細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『幸せの始まりは』渋滞に巻き込まれてさっぱり好転しない。

2011年01月25日 | Weblog
●1月24日(月)13-00 神谷町<ソニー・ピクチャーズ試写室>
M-008『幸せの始まりは』How Do You Know (2010) columbia / sony
監督/ジェームズ・L・ブルックス 主演/リース・ウィザースプーン ★★☆☆
突然球団から解雇された女子ソフトボール選手のリースは三十路の独身。
デートした相手も、負債詐欺に巻きこまれて容疑のかかった草食系。
最悪の相手と、人生最悪の出会いをしたヒロインのコメディなのだから、かなり愉快な着想だ。
ところが、シナリオまでが優柔不断な三角関係をダラダラ描くので、一向にラチがあかない。
あの「恋愛小説家」で97年にオスカーを受賞したブルックス監督だが、全く面影もなく演出も空転。
これはシナリオの微妙なニュアンスが、キャストの味の薄さでドラマに加味されない、あきらかに計算ミス。
ドラマに大切な主人公たちに、性格や背景の特徴が曖昧なのも見ていてイライラ。
路線バスが渋滞と事故でまったく動かないような失敗作。
せっかくのジャック・ニコルソンも、これでは処置なしの苦い表情だった。

■高いライトフライだが、風で戻ってファーストのファールフライ。
●2月11日より、全国ロードショー

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