細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『トラブル・イン・ハリウッド』の笑えないようなリアル・ハリウッドの現実。

2022年01月30日 | Weblog
●1月30日(日)13-40 二子玉川サンセット傑作座
OV-191『トラブル・イン・ハリウッド』"What Just Happened" (2008) Magnolia Pictures / Tribeca / Linson Films Productions
監督・バリー・レヴィンソン 製作主演・ロバート・デ・ニーロ、共演ショーン・ペン、ブルース・ウィリス<104分・ヴィスタサイズ>DVD
まさに、ハリウッドの映画スタジオ現場の状況を、ドタバタとコミック風に描いているが、いまの現実も、皮肉を込めて描いているような皮肉作。
あの1988年のアカデミー受賞作「レインマン」の監督バリー・レヴィンソンが、そのスタジオ残留の悪友スタッフたちと作ったような、一種の自虐コメディ。
いよいよ新作の撮影開始が近づいたスタジオでは、その新作の撮影シナリオもまだ未確定で、プロデューサーのデ・ニーロは、スタジオを駆けずり廻っている。
一応、撮影は出来る状況なのに、主役のブルース・ウィリスはヤクをやっていて、スタジオには来ていないし、捕まえても、ロクに台詞は憶えていないし・・・。
知人のスターは失業を苦にしてか自殺して、その葬式には出なくてはならない上に、カミサンのキャサリン・キーナーとは、離婚訴訟のトラブルの真っ最中。
子供の学校にも参観に行かねばならないし、新作の予算が足りないので銀行との交渉も難航し、とにかく連日トラブルの山積みでの「サンセット大通り」の苦笑篇。
おそらくは、この作品もプロデュースしているロバート・デ・ニーロの、まさに自虐コメディなので、多くの名優たちも友情参加しての、スタジオ大混乱が続出する。
とてもこれでは、シナリオ・ライターもストーリーを変更したくなる気持ちも、見ていて、よくわかる程のパニック状態が続くのだが、それでも作品は完成。
大きな劇場での試写には、ハリウッドの関係者ばかりなのだろうが、みな昼寝をしていても、カンヌの国際映画祭まで出品する、という業界を嘲笑していておかしい。
あまりの自虐ぶりに、恐らく製作のデ・ニーロは面白がっているのだろうが、この作品は、どうも東京での試写公開した記憶が、あまりない珍品だ。
あの「ニュー・シネマ・パラダイス」は、きっと夢のファンタジーだった・・・のだろう、と思ってしまうほど、混乱しきったハリウッドの<バッド・ジョーク>。

■2008年、角川書店発売DVD。
●1月30日(日)13-40 二子玉川サンセット傑作座
OV-191『トラブル・イン・ハリウッド』"What Just Happened" (2008) Magnolia Pictures / Tribeca / Linson Films Productions
監督・バリー・レヴィンソン 製作主演・ロバート・デ・ニーロ、共演ショーン・ペン、ブルース・ウィリス<104分・ヴィスタサイズ>DVD
まさに、ハリウッドの映画スタジオ現場の状況を、ドタバタとコミック風に描いているが、いまの現実も、皮肉を込めて描いているような皮肉作。
あの1988年のアカデミー受賞作「レインマン」の監督バリー・レヴィンソンが、そのスタジオ残留の悪友スタッフたちと作ったような、一種の自虐コメディ。
いよいよ新作の撮影開始が近づいたスタジオでは、その新作の撮影シナリオもまだ未確定で、プロデューサーのデ・ニーロは、スタジオを駆けずり廻っている。
一応、撮影は出来る状況なのに、主役のブルース・ウィリスはヤクをやっていて、スタジオには来ていないし、捕まえても、ロクに台詞は憶えていないし・・・。
知人のスターは失業を苦にしてか自殺して、その葬式には出なくてはならない上に、カミサンのキャサリン・キーナーとは、離婚訴訟のトラブルの真っ最中。
子供の学校にも参観に行かねばならないし、新作の予算が足りないので銀行との交渉も難航し、とにかく連日トラブルの山積みでの「サンセット大通り」の苦笑篇。
おそらくは、この作品もプロデュースしているロバート・デ・ニーロの、まさに自虐コメディなので、多くの名優たちも友情参加しての、スタジオ大混乱が続出する。
とてもこれでは、シナリオ・ライターもストーリーを変更したくなる気持ちも、見ていて、よくわかる程のパニック状態が続くのだが、それでも作品は完成。
大きな劇場での試写には、ハリウッドの関係者ばかりなのだろうが、みな昼寝をしていても、カンヌの国際映画祭まで出品する、という業界を嘲笑していておかしい。
あまりの自虐ぶりに、恐らく製作のデ・ニーロは面白がっているのだろうが、この作品は、どうも東京での試写公開した記憶が、あまりない珍品だ。
あの「ニュー・シネマ・パラダイス」は、きっと夢のファンタジーだった・・・のだろう、と思ってしまうほど、混乱しきったハリウッドの<バッド・ジョーク>。

