ取り式と祇園祭りの行事が続き
今日17日は厳しい暑さの中、前祭の山鉾巡行が行われ  
   2014.7.17

明日からの後祭山・鉾建てそして24日9時半から山鉾巡行
31日(月)の10時から八坂神社境内、疫神社夏越祭
祇園さんも終わることに

各地より人々が沢山集まり夏の華々しいイベントである祇園祭は
平安時代に始まり、京の都で流行した疫病で死んでいった人々の
怨霊を鎮めるための「御霊会」
人々の思いや願いが込められ、知恵を集め、地域社会が一体となり
とり行われる事が長い歴史を生み出し、明るい未来に繋がる
これが沢山の人々を引き寄せる祭りと定着してきたのでしょうか

大和(倭) の国奈良でも
「大神神社」と摂社「狭井神社」では
    

4月18日「鎮花祭」という疫病平癒のお祭があり
「大宝律令」701年に国家の祭祀として定められており
その起源は、崇神天皇の時代(古墳時代)
国が滅びるほどの疫病が流行り始まったと言われ
それ以来続く由緒あるものです
それにまつわる
狭井神社は三輪山へ登拝口(受付は午前中)に位置し
  
  
「薬水」と称す、太古の昔より万病に効くと伝えられている
霊験あらたかな御神水も拝殿左後方から頂けます
初旬にこの薬水をいただきに行ってまいりました
  
 
  

この薬水での名水点
社中の皆さんにいただいてもらい
コロナが燻る暑い夏を乗り越えましょうとの思いです

15日のお稽古も名水点をいたしました

花は木槿、藪茗荷、縞葦を宗全籠に 
  

主菓子は「蕨饅頭」を用意いたしました
  

薬水が無くならないうちに名水点のお稽古をしましょうね


水無月の稽古茶事は正午の茶事

2023-06-28 22:28:22 | お稽古
奈良町界隈はインバウンドの外国からの旅行者でいっぱい
もちろんマスクなし
コロナ禍の奈良町が懐かしく思うほど
       三条通👇御蓋山
  6/24三条通

新型コロナウイルス感染症対策分科会会長だった尾身茂氏
26日に「第9波が始まっている可能性がある」との発言され
新型コロナ変異ウイルス XBB.1.5株対応ワクチン
秋にも接種が始まると厚労省が述べられ・・・

まだまだ注意しなければということ
真夏日一歩手前の29.7℃まで上がった当日
エアコンをON、換気にも注意しながら

稽古茶事ではマスクは外しましたが
一盌で御茶をいただく事はせず
薄茶も茶盌を替えて・・・・・

年初の初釜の茶事では、密にならないよう
お弁当を頼んで、煮物椀だけ作っておりましたが

今回の水無月の稽古茶事
正午の茶事がしたいと五月の末に思い立ち
6月25日、なんとか6人、私を入れて7人と少人数で
「夏越の茶事」を行う事ができました

これは2020年10月に「名残の茶事」をして以来の事

初風炉は運びでお稽古しましたので
水無月になり6月は茶事に向かって
棚で初炭、濃茶、後炭、薄茶のお稽古を主に
特に亭主、半東になる方は頑張りましたね
花は桔梗、蛍袋、撫子、半夏生と蔓草を
鮎籠に活けました
  

さてこれから前日から準備した懐石を紹介します
向付は水菜に大葉を被せ枕にして「貝柱」を
水前寺のり、莫大、山葵を添え、加減酢をかけました
は小さな子芋が出てきましたので合わせ味噌に子芋を
  向付、汁

煮物椀はゴマ豆腐に小豆をちらし「水無月豆腐」に
トマトのすり流しに蛇の目胡瓜を添えました
  煮物椀

焼肴は「スルメイカ」を幽庵焼に
  焼肴

預け鉢は「厚揚げとスナップエンドウ」の炊き合わせ
  預け鉢

強肴は「夏野菜と海老」のサラダ風酢の物
  強肴

小吸物は梅酢を二滴ほどたらし「青梅」のかけらをちらす
  小吸物

八寸は「オクラ」と「稚鮎」
  八寸

主菓子は、水無月の稽古で
「青梅」「紫陽花金団」「水無月」をお出ししていたので  
  青梅
  
  紫陽花金団 

  水無月

今回の茶事には当日朝から「早苗金団」を
  主菓子

干菓子は「源氏窓」亀屋廣房
「青楓」と「雪輪」は琥珀糖で作りました
  干菓子

久しぶりの正午の茶事の懐石もなんとか形になりました
これも台所の方のお蔭様です
お客様の客ぶりも間が空いたとは思えない成長が見られ
稽古茶事から本当のお客様を呼んでのお茶事も見えてきました
わたしの全然成長が見られないと思っていた茶事実践教室の
成果もありますかね・・・・・?

