細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『アンビュランス』の、タイトル通りの、白昼市街地無謀運転のスピード違反。

2022年04月03日 | Weblog
●4月2日(土)9-00a、m、<二子玉川>109シネマ・シアター・5
M-006『アンビュランス』"Ambulance" (2021) Universal Studios, Bay Films, Hollywood.
監督・マイケル・ベイ 主演・ジェイク・ギレンホール、ヤーヤ・アブドゥル=マーティン・2世、エイザ・ゴンザレス<ワイド・カラー・155分>
まさに、タイトルのように<アンビュランス・救急車>が主演のような作品で、劇中は、ほとんどロサンゼルスの東ダウンタウンを映画は疾走する。
救急車だから、重傷のケガ人が乗っているのだが、その緊急車両が銀行強盗の一味にハイジャックされて、追走の警察パトカーをまいて市街を逃走するという呆れた話し。
ストーリーというのは、出産を控えた妻の入院費用を稼ぐために、元軍人のヤーヤは、前科者の兄のジェイクと共謀して病院の緊急車両を借用して逃走に使用する。
という、まるで馬鹿げたジョークのような発想なのだが、そこは理屈抜きのアクション派の監督の新作だから、御託を言うヒマもないように、緊急でノンストップ疾走。
そこは悪党のカー・ジャッカーが、あのデ・ニーロの「タクシードライバー」を凌駕する勢いで、スピード違反などを無視した無謀運転でダウンタウンを走りまくる。
一応は、イースト・ロサンゼルスで苦しい生活を強いられている、という兄弟の背景はあるものの、映画の大半は、ほぼ高速な逃走車両の走行なので、こちらはクルマ酔いだ。
急患用の緊急車両だから、道路の信号も、多くのパトカーもその走行を止められないのだろうが、映画もその状況で走りまくるので、大画面を見ているこちらもフラフラ。
ま、こうした無軌道な撮影を、白昼堂々と、ダウンタウンの繁華街の一般道で強行する、という無軌道さも、ハリウッドの定番映画作業だから、可能だったのだろう。
ドラマの背景には、貧困な戦争帰還兵の家族の困窮ぶりもあるようなのだが、この作品は社会派の気配もない、ただのカー・アクション映画で「激突」都会版なのだ。
それにしては、このラニングタイムは長過ぎて、やっとエンディング・クレジットが流れ出すころには、フラフラと暗い劇場の階段ステップを退出するしかない。

■左中間のライナーがフェンスまで転々としての、ランニングツーベース。 ★★☆☆
●全国で公開中。

1 コメント

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Unknown (倉岡)
2022-04-07 12:27:04
失礼します
熊本に住む70代の叔父から細越さまと連絡が取りたいが連絡手段がないとのことで相談を受け、こちらのブログに辿り着きコメントさせていただいました

可能であれば下記のアドレスまでご一報いただければ
幸いです。よろしくお願いします
kuraokatoshihiro@gmail.com

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