■2008年、角川書店発売DVD。

●『冬の猿』は、雪の露天風呂に入っている、とも限らない。

2022年01月26日 | Weblog
●1月26日(水)17-30 ニコタマ・サンセット傑作座
OV-11-8『冬の猿』"Un Singe en Hiver " (1962) French Film. Produced Under The Copyright Eathan Co.Ltd.
監督・アンリ・ヴェルヌイユ 主演・ジャン・ギャバン、ジャン=ポール・ベルモンド <102分・モノクローム・ビスタサイズ>配給・IVC
このところ、なぜかジャン・ギャバンの作品にハマっているが、晩年はアラン・ドロンとの共演が続いたが、これはベルモンド共演で、多分、彼の最期のフィルムだろうか。
ギャバンほど名作の多かった俳優はフランスにはいないだろうが、あのトラック・ドライヴァを演じた「ヘッドライト」の、アンリ・ベルヌイユ監督とのコラヴォである。
第二次大戦の末期、フランスのノルマンディ海岸には、まだナチスの兵隊が駐屯していて、連合軍の総攻撃が迫っていた時期だが、ギャバンは萎びたプチホテルのオーナー。
戦雲が迫っている小さな海岸のホテルには客もないが、離婚したベルモンドが女子学校の寄宿舎にいる10歳くらいの娘を引き取りに、この町に来た。
他にホテルの客もいない夜、音楽も、爆音もなく静かなホテルで、ひとりで食事している彼を、オーナーのギャバンは奥の食卓に呼び、いっしょにワインを交わす。
つい、老父と中年の息子のように気分の合ったふたりは杯を重ねるうちに意気投合して、ワインを飲み過ぎて、冬の海岸に出て、村祭りの残りの花火を打ち上げたのだ。
ついに連合軍の上陸作戦かと、ドイツ軍や住民たちは緊張したのだが、海岸で大騒ぎして花火を打ち上げているのは、酔っぱらった二人の男だけ。
若い時に、中国を旅したギャバンは、そのときに聞いた<冬のサル>の話しが好きで、ベルモンドに語って聞かせているうちに、ふたりは意気投合したのだ。
次の朝、ベルモンドはひとり娘と南仏に去り、ひとり老いたギャバンは、父の墓参りのために、駅のベンチで列車の到着を待っている後ろ姿をカメラはパン。
このシーンは、恐らくは名優ジャン・ギャバンの最期の姿だろうが、だれも居ないプラットフォームで佇む彼の姿は、あまりにも孤高で印象に残るのだ。
よく、生前に、あの淀川長治さんが、「お前、もし、これで映画を見るのが最期だとしたら、どの映画にする。わたしは別に決めているが、・・でも、これもいいな・・」
とおっしゃいていたものだ。ま、たしかに、名優ジャン・ギャバンを見るのが、最期の作品だとしたら、・・・ウーーン、これもいいな・

■ライトフライを野手が後逸して転々・・のスリーベース。(1996年日本公開) ★★★★☆
●アイ・ヴィー・シー、レーザーディスク。
●1月26日(水)17-30 ニコタマ・サンセット傑作座
OV-11-8『冬の猿』"Un Singe en Hiver " (1962) French Film. Produced Under The Copyright Eathan Co.Ltd.
監督・アンリ・ヴェルヌイユ 主演・ジャン・ギャバン、ジャン=ポール・ベルモンド <102分・モノクローム・ビスタサイズ>配給・IVC
このところ、なぜかジャン・ギャバンの作品にハマっているが、晩年はアラン・ドロンとの共演が続いたが、これはベルモンド共演で、多分、彼の最期のフィルムだろうか。
ギャバンほど名作の多かった俳優はフランスにはいないだろうが、あのトラック・ドライヴァを演じた「ヘッドライト」の、アンリ・ベルヌイユ監督とのコラヴォである。
第二次大戦の末期、フランスのノルマンディ海岸には、まだナチスの兵隊が駐屯していて、連合軍の総攻撃が迫っていた時期だが、ギャバンは萎びたプチホテルのオーナー。
戦雲が迫っている小さな海岸のホテルには客もないが、離婚したベルモンドが女子学校の寄宿舎にいる10歳くらいの娘を引き取りに、この町に来た。
他にホテルの客もいない夜、音楽も、爆音もなく静かなホテルで、ひとりで食事している彼を、オーナーのギャバンは奥の食卓に呼び、いっしょにワインを交わす。
つい、老父と中年の息子のように気分の合ったふたりは杯を重ねるうちに意気投合して、ワインを飲み過ぎて、冬の海岸に出て、村祭りの残りの花火を打ち上げたのだ。
ついに連合軍の上陸作戦かと、ドイツ軍や住民たちは緊張したのだが、海岸で大騒ぎして花火を打ち上げているのは、酔っぱらった二人の男だけ。
若い時に、中国を旅したギャバンは、そのときに聞いた<冬のサル>の話しが好きで、ベルモンドに語って聞かせているうちに、ふたりは意気投合したのだ。
次の朝、ベルモンドはひとり娘と南仏に去り、ひとり老いたギャバンは、父の墓参りのために、駅のベンチで列車の到着を待っている後ろ姿をカメラはパン。
このシーンは、恐らくは名優ジャン・ギャバンの最期の姿だろうが、だれも居ないプラットフォームで佇む彼の姿は、あまりにも孤高で印象に残るのだ。
よく、生前に、あの淀川長治さんが、「お前、もし、これで映画を見るのが最期だとしたら、どの映画にする。わたしは別に決めているが、・・でも、これもいいな・・」
とおっしゃいていたものだ。ま、たしかに、名優ジャン・ギャバンを見るのが、最期の作品だとしたら、・・・ウーーン、これもいいな・

■ライトフライを野手が後逸して転々・・のスリーベース。(1996年日本公開) ★★★★☆
●アイ・ヴィー・シー、レーザーディスク。
●1月26日(水)17-30 ニコタマ・サンセット傑作座
OV-11-8『冬の猿』"Un Singe en Hiver " (1962) French Film. Produced Under The Copyright Eathan Co.Ltd.
監督・アンリ・ヴェルヌイユ 主演・ジャン・ギャバン、ジャン=ポール・ベルモンド <102分・モノクローム・ビスタサイズ>配給・IVC
このところ、なぜかジャン・ギャバンの作品にハマっているが、晩年はアラン・ドロンとの共演が続いたが、これはベルモンド共演で、多分、彼の最期のフィルムだろうか。
ギャバンほど名作の多かった俳優はフランスにはいないだろうが、あのトラック・ドライヴァを演じた「ヘッドライト」の、アンリ・ベルヌイユ監督とのコラヴォである。
第二次大戦の末期、フランスのノルマンディ海岸には、まだナチスの兵隊が駐屯していて、連合軍の総攻撃が迫っていた時期だが、ギャバンは萎びたプチホテルのオーナー。
戦雲が迫っている小さな海岸のホテルには客もないが、離婚したベルモンドが女子学校の寄宿舎にいる10歳くらいの娘を引き取りに、この町に来た。
他にホテルの客もいない夜、音楽も、爆音もなく静かなホテルで、ひとりで食事している彼を、オーナーのギャバンは奥の食卓に呼び、いっしょにワインを交わす。
つい、老父と中年の息子のように気分の合ったふたりは杯を重ねるうちに意気投合して、ワインを飲み過ぎて、冬の海岸に出て、村祭りの残りの花火を打ち上げたのだ。
ついに連合軍の上陸作戦かと、ドイツ軍や住民たちは緊張したのだが、海岸で大騒ぎして花火を打ち上げているのは、酔っぱらった二人の男だけ。
若い時に、中国を旅したギャバンは、そのときに聞いた<冬のサル>の話しが好きで、ベルモンドに語って聞かせているうちに、ふたりは意気投合したのだ。
次の朝、ベルモンドはひとり娘と南仏に去り、ひとり老いたギャバンは、父の墓参りのために、駅のベンチで列車の到着を待っている後ろ姿をカメラはパン。
このシーンは、恐らくは名優ジャン・ギャバンの最期の姿だろうが、だれも居ないプラットフォームで佇む彼の姿は、あまりにも孤高で印象に残るのだ。
よく、生前に、あの淀川長治さんが、「お前、もし、これで映画を見るのが最期だとしたら、どの映画にする。わたしは別に決めているが、・・でも、これもいいな・・」
とおっしゃいていたものだ。ま、たしかに、名優ジャン・ギャバンを見るのが、最期の作品だとしたら、・・・ウーーン、これもいいな・

■ライトフライを野手が後逸して転々・・のスリーベース。(1996年日本公開) ★★★★☆
●アイ・ヴィー・シー、レーザーディスク。

●『四時の悪魔』の火山爆発が、トンガには起きないことを祈りつつ。

2022年01月21日 | Weblog
●1月20日(木)21-00 二子玉川・ニコタマ<サンセット傑作座>
OV-10-07『四時の悪魔』"The Devil at 4 O'clock" (61) Columbia / RCA Picture.Color/VHSテープ
監督・マーヴィン・ルロイ 主演・フランク・シナトラ、スペンサー・トレイシー <カラー・スタンダード・118分>
1961年当時は、日比谷映画でロードショー公開され、ちょうど、シナトラのライブコンサート公演もあって、話題になった作品。
なぜか,その頃にはハリウッドのスタジオが、テレビ放送の人気で、映画が下火になり、多くのスター作品も経費の安上がりなアジアやハワイのロケが流行した。
ゲイリー・クーパーの「楽園に帰る」、ジョン・ウェインの「ドノヴァン珊瑚礁」、ケイリー・グラントの「がちょうのおやじ」、アラン・ラッドの「島の女」などなど。
ほとんどのメジャー作品は、スタジオをメジャーテレビ局に追われて、経費の安い太平洋からアジア圏での撮影が主流になっていたのだ。
このシナトラの「四時の悪魔」も、ハワイ島などで撮影されたが、当時、三橋達也サンという東宝の俳優さんと話しをしたことがあったが、・・・。
シナトラと共演した「勇者のみ」という戦争映画の撮影をモロカイ辺りでしていたが、毎晩、シナトラはヘリでホノルルに食事に飛んで、朝帰りだった・・、そうだが。
これは尊敬する名優スペンサー・トレイシーとの共演なので、そんな勝手なことは出来なかったろうに、シナトラは護送囚人の汚れ役で、終始、囚人服。
あのハンフリー・ボガートも「俺たちは天使じゃない」で、囚人服で南の島の牢獄に収監される汚れ役だったように、当時は、みなハリウッドのスタジオを出ていた。
で、シナトラは島の火山の噴火で、囚人たちは勤労奉仕で、宣教師役のスペンサーらと奥地の学校にいた生徒たちを救いに行くのだが、
山頂から流れくる溶岩の恐れを逃れて、子供達を港の救助船まで搬送するのだが、とうとう、ラストでは火山島が大爆発・・・というお気の毒。
いまや、テレビのニュースで、その現状が心配されている、トンガの火山噴火の現状が、まさにこの作品の状況で、まさか映画のようなことにはならないことを祈る。

輸入VHSでの鑑賞 ★★★+☆


●『ワン・カップ・オブ・コーヒー』の、冷めた苦い残り味の、渋さ。

2022年01月18日 | Weblog
●1月17日(月)21-30 ニコタマ・サンセット傑作座
0V-009-6『ワン・カップ・オブ・コーヒー』"One Cup of Coffee (1991) Bullpen Ltd. Sundance Film Award. Herald/Pioneer LDC
監督・ロビン・B・アームストロング 主演・ウィリアム・ラス、グレン・プラマー <カラー・ビスタサイズ・95分>ヘラルド+パイオニア配給
ヒマに任せて,休止して放置していた我が家のレーザー・ディスク機を半日がかりで苦戦した結果、どうにか復旧したので、久しぶりにLD鑑賞大会だ。
メジャーリーグで、たった数イニングだけ投げて降板となり、いまはカリフォルニアのマイナーリーグで、投手コーチをしていた独身中年男と、黒人新人投手との友情。
好人物だが、投手としての闘争心に欠けている41歳になるロイは、いつも敗戦処理をしているが、黒人の新人投手には、いい球があるので、いろいろと目をかけていた。
チームの若いレギュラー選手たちは、いつかメジャーリーグへの夢を抱いて、連日の田舎球場へのオンボロ・バス・ツアーでも遠征奮戦しているが、ロイと黒人新人は無視。
それでも、いい球を持っている新人黒人投手には、いろいろと試合以外の夜の私生活では、ビアホールなどに連れ出しているので、二人はチームからは疎外されていた。
老監督も、バス・ツアーで転戦する田舎球場でのゲームには、うんざりしつつも、人生の晩年の独身の日々を送る老投手の行動には、暖かい視線を向けていた。
これはマイナーリーグの老選手の日々をスケッチしながらも、あの名作「フィールド・オブ・ドリーム」の、また別の素直な視線を持つ作品として野球ファンには嬉しい。
わが家のレーザー・ディスクは老朽化したのか、この数年は放置していたが、このコロナ渦で、その古機を引き出して、大奮闘した末に、どうにか稼働したのでの鑑賞。
DVDになってから、買い替えた作品もあるが、このような監督も俳優も無名の作品たちは、そのまま<ゴミ処理>してしまうのだが、それを意地で起死回生したのだ。
まさに、この中年投手のように、わがレーザー機も再起したので、「ポイントブランク」やジャン=ルイ・トランティニアンの「離愁」も復活して満悦の日々。
ひとり、夜中のマウンドでピッチングしていた彼は、誰一人いない球場のマウンドで倒れてしまい、照明灯も消されてしまう・・・というラストが哀しい。
これで、DVDの放出も遠慮して、しばらくは、わがレーザーディスクでも、復活鑑賞をトライして見ているところだ。ま、・・文句ないでしょう。

■右中間をゴロで抜けたツーベース・ヒット。 ★★★☆☆☆
●レーザーディスク盤での復活鑑賞。

●『クライ・マッチョ』で見せるイーストウッドの映像道楽と、その哲学

2022年01月15日 | Weblog
●1月14日(金)10-50a・m。<二子玉川109シネマズ・8スクリーン>
M-001『クライ・マッチョ』"Cry Macho" (2021) Warner Brothers, Malpaso/ Albert S. Ruddy Productions.
製作・監督・主演・クリント・イーストウッド、ドワイト・ヨーカム、ナタリア・トラヴェン <シネスコ・サイズ・104分>
さて、いよいよ、本物のシネマを、しかも、イーストウッドの新作を劇場のビッグスクリーンで見られることになって、チケットを買うのも、ちょっと緊張してしまう。
というのも、このご時世で映画館はもちろん、試写室も遠慮がちにしていて、もっぱら自室のテレビスクリーンでのDVDやVHS鑑賞が多かったからだが。
もともと、フランク・シナトラ・ファンで、彼のすべてのLPやCDや映像なども、世界各地で集めていたが、彼の亡き後のターゲットは、このクリントだった。
もちろん、彼の本拠のカリフォルニアのカーメルに行って、事務所やレストランに行った事も,前にご紹介したし、ご本人にももちろん会ったことは数回ある。
作品は、ついこのブログで前出した「ラテンアメリカ・光の影の詩」と同じような、ひとりの少年との旅路と、その日々で生まれる友情と葛藤と、その情感を描いて行く。
テキサスで落馬以来は、ほとんど隠居生活していた老カウボーイのクリントは、オーナーが別れた元妻の、メキシコにいる息子を連れ戻してくれ、という依頼を受けた。
だから、一種のロードムービーなのだが、そこはクリントとしても、「パーフェクト・ワールド」や「センチメンタル・アドヴェンチャー」のような、少年との旅。
ロデオでのキャリアから、荒馬を慣らすのは得意だが、メキシコにいる十代の不良少年を、強引にアメリカ、テキサスに連れ戻す、という作業は荒馬の調教よりやっかいだ。
気がつけば、テレビ映画、マカロニ・ウェスターンの時代を経て、監督デヴュから50年というイーストウッドは、その存在すらが伝説のレジェンドといえるだろう。
淡々とした老カウボーイと、混血少年の野宿の旅は、父のいない少年と、子供も家族もいない老人には、心の拠り所で、その情感も少しずつ男の友情へと強くなって行く。
しかし映画は、いつもの<イーストウッド映画>であって、とくに感情の激しい葛藤などはなくて、いつものロードムービーのように埃っぽく、少し酒気帯びのようだ。
タイトルの真意は、とくに強調していないが<強さと嘆き>のような意味なのだろうか、荒野に孤独に生き抜いた頑固な男の、その<生きものの記録>でもあった。

■左中間をゴロで抜けて、返球ミスのスリーベースヒット。 ★★★★
●全国でロードショー中
●1月14日(金)10-50a・m。<二子玉川109シネマズ・8スクリーン>
M-001『クライ・マッチョ』"Cry Macho" (2021) Warner Brothers, Malpaso/ Albert S. Ruddy Productions.
製作・監督・主演・クリント・イーストウッド、ドワイト・ヨーカム、ナタリア・トラヴェン <シネスコ・サイズ・104分>
さて、いよいよ、本物のシネマを、しかも、イーストウッドの新作を劇場のビッグスクリーンで見られることになって、チケットを買うのも、ちょっと緊張してしまう。
というのも、このご時世で映画館はもちろん、試写室も遠慮がちにしていて、もっぱら自室のテレビスクリーンでのDVDやVHS鑑賞が多かったからだが。
もともと、フランク・シナトラ・ファンで、彼のすべてのLPやCDや映像なども、世界各地で集めていたが、彼の亡き後のターゲットは、このクリントだった。
もちろん、彼の本拠のカリフォルニアのカーメルに行って、事務所やレストランに行った事も,前にご紹介したし、ご本人にももちろん会ったことは数回ある。
作品は、ついこのブログで前出した「ラテンアメリカ・光の影の詩」と同じような、ひとりの少年との旅路と、その日々で生まれる友情と葛藤と、その情感を描いて行く。
テキサスで落馬以来は、ほとんど隠居生活していた老カウボーイのクリントは、オーナーが別れた元妻の、メキシコにいる息子を連れ戻してくれ、という依頼を受けた。
だから、一種のロードムービーなのだが、そこはクリントとしても、「パーフェクト・ワールド」や「センチメンタル・アドヴェンチャー」のような、少年との旅。
ロデオでのキャリアから、荒馬を慣らすのは得意だが、メキシコにいる十代の不良少年を、強引にアメリカ、テキサスに連れ戻す、という作業は荒馬の調教よりやっかいだ。
気がつけば、テレビ映画、マカロニ・ウェスターンの時代を経て、監督デヴュから50年というイーストウッドは、その存在すらが伝説のレジェンドといえるだろう。
淡々とした老カウボーイと、混血少年の野宿の旅は、父のいない少年と、子供も家族もいない老人には、心の拠り所で、その情感も少しずつ男の友情へと強くなって行く。
しかし映画は、いつもの<イーストウッド映画>であって、とくに感情の激しい葛藤などはなくて、いつものロードムービーのように埃っぽく、少し酒気帯びのようだ。
タイトルの真意は、とくに強調していないが<強さと嘆き>のような意味なのだろうか、荒野に孤独に生き抜いた頑固な男の、その<生きものの記録>でもあった。

■左中間をゴロで抜けて、返球ミスのスリーベースヒット。 ★★★★
●全国でロードショー中

●『ラテン・アメリカ☆光と影の詩』の、父を探す少年の大陸縦断の果て。

2022年01月12日 | Weblog
●1月12日(水)16-20 ニコタマ・サンセット傑作座
0V-07-4『ラテン・アメリカ★光と影の詩』"El Viage!" (1992) Cinesur, An Alzentine+French Productions
監督・脚本・フェルナンド・E・ソラナス 主演・ウォルター・キロス、ドミニク・サンダ <140分・ビスタサイズ> 配給・日活株式会社
現実と幻想とが交錯して進む、<父を探して50,000キロ>の、少年の自転車によるたった一人の無銭旅行の孤独な、しかし勇気に満ちた旅日記だ。
5万キロといっても、とても見当がつかないだろうが、南米大陸の最南端パタゴニアの、そのまた南の孤島エン・マルチャという地点から、赤道直下の地点までの距離。
とても信じられない距離だが、南極点から赤道直下まで、ほぼ地球の半分を、ひとりの青年が自転車で走破するという、呆れ果てた<父を探して5万キロ>の一人旅。
たしか、<父を捜して3000キロ>という、そのテの話しはあったが、これはとにかく地球の半分を自転車で陸路走る・・・という、とんでもない旅。
すべてを現地ロケーションで撮影しているので、その映像効果は、南極のオーロラから灼熱のメキシコの悪路までを、一台の自転車と貨物列車への無賃乗車で移動する。
中学生のキロス少年は、離婚、再婚してパタゴニアの南端の学校ではイジメを受け、再婚した母のダンナとは無口な生活に絶望して、家出して実の父親探しの旅に出る。
映画は、そのキロス少年の自転車の旅に同行して、チリ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコへの自転車とナップザックだけの孤独なひとり旅に沿って移動するのだ。
水面に崩壊していく巨大団地のマンションや、足に大きな足ひれをつけた政治家から、ハンモックで愛撫する美少女とのラブシーンも、まるで白日夢のように展開する。
ラストでは、メキシコのメリダ辺りの田舎道で、父親を見かけるが、それが、本当の彼の探していた父親なのか・・・不明のままに、それを伺う少年の目で終わる。
たしかに、父を探す少年の<センチメンタル・ジャーニー>なのだが、別の視線で見れば、<おとなへの自立>の過程を、感傷的に描いた秀作でもある。

■レフトオーバーのスリーベースだが、返球のタッチを巡っては、リクウェスト。 ★★★★☆??
●日活株式会社 RF/1055  VHSテープ
●1月12日(水)16-20 ニコタマ・サンセット傑作座
0V-07-4『ラテン・アメリカ★光と影の詩』"El Viage!" (1992) Cinesur, An Alzentine+French Productions
監督・脚本・フェルナンド・E・ソラナス 主演・ウォルター・キロス、ドミニク・サンダ <140分・ビスタサイズ> 配給・日活株式会社
現実と幻想とが交錯して進む、<父を探して50,000キロ>の、少年の自転車によるたった一人の無銭旅行の孤独な、しかし勇気に満ちた旅日記だ。
5万キロといっても、とても見当がつかないだろうが、南米大陸の最南端パタゴニアの、そのまた南の孤島エン・マルチャという地点から、赤道直下の地点までの距離。
とても信じられない距離だが、南極点から赤道直下まで、ほぼ地球の半分を、ひとりの青年が自転車で走破するという、呆れ果てた<父を探して5万キロ>の一人旅。
たしか、<父を捜して3000キロ>という、そのテの話しはあったが、これはとにかく地球の半分を自転車で陸路走る・・・という、とんでもない旅。
すべてを現地ロケーションで撮影しているので、その映像効果は、南極のオーロラから灼熱のメキシコの悪路までを、一台の自転車と貨物列車への無賃乗車で移動する。
中学生のキロス少年は、離婚、再婚してパタゴニアの南端の学校ではイジメを受け、再婚した母のダンナとは無口な生活に絶望して、家出して実の父親探しの旅に出る。
映画は、そのキロス少年の自転車の旅に同行して、チリ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコへの自転車とナップザックだけの孤独なひとり旅に沿って移動するのだ。
水面に崩壊していく巨大団地のマンションや、足に大きな足ひれをつけた政治家から、ハンモックで愛撫する美少女とのラブシーンも、まるで白日夢のように展開する。
ラストでは、メキシコのメリダ辺りの田舎道で、父親を見かけるが、それが、本当の彼の探していた父親なのか・・・不明のままに、それを伺う少年の目で終わる。
たしかに、父を探す少年の<センチメンタル・ジャーニー>なのだが、別の視線で見れば、<おとなへの自立>の過程を、感傷的に描いた秀作でもある。

■レフトオーバーのスリーベースだが、返球のタッチを巡っては、リクウェスト。 ★★★★☆??
●日活株式会社 RF/1055  VHSテープ
●1月12日(水)16-20 ニコタマ・サンセット傑作座
0V-07-4『ラテン・アメリカ★光と影の詩』"El Viage!" (1992) Cinesur, An Alzentine+French Productions
監督・脚本・フェルナンド・E・ソラナス 主演・ウォルター・キロス、ドミニク・サンダ <140分・ビスタサイズ> 配給・日活株式会社
現実と幻想とが交錯して進む、<父を探して50,000キロ>の、少年の自転車によるたった一人の無銭旅行の孤独な、しかし勇気に満ちた旅日記だ。
5万キロといっても、とても見当がつかないだろうが、南米大陸の最南端パタゴニアの、そのまた南の孤島エン・マルチャという地点から、赤道直下の地点までの距離。
とても信じられない距離だが、南極点から赤道直下まで、ほぼ地球の半分を、ひとりの青年が自転車で走破するという、呆れ果てた<父を探して5万キロ>の一人旅。
たしか、<父を捜して3000キロ>という、そのテの話しはあったが、これはとにかく地球の半分を自転車で陸路走る・・・という、とんでもない旅。
すべてを現地ロケーションで撮影しているので、その映像効果は、南極のオーロラから灼熱のメキシコの悪路までを、一台の自転車と貨物列車への無賃乗車で移動する。
中学生のキロス少年は、離婚、再婚してパタゴニアの南端の学校ではイジメを受け、再婚した母のダンナとは無口な生活に絶望して、家出して実の父親探しの旅に出る。
映画は、そのキロス少年の自転車の旅に同行して、チリ、アルゼンチン、ブラジル、メキシコへの自転車とナップザックだけの孤独なひとり旅に沿って移動するのだ。
水面に崩壊していく巨大団地のマンションや、足に大きな足ひれをつけた政治家から、ハンモックで愛撫する美少女とのラブシーンも、まるで白日夢のように展開する。
ラストでは、メキシコのメリダ辺りの田舎道で、父親を見かけるが、それが、本当の彼の探していた父親なのか・・・不明のままに、それを伺う少年の目で終わる。
たしかに、父を探す少年の<センチメンタル・ジャーニー>なのだが、別の視線で見れば、<おとなへの自立>の過程を、感傷的に描いた秀作でもある。

■レフトオーバーのスリーベースだが、返球のタッチを巡っては、リクウェスト。 ★★★★☆??
●日活株式会社 RF/1055  VHSテープ

●『メインストリートを飾るな』というクリント・イーストウッド

2022年01月07日 | Weblog
●1月6日(木)11-30a.m. 二子玉川<サンセット傑作座>(自宅)
OV-002-2『ドント・ペイブ・メインストリート』"Don't Pave Main Street" (1994) Carmel Heritage California.<スタンダード113分。>
製作監督・ジュリアン・ラトウィグ、ウィリアム・T・カートライト・Jr 出演・クリント・イーストウッド、ドリス・デイ
これは2002年だったか、マリナーズのイチロー選手がサンフランシスコのキャンドル・スティック・スタジアムでナイトゲームがあったので、観戦に行ったとき。
ついでに、レンタカーで2時間ほど海岸線を南下したところに、あのクリント・イーストウッドが町長をした<カーメル>があるので、好天だし、行ってみた。
ビーチに向かう一本道が、ちょうど、軽井沢のメインストリートと同様の佇まいであり、そのビーチ沿いに、クリント・イーストウッドの壮大な農場があった。
まるで西部劇で見たような木造平屋の小振りな観光オフィスがあり、ボスの肖像画が飾ってあるが、奥にオープンカフェがあったので、コーヒーとサンドイッチを。
ウェイトレスに「ボスはいるの?」と聞いたら、・・「さっき、あそこの駐車場で、彼のワゴンを洗ってましたが・・、何かご用なら呼びましょうか?」という。
「あとで・・」と言って、とにかく5センチほども分厚いゴージャスなサンドイッチにビールを、中庭のテラスでランチにしていたら、その先でヘリが飛び立った。
いかにもカントリー・ガール風のウェイトレスが、「あ、・・ボスは、あのヘリで行っちゃったみたい・・」と、済まなそうな表情をしている。
ビーチから内陸にはゴルフ・コースが広がり、パッティング・グリーンの先には、まるで「シェーン」の木造平屋のようなコテージが点在してみえる・・・楽園。
結局、ボスはハリウッドに行ったらしく、そのカフェの売店で買ったのが、クリントがガイド役をしてカーメルの歴史と観光を紹介したVHSで、久しぶりに見た。
タイトルの意味は「表通りは飾るな・・」ということなのか、クリントが市長だった時代のスローガンだったようで、たしかに通りには看板はない。
あの歌手のドリス・デイも、このカーメルに永住していて、このテープにも、ガイド出演しているという貴重なPR用のVHSなのだった。

■ショート頭上へのポテンヒット。★★★★
●カーメルに行かないと、ちょっと手に入らない貴重なVHSだ。
●1月6日(木)11-30a.m. 二子玉川<サンセット傑作座>(自宅)
OV-002-2『ドント・ペイブ・メインストリート』"Don't Pave Main Street" (1994) Carmel Heritage California.<スタンダード113分。>
製作監督・ジュリアン・ラトウィグ、ウィリアム・T・カートライト・Jr 出演・クリント・イーストウッド、ドリス・デイ
これは2002年だったか、マリナーズのイチロー選手がサンフランシスコのキャンドル・スティック・スタジアムでナイトゲームがあったので、観戦に行ったとき。
ついでに、レンタカーで2時間ほど海岸線を南下したところに、あのクリント・イーストウッドが町長をした<カーメル>があるので、好天だし、行ってみた。
ビーチに向かう一本道が、ちょうど、軽井沢のメインストリートと同様の佇まいであり、そのビーチ沿いに、クリント・イーストウッドの壮大な農場があった。
まるで西部劇で見たような木造平屋の小振りな観光オフィスがあり、ボスの肖像画が飾ってあるが、奥にオープンカフェがあったので、コーヒーとサンドイッチを。
ウェイトレスに「ボスはいるの?」と聞いたら、・・「さっき、あそこの駐車場で、彼のワゴンを洗ってましたが・・、何かご用なら呼びましょうか?」という。
「あとで・・」と言って、とにかく5センチほども分厚いゴージャスなサンドイッチにビールを、中庭のテラスでランチにしていたら、その先でヘリが飛び立った。
いかにもカントリー・ガール風のウェイトレスが、「あ、・・ボスは、あのヘリで行っちゃったみたい・・」と、済まなそうな表情をしている。
ビーチから内陸にはゴルフ・コースが広がり、パッティング・グリーンの先には、まるで「シェーン」の木造平屋のようなコテージが点在してみえる・・・楽園。
結局、ボスはハリウッドに行ったらしく、そのカフェの売店で買ったのが、クリントがガイド役をしてカーメルの歴史と観光を紹介したVHSで、久しぶりに見た。
タイトルの意味は「表通りは飾るな・・」ということなのか、クリントが市長だった時代のスローガンだったようで、たしかに通りには看板はない。
あの歌手のドリス・デイも、このカーメルに永住していて、このテープにも、ガイド出演しているという貴重なPR用のVHSなのだった。

■ショート頭上へのポテンヒット。★★★★
●カーメルに行かないと、ちょっと手に入らない貴重なVHSだ。
●1月6日(木)11-30a.m. 二子玉川<サンセット傑作座>(自宅)
OV-002-2『ドント・ペイブ・メインストリート』"Don't Pave Main Street" (1994) Carmel Heritage California.<スタンダード113分。>
製作監督・ジュリアン・ラトウィグ、ウィリアム・T・カートライト・Jr 出演・クリント・イーストウッド、ドリス・デイ
これは2002年だったか、マリナーズのイチロー選手がサンフランシスコのキャンドル・スティック・スタジアムでナイトゲームがあったので、観戦に行ったとき。
ついでに、レンタカーで2時間ほど海岸線を南下したところに、あのクリント・イーストウッドが町長をした<カーメル>があるので、好天だし、行ってみた。
ビーチに向かう一本道が、ちょうど、軽井沢のメインストリートと同様の佇まいであり、そのビーチ沿いに、クリント・イーストウッドの壮大な農場があった。
まるで西部劇で見たような木造平屋の小振りな観光オフィスがあり、ボスの肖像画が飾ってあるが、奥にオープンカフェがあったので、コーヒーとサンドイッチを。
ウェイトレスに「ボスはいるの?」と聞いたら、・・「さっき、あそこの駐車場で、彼のワゴンを洗ってましたが・・、何かご用なら呼びましょうか?」という。
「あとで・・」と言って、とにかく5センチほども分厚いゴージャスなサンドイッチにビールを、中庭のテラスでランチにしていたら、その先でヘリが飛び立った。
いかにもカントリー・ガール風のウェイトレスが、「あ、・・ボスは、あのヘリで行っちゃったみたい・・」と、済まなそうな表情をしている。
ビーチから内陸にはゴルフ・コースが広がり、パッティング・グリーンの先には、まるで「シェーン」の木造平屋のようなコテージが点在してみえる・・・楽園。
結局、ボスはハリウッドに行ったらしく、そのカフェの売店で買ったのが、クリントがガイド役をしてカーメルの歴史と観光を紹介したVHSで、久しぶりに見た。
タイトルの意味は「表通りは飾るな・・」ということなのか、クリントが市長だった時代のスローガンだったようで、たしかに通りには看板はない。
あの歌手のドリス・デイも、このカーメルに永住していて、このテープにも、ガイド出演しているという貴重なPR用のVHSなのだった。

■ショート頭上へのポテンヒット。★★★★
●カーメルに行かないと、ちょっと手に入らない貴重なVHSだ。
●1月6日(木)11-30a.m. 二子玉川<サンセット傑作座>(自宅)
OV-002-2『ドント・ペイブ・メインストリート』"Don't Pave Main Street" (1994) Carmel Heritage California.<スタンダード113分。>
製作監督・ジュリアン・ラトウィグ、ウィリアム・T・カートライト・Jr 出演・クリント・イーストウッド、ドリス・デイ
これは2002年だったか、マリナーズのイチロー選手がサンフランシスコのキャンドル・スティック・スタジアムでナイトゲームがあったので、観戦に行ったとき。
ついでに、レンタカーで2時間ほど海岸線を南下したところに、あのクリント・イーストウッドが町長をした<カーメル>があるので、好天だし、行ってみた。
ビーチに向かう一本道が、ちょうど、軽井沢のメインストリートと同様の佇まいであり、そのビーチ沿いに、クリント・イーストウッドの壮大な農場があった。
まるで西部劇で見たような木造平屋の小振りな観光オフィスがあり、ボスの肖像画が飾ってあるが、奥にオープンカフェがあったので、コーヒーとサンドイッチを。
ウェイトレスに「ボスはいるの?」と聞いたら、・・「さっき、あそこの駐車場で、彼のワゴンを洗ってましたが・・、何かご用なら呼びましょうか?」という。
「あとで・・」と言って、とにかく5センチほども分厚いゴージャスなサンドイッチにビールを、中庭のテラスでランチにしていたら、その先でヘリが飛び立った。
いかにもカントリー・ガール風のウェイトレスが、「あ、・・ボスは、あのヘリで行っちゃったみたい・・」と、済まなそうな表情をしている。
ビーチから内陸にはゴルフ・コースが広がり、パッティング・グリーンの先には、まるで「シェーン」の木造平屋のようなコテージが点在してみえる・・・楽園。
結局、ボスはハリウッドに行ったらしく、そのカフェの売店で買ったのが、クリントがガイド役をしてカーメルの歴史と観光を紹介したVHSで、久しぶりに見た。
タイトルの意味は「表通りは飾るな・・」ということなのか、クリントが市長だった時代のスローガンだったようで、たしかに通りには看板はない。
あの歌手のドリス・デイも、このカーメルに永住していて、このテープにも、ガイド出演しているという貴重なPR用のVHSなのだった。

■ショート頭上へのポテンヒット。★★★★
●カーメルに行かないと、ちょっと手に入らない貴重なVHSだ。
●1月6日(木)11-30a.m. 二子玉川<サンセット傑作座>(自宅)
OV-002-2『ドント・ペイブ・メインストリート』"Don't Pave Main Street" (1994) Carmel Heritage California.<スタンダード113分。>
製作監督・ジュリアン・ラトウィグ、ウィリアム・T・カートライト・Jr 出演・クリント・イーストウッド、ドリス・デイ
これは2002年だったか、マリナーズのイチロー選手がサンフランシスコのキャンドル・スティック・スタジアムでナイトゲームがあったので、観戦に行ったとき。
ついでに、レンタカーで2時間ほど海岸線を南下したところに、あのクリント・イーストウッドが町長をした<カーメル>があるので、好天だし、行ってみた。
ビーチに向かう一本道が、ちょうど、軽井沢のメインストリートと同様の佇まいであり、そのビーチ沿いに、クリント・イーストウッドの壮大な農場があった。
まるで西部劇で見たような木造平屋の小振りな観光オフィスがあり、ボスの肖像画が飾ってあるが、奥にオープンカフェがあったので、コーヒーとサンドイッチを。
ウェイトレスに「ボスはいるの?」と聞いたら、・・「さっき、あそこの駐車場で、彼のワゴンを洗ってましたが・・、何かご用なら呼びましょうか?」という。
「あとで・・」と言って、とにかく5センチほども分厚いゴージャスなサンドイッチにビールを、中庭のテラスでランチにしていたら、その先でヘリが飛び立った。
いかにもカントリー・ガール風のウェイトレスが、「あ、・・ボスは、あのヘリで行っちゃったみたい・・」と、済まなそうな表情をしている。
ビーチから内陸にはゴルフ・コースが広がり、パッティング・グリーンの先には、まるで「シェーン」の木造平屋のようなコテージが点在してみえる・・・楽園。
結局、ボスはハリウッドに行ったらしく、そのカフェの売店で買ったのが、クリントがガイド役をしてカーメルの歴史と観光を紹介したVHSで、久しぶりに見た。
タイトルの意味は「表通りは飾るな・・」ということなのか、クリントが市長だった時代のスローガンだったようで、たしかに通りには看板はない。
あの歌手のドリス・デイも、このカーメルに永住していて、このテープにも、ガイド出演しているという貴重なPR用のVHSなのだった。

■ショート頭上へのポテンヒット。★★★★
●カーメルに行かないと、ちょっと手に入らない貴重なVHSだ。

●あけまして・・・今年も、どうぞよろしく。

2022年01月04日 | Weblog
新作映画の試写状は、ありがたく頂戴していますが、
ことしも昨今の世相で、どうも出不精になってしまい、
クラシックなDVD鑑賞ばかり・・。
昨日も、大好きなボッブ・ホープの「腰抜けニ丁拳銃の息子」のDVDを
買って来て楽しみましたが、ブログに書いても誰も興味ないと思い、
とにかく、試写に行こうと思っていますので、本年もどうぞよろしく。