初風炉は端午の節句の取り合わせ

2023-05-21 15:08:07 | お稽古
もう五月(皐月)に入り、炉・風炉入れ替えも
無事に過ぎ初風炉を迎える事ができました

初風炉のお稽古は基本からと決めて
「割り稽古」「運びの薄茶・濃茶」「初炭」「台子の薄茶・濃茶」
と五月のお稽古が進みます
応神天皇さんに見つめられてのお稽古となりました

   
端午の節句の軸は「智仁勇
これは三徳を示したもので
子曰く。君子の道なるもの三つあり、我れ能くするなし
仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は恐れず
男子は良い君子になる事が目標なのですかね・・・・

   
主菓子は「」五月
にいただかないと一年を通して
食べる機会はありませんから

そういえば 粽の語源は?
およそ2300年前、秦?の時代に
屈原(くつげん)という詩人がおられた
国王の側近として仕えた屈原は、
正義感と国を思う心で人々から大変慕われていた
だが陰謀によって失脚し、国を追われてしまう
国の行く末に失望した屈源は
汨羅(べきら)という川に身を投げてしまったと
その日が5月5日だといわれています
国民は屈原の死を悲しみ
川に沈んだ屈源が魚に食べられてしまわないよう
供物を投げ入れて弔いをしていました
せっかくのこの供物も悪い龍に盗まれてしまうばかり
そこで、龍が苦手にしている「楝樹・れんじゅ」の葉
(茅(ちがや)・笹などの説も)でもち米を包み
邪気を払う五色(赤・青・黄・白・黒)の糸で縛ってから
川へ流すようにしたところ、無事に屈原のもとへ
届くようになったといわれています

難をさける厄払いの力があるとされる
茅の葉がよく使われるようになり
「ちがやまき」とも呼ばれ
それがだんだんと「ちまき」と
呼ばれるようになったそうで
お水取りの1300年前に較らべても
さらに1000年も先の「粽」に歴史を感じます

今私達がいただくものは笹に包まれていますが
笹もいい香りで
邪気を払ってくれるようにとのことのよう

   
もう一つの主菓子は「唐衣
燕子花のイメ-ジで紫芋の紫、ゆり根の白、安穏芋の黄色

これは、伊勢物語9段、東下り(在原業平)
 からころも  きつつなれにし  つましあれば 
 はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ
句頭が、か、き、つ、は、た
洒落た歌です

   
花入れは「粽」
花は「大葉大山蓮華」、「河原撫子」

今日は24節気の「小満」です。
「小満」とは、
陽気が良くなり、万物が成長して
天地に気が満ち始めることから
「小満」といわれていますね

新緑も次第に色濃くなり
自然のエネルギーを感じる頃・・・

どうぞ明るい太陽のもと
日々イキイキと過ごしたいものです

旅行に行く前に公開予定でしたブログです
失礼いたしました

炉も終盤「廻り炭之式」のお稽古を

2023-04-29 19:27:52 | お稽古
霞か雲か、はたまた黄砂か花粉か
四月はかすんだ日が多く、マスクも手放せなかったですね
今日は「昭和の日」、そんな四月も明日迄
ゴールデンウィークが始まりました。

若草山から西を望めば霞む奈良市内と生駒山系
  4/13

先日4月19日に100歳を迎えられた裏千家の大宗匠
日本の波乱万丈な時代を過ごされ
今なお精力的に活動される姿
一盌に込める想いにはいつも頭が下がります

淡交タイムス4月号の「道具とは」の一説はとても心に響き
茶道具は茶の道の「具」であり、神仏からいただいているもの
しっかりと手入れし、育てていかなければ・・・・・

比にならない私の道具ですが、縁あり我が手にきたもの
責任と使命を持って大切にしなければと
  4/20

炉の時だけの七事式「廻り炭之式」をなんとか今年もできました
茶の湯では利休百首にもあるように火相湯相をとても大切にします
炭がほどよくおき、湯が適度に煮えている事が
美味しいお茶の必須条件
その為には炭手前が大切になってきます

「廻り炭之式」は炭手前の修練の式
無学宗衍和尚の偈頌 
端的底看聻(たんてきていにしゃくをみよ)」 
「聻」とは、人の死後になる鬼が更に死んでなるもの。
人が死を恐れるように鬼は聻を恐れる
鬼が恐れるほど良く熾る炭を端的に置く修練をせよ????
そんな意味があるのですかね

利休百首の中で炭をおく事に関する歌は
24;炭置くはたとへ習いにそむくとも湯のよくたぎる炭は炭なり
25;客になり炭つぐならばそのたびに薫物などはくべぬものなり
26;炭つがば五徳はさむな十文字縁をきらすな釣り合をみよ

なるほどとおもいますよね

「廻り炭之式」は簡単にいうと
初炭と後炭の間に全員で順に炭をつぐ手前
火箸の扱い方、炉中の整い方、炭のつぎ方
初炭、後炭の手前も習得でき
炭手前の上達につながる七事式です
  4/15
   タツナミソウとツバキ

この5月8日から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
感染症法上2類から5類へと移行し、緩和されますね。
まだまだマスク着用や換気など、現行のお稽古対策で対応し
今後の様子を見て、緩和は検討しなければと思